ホーリーホックリポート
2023年02月16日(木)
いばらきサッカーフェスティバル2023 マッチレポート
いばらきサッカーフェスティバル2023 マッチレポート選手
2月12日(日)、水戸市小吹町のケーズデンキスタジアム水戸でJリーグプレシーズンマッチ『いばらきサッカーフェスティバル2023』が開催され、水戸ホーリーホックと鹿島アントラーズが対戦しました。大観衆を飲み込んだスタジアムにファンの声援が響き渡り、ピッチでは開幕を目前にした両チームが強度の高いゲームを展開。早春を告げる恒例の一戦の模様をお届けします。
いばらきサッカーフェスティバル2023 マッチレポート選手

常勝軍団 鹿島を相手に完封勝利!
水戸が2年連続で茨城ダービーを制覇
毎年恒例となっているJリーグ開幕前のプレシーズンマッチ。今回で17回目を数える水戸対鹿島の一戦が、水戸のホーム・ケーズデンキスタジアム水戸(KSスタ)で開催されました。コロナ禍以降ではKSスタの最高来場者数となる9,849人の観客が駆け付けるなか、白熱した試合は水戸が2-0で完封勝利し、2年連続で茨城ダービーを制しました。

我慢の時間帯を凌いでのカウンター攻撃一閃
新加入の武田選手が決めきる
前半。強い向かい風のなか、水戸は序盤から鹿島に主導権を握られ、度重なるセットプレーの危機を迎えます。 これに対し「前半は耐えて、チーム全体で後半に勝負を仕掛ける」(前田椋介選手)と切り替えた水戸。鹿島の決定機を辛うじて凌ぎ続けると、次第に攻守両面で冷静な試合運びを見せていきます。 待望の得点が生まれたのは26分。左サイドのMF小原基樹選手がドリブルで鹿島の選手3人を引き付け、中央寄りに上がってきた左SB大崎航詩選手にパス。その瞬間、タイミング良く相手ディフェンスの裏に飛び出したMF武田英寿選手に素早い縦パスが渡り、そのままカウンターで先制点をもぎ取ります。 ちなみに水戸が放った前半のシュート本数は、この1本のみ。まさにワンチャンスをものにして、貴重な先制点を奪いました。

連動した攻めの形で鹿島を突き放した水戸
攻守にアグレッシブな水戸のサッカーを披露
1点リードで折り返した後半、先に攻撃のリズムを作ったのは水戸でした。47分、左への大きなサイドチェンジからボールを運んだ小原選手の斜めの折り返しに飛び込んだのは左SBの大崎選手。ペナルティエリア正面からミドルシュートを放ちますが、これは残念ながら枠の外へ。 そして57分、またも左サイドの小原選手から中央の空いたスペースでボールを受けたボランチの前田選手が、逆サイドのエリア右へ絶妙のスルーパス。これに反応して後方からフリーで走り込んできた右SBの村田航一選手がダイレクトで合わせ、水戸が貴重な追加点を獲得。鹿島を2点差に突き放します。 このままでは終われない鹿島は2点を追って更に攻撃のギアを上げてきますが、リードする水戸は守備ブロックを形勢して応戦。 勝利への執念を見せる鹿島のFW知念慶選手やFW垣田裕暉選手が果敢に水戸ゴールを狙いますが、GK山口瑠伊選手の好セーブやクロスバーにも阻まれ、形勢を覆すことができません。その後、両指揮官ともに次々とフレッシュな選手を投入し試合は総力戦となりますが、しかし2-0のまま時計の針は進みタイムアップの笛。水戸の快勝によってホームKSスタは歓喜に沸きました。


監督&選手コメント

濱崎芳己監督
勝利の瞬間、ガッツポーズで喜びを表現した濱崎監督。
「J1の強豪を相手に試合ができるので、非常に高いモチベーションや集中力で戦えました。練習していないカウンターからの得点が取れて、新しいオプションを見つけられたのは収穫。後半、練習してきた形で得点できたのは非常に良かったです」とゲームを振り返ります。 しかし攻守での課題も露呈。
「守備のスライドの遅さ、攻撃時のボールを握る時間帯の少なさなどミスやエラーがあったので、次に向けて早く改善しないといけないところです」と開幕戦に向けて引き締めていました。

貴重な先制点を獲ったMF武田英寿選手
「なかなか前にボールを運べない難しい時間帯でしたが、ワンチャンスあると感じていました。うまく(小原)基樹君のところで2枚はがしてくれて、ぽっかりスペースが空いていたし、鹿島のサイドバックの選手もボールに行くか、背後をケアするか迷っていたので、走ってみようと思いました。そしたら良いボールが来て、ワンチャンスで決められてよかったなって思います」

キャプテン DF楠本卓海選手
「結果は素直に受け止めて、喜んで、そのなかでしっかり出来なかったことを振り返りたいです。去年の開幕みたいに足元を掬われる可能性もあるので、本当に雰囲気を締めていかなければいけないと思います」


いよいよ2023リーグ戦が開幕
水戸ホーリーホックに大きな期待と声援を

格上J1の鹿島アントラーズを相手に2年連続完封勝利した水戸ホーリーホック。今シーズンのJ2リーグ開幕戦は2月18日(土)、アウェイ清水エスパルス戦で熱戦の火蓋が切られます。
清水は昨年までJ1を戦った強豪クラブで、カタールW杯でも活躍したGK権田修一選手や元日本代表の乾貴士選手をはじめ、各ポジションに個の能力が高い選手が揃います。また、昨年まで監督として水戸の指揮をとった秋葉忠宏氏がコーチとして就任しているのも水戸サポーターにとっては気になるところ。
強敵には違いありませんが、この鹿島戦の勝利で弾みを付けた水戸イレブン。白星で開幕スタートダッシュを切ってくれることでしょう!

そして、ホームでの初戦はリーグ第2節、2月26日(日)15時キックオフの いわきFC戦 となります。昨年のJ3覇者とのリーグ初対戦となる注目の一戦! ファン・サポーターの皆さん、スタジアムに足を運び、水戸ホーリーホックに熱い声援を!


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