梅田 魁人(うめだ かいと)
水戸ホーリーホック FW 背番号20
●1997年5月15日生まれ
出身地 山口県
身長/体重 177cm/77kg
血液型 O
利き足 右
加入歴 1年目
経歴 高川学園中学校→高川学園高校→福岡大学→テゲバジャーロ宮崎
反骨心で挑んだ大卒1年目。自らの活躍によりJ3昇格達成!
今季初ゴール後の男泣きが水戸サポーターのみならず、大勢のサッカーファンを感動させた梅田魁人選手。そんな梅田選手のサッカー人生は、故郷の山口県周南市に発足した新しい地域クラブから始まりました。 小学1年から本格的にボールを蹴り始めると、2年の頃から高学年の試合に出場するように。メキメキと上達するなかで次第にサッカーの魅力にのめり込んでいきました。 すると高学年の時。今年、あのトリッキーなセットプレー「トルメンタ」の映像が世界でバズった高川学園の中学校にサッカー部が誕生。梅田選手はその創部2期生となり、高校の部員たちと同じグラウンドで厳しいトレーニングを積みながら技術や人間性を磨きました。 高等部に進学した2年生の時、高川学園は久々に選手権とインターハイに出場。梅田選手は古豪復活の原動力として活躍しました。 「中学の頃から目指していた選手権の初舞台でした。日大藤沢戦で負けはしましたが、ニッパツ三ツ沢球技場に一万人ぐらいの観客が入り、僕自身、得点も出来ました。いい雰囲気の中で、いい経験ができました」と当時を振り返ります。
その後、プロを志望していた梅田選手は、高校の恩師の母校であり、大勢のJリーガーを輩出している九州の強豪・福岡大学へ。入学を目前に控えた中で怪我に見舞われ、一年間ほとんどプレーできない日々を過ごしましたが、怪我から復帰を遂げると主にFWとしてチームを勝利に導く活躍を見せるように。3年連続の九州大学リーグ優勝に貢献し、現日本代表の三笘薫選手や旗手怜央選手らと共に大学選抜にも選ばれ、「正直、余裕でプロになれると思っていました」と梅田選手。しかし、そこから次第に思うようなパフォーマンスを出せない時期が続くようになりました。 そんな苦しい状況で大学サッカーを終えようとしていた頃、梅田選手に待望のオファーが届きます。しかし、梅田選手が目標に描いていたのとは違い、オファーをくれたのは当時まだJFLクラブだったテゲバジャーロ宮崎でした。 梅田選手は迷い悩んだ末、運営会社のオフィスワークも担当しながら、サッカーを続ける道を選択。「その時は大卒ルーキーがかなり活躍した年で、友人らがJリーグでプレーしている姿を見て、すごく悔しかったです。でも、彼らとのレベル差はそれ程感じませんでした。だから、このチャンスを逃さず、上のステージに行こうと考えました」 そして強い反骨心を持って挑んだルーキーイヤー。梅田選手はJFL新人王に輝き、テゲバジャーロは見事J3への昇格を果たします。自らチームを牽引して、Jリーガーへの切符を掴み取ったのでした。
愛犬と過ごす癒やしのひととき♪
シーズンオフは家族でグランピングを計画中
ストイックにサッカーと向き合う梅田選手は、オフも自身やチームのゲームレポートをまとめたり、フィジカル維持向上のための水泳に取り組むなど、ほとんどサッカーのために費やしているそう。 でも、そんな合間を縫って楽しんでいるのが、愛犬のロイス君(トイプードル・3歳)との時間です。激動のシーズンを過ごす梅田選手にとって、愛犬と過ごす時間はホッとくつろげる癒やしのひととき。散歩中にボール遊びをしたり、同じ愛犬家のチームメイトから教わった水戸市内のドッグカフェやドッグランに訪れることも。その際、ロイス君はちょっぴり“犬見知り”をしてしまうのだとか。 その他にもお気に入りのカフェやコストコで一息入れながら過ごしているという梅田選手。今季はW杯開催の影響でJリーグが前倒しで終了し、オフシーズンが例年より長めに取れることから、大分出身の奥様の家族と一緒にグランピングを満喫しようと計画中です。
オリジナリティーや気持ちの部分で他の選手との違いを出す。
そしてチームに必要とされる存在へ
プロになる選手には元々大きな才能があり、周囲と比べて明確に頭一つ抜けているという印象がありますが、能力や技術がずば抜けている選手はほんの一握りだと話す梅田選手。それ故に、他の選手とサッカー以外の部分でも差を生み出す努力の必要性を強調しています。 「技術云々だけでなく、自分のオリジナリティー、気持ちの部分をしっかり出すことが大切です。足先だけに囚われず、自分の価値を自分が信じること。それを常に自分に言い聞かせて生活すれば、自分の夢は叶えられると思います」 プロとなった梅田選手が今でも日頃意識しているのは『チームに必要とされる存在』であること。 「FWとして結果を出すことももちろんですが、一選手として、一人間としてチームからの信頼を勝ち取りたい。そのためにも、人一倍サッカーや試合に賭ける思いをプレーで表現しています。それをチームメイトにも見ている人たちにも受け取って貰えたら」と力強く語ります。 最後に、ちびっこサッカー少年少女たちに取り組んで欲しいことを尋ねたところ、梅田選手があげたのは『止める』『蹴る』の反復練習。 「上のレベルに行けば行くほど、足元で止められるかどうかで、ゴールできるかボールを奪われるかの大きな差につながります。子どもの頃からトレーニングを習慣化すれば、プロになった時に違いを生み出せると思います」とアドバイスしています。 大卒1年目はJFL、2年目はJ3、3年目の今年はJ2。 反骨心をバネに、毎年キャリアアップを達成してきた梅田選手。 「水戸の過去最高順位(7位以上)の結果を出すには、チームの連勝記録や個人のタイトル記録も更新していかなくてはなりません。そのためにはファン・サポーターの力が必要です。水戸ファミリー全員で『見たことのない景色』を見に行きましょう!」と呼び掛けています。 混戦模様のJ2リーグは終盤戦になっても団子状態。水戸ホーリーホックにもプレーオフ進出のチャンスが到来しています。 常にチームを上昇気流に乗せてきた梅田選手の豪快なゴールを、ケーズデンキスタジアム水戸で後押ししましょう!
★最新の試合情報は水戸ホーリーホック公式サイトをご確認ください https://www.mito-hollyhock.net/ 【会場】ケーズデンキスタジアム水戸(水戸市小吹町2058-1 「水戸IC」より約10分)