茨城県知事と水戸市長を表敬訪問し
シーズン終了を報告
去る11月17日、濱崎芳己監督、楠本卓海キャプテン、小島耕社長が大井川和彦茨城県知事を、続く20日に高橋靖水戸市長を表敬訪問し、2023シーズンの終了を報告しました。 小島社長は11勝14分17敗の17位で終えた2023シーズンについて、「上を目指していましたが、アクシデント続きの一年でした」と今季への悔しさを滲ませ、クラブ創設30周年となる来季に向けて「J2リーグ25年目の挑戦の年。頑張ります」と意気込みを語りました。 大井川知事からは「チーム発足30周年でJ1に行くのが一番美しいシナリオ。県庁から水戸駅まで優勝パレードができるよう、節目の年で昇格を目指して欲しいです」とエールが贈られました。
水戸市役所での表敬訪問では、濱崎監督が「思い描いた部分とは違うシーズン。成長もありましたが、まだまだ足りず、来シーズンにそれらを取り組むのが我々の仕事だと思います」と、2024シーズンの躍進を誓いました。 高橋市長は「来年は辰年で30周年。引き続き、応援していますので頑張ってください」とクラブを激励していました。
パートナー企業、ホームタウン、ボランティア約200名が参加!2023シーズンエンドパーティー
11月20日、今季のオフィシャルパートナー181社、ホームタウン15市町村の首長、一定回数以上に参加してくれたボランティアの皆さんを招待した「2023シーズンエンドパーティー」が水戸市千波町の水戸プラザホテルで開かれ、全選手や全スタッフが約200名の来場者にシーズン終了の報告と感謝を伝えました。 冒頭の挨拶で小島耕社長は、今季の広告収入、入場料、グッズ販売収入が過去最高となり、29社の新規パートナー企業を獲得したことを報告。 来場した参加者らに深い感謝や低迷したシーズンに対する謝罪を述べ、「プレーオフに出場した6位の千葉とは勝ち点20差、7勝足りませんでした。パートナー企業や15市町村のもっともっと強いサポートが必要です。強く強く協力して下さい」とさらなる水戸ファミリーの共闘と支援を求めていました。 楠本卓海キャプテンは「結果や順位など色々と振るわなかったですが、しっかり前や未来を見据えてチームとして精進していきます」と今季の感謝と来季の抱負を語りました。 各テーブルに選手やスタッフが来場者をおもてなしして、食事や歓談のひとときを満喫。 途中、「ホームタウンおらが街PRリーグ表彰式」が行われ、ひたちなかPR大使の寺沼星文選手と梅田魁人選手が優勝、MVPは常陸太田市PR大使の安藤瑞季選手が受賞し、それぞれ記念品が贈呈されました。 また、新婚の選手や新米パパとなった選手を全員で祝福しました。 パーティー当日に来季の続投が発表された濱崎芳己監督は「本当に悔しいです。もっと我々の力がもっと出せたはずなのに、もっと違う絵を見せられたはずなのに。清水戦の試合が開幕、シーズン途中からでも見せられれば、もっと皆さんに喜んでいただけるシーズンになったと改めて感じています。来シーズンはエスパルスと対戦した時以上の試合を見せられるように、しっかりと来シーズンのスタートに向けてやっていきたいです」と力強く意気込みを語っていました。 来シーズンに向けて勝利と飛躍の機運を高めて、パーティーは幕を閉じました。
髙岸憲伸選手が小中学生対象のサッカー教室を開催
小中学生対象のサッカー教室「憲伸フットボールアカデミー supported by AUTOBACS」を11月26日、城里町小勝のアツマーレで開催。 髙岸憲伸選手が参加し、プロのテクニックを学びながら成長するチャンスを与える「プロスキルチャレンジ」、サッカーの楽しさを学ぶ「キッズフットボールアドベンチャー」にたくさんの子ども達が参加しました。 「プロスキルチャレンジ」は髙岸選手が撮影・編集した映像を用いた座学からスタート。 止める・蹴る・運ぶの基礎技術について「常に小指の付け根でボールを触れることが大事」と強調し、日本代表・三笘薫選手のプレー動画を交えて実戦での活用方法を解説しました。 更にピッチでは、髙岸選手がデモンストレーションを実施。 「パスの受け手が貰いやすいように、ボールの柄が見えるぐらい無回転で渡そう」など、一本のパスへのこだわりや意識する点を繰り返し伝えると、参加者はキックの力加減やミートする位置に最初は悪戦苦闘。次第にコツを掴んでいくと、女子サッカークラブ「QOL水戸シルエラ」の選手とのミニゲームでは、小指の付け根を意識しながらボールを運んだり、パスやシュートを試みていました。 髙岸選手は「本気で基礎の基礎をやること、好きなことをいっぱいやること。サッカーだけでなく、勉強もやること。周囲に何を言われても、自分を突き通すことが大事です」と強調していました。 また、小学3~6年生対象の「キッズフットボールアドベンチャー」では、黒石貴哉選手、柳町魁耀選手、永長鷹虎選手も参加。 基礎的なドリブル・パス・シュートをした後、プロと子どもたちが入り混じって、元気にボールを追いかけるミニゲームを実施しました。 ゴールが決まるたびに大きな歓声や笑い声が上がり、全員でサッカーを満喫して爽やかな汗を流しました。 参加者には髙岸選手が製作したオリジナルTシャツが配布され、サイン入りのスパイクやボールがプレゼントされる抽選会も実施。選手たちの指導によって、サッカーがより上手く、より好きになる一日となりました。
全カテゴリーのGKがアツマーレに集結!
全カテゴリー合同GKトレーニング
ジュニアからトップチームまでのゴールキーパーが参加する「全カテゴリー合同GKトレーニング」が11月26日、城里町小勝のアツマーレで初開催されました。 トップチームからは本間幸司選手、山口瑠伊選手、春名竜聖選手、アカデミーからは9名の選手が参加し、約2時間の練習に取り組みました。 今回のテーマは、GKの最も重要なポイントである「ゴールを守る」。 ウォーミングアップでは、本間選手が率先して筋肉の使い方を全体にレクチャーするシーンもありましたが、トップの選手やコーチ陣がアカデミーに一方的に指導するのではなく、全カテゴリーが同じメニューを実施しました。 ボールキャッチだけでなく、スモールスペースでの足元の技術に注力したミニゲームにもチャレンジすると、トップの選手は下のカテゴリーのレベルに合わせることなく、公式戦と同様のスピードと技術で挑み、アカデミーの選手を翻弄していきます。 下部組織の選手らは必死で食らいつきながら、プロのプレーを肌感覚で味わう貴重な機会となりました。
細川CRCが水戸四中で職業講話
11月30日、水戸市元吉田町の水戸市立第四中学校体育館で、細川淳矢CRCがプロサッカークラブや選手の仕事について語る「職業講話」を実施しました。 2年生306名にプロクラブやプロ選手の仕事やお金の事情、現役時代や引退後の心境の変化などについて講演し、クラス対抗のレクリエーションが開催されました。 社会連携担当スタッフの中川賀之さんがプロサッカークラブ仕事について紹介。 クラブの組織図を用いて、営業、運営、グッズ担当などの仕事内容について説明し、数多くのスタッフが『夢と感動と一体感の共有』のため、重要な役割を担って活躍していることを明かしました。 細川CRCからは、Jリーガーは1、2時間の全体練習以外をいかに過ごすかがプロを継続するポイントであること。また、プロ選手はクラブとの契約の仕方で年俸が変わり、その他に勝利給やゴール給など色んなオプションの収入があることも披露しました。 「選手は分かりやすく言えば契約社員。たくさんの強いプレッシャーがある仕事」と厳しい世界であることを明かした一方、「ミスで交代させられた辛い出来事もありましたが、立ち向かうメンタリティーを身に付けることも出来ました」とポジティブに考えることの重要性にも触れます。 かつて自身が大怪我した後に戦力外通告を受けて28歳で無職になった時期の話になると、「心のどこかでプロサッカー選手への復帰を諦めかけていた部分があったので、水戸ホーリーホックでまたプロの舞台に戻れて本当に嬉しかったです。その期間、支えてくれた人達に『あなた達のお陰です』とピッチで伝えたくて一生懸命にプロ選手を続けました」と当時の心境を語りました。 また、仕事や人生は『コミュニケーション』と『人生積み木』が大事だと伝える細川CRC。 「人とコミュニケーションを取ると、色んな力や考え方がどんどん溢れてくる。面倒だと思う人がいるかもしれませんが大事なこと」と強調。 そして、積み木を人生に見立て、「努力をしても積み木は崩れることもあり、『失敗した』『何でだよ』と落ち込んだり色んな気持ちになります。けれど、それは今の自分に満足していない向上心の証。失敗しても、また一から努力をして積み直すことが大事。また積み直した時には、以前よりもっと上手く積み上げられるはず」と努力する大切さを訴えました。 講話後は、コミュニケーションを図るため、クラス対抗のファニーゲームを開催。 担任教諭を生徒らが手を繋いで囲み、声や足音を頼りに指定の椅子まで誘導するゲームに会場はこの日一番の盛り上がりを見せ、サッカー部との古今東西リフティングゲーム、各クラスから選抜されたメンバーによるリフティング対決でも、体育館は声援と笑顔に包まれました。
松田佳大選手と鵜木郁哉選手が
水戸ファミリーへ贈る最後の言葉
12月11日、京都サンガFCに移籍する松田佳大選手が水戸市鯉淵町の鯉淵小学校で夢をテーマにした「Make Future Project」を実施。 水戸ホーリーホックでの最後の地域連携活動で小学6年生44名とレクリエーションで交流し、夢を持つことの大切さや自身の夢についてメッセージを送りました。 体育館ではヘディングやキックのデモンストレーションをしてプロの技を披露すると、そして、子どもたちと鬼が出したお題にタッチしていく物鬼や互いの陣地にあるコーンを戦略的に倒すゲームに挑戦。 講演会は普及コーチ兼ホームタウン担当の柏葉涼太さんとの対話形式で行われ、サッカーを始めたきっかけからプロになるまでの紆余曲折を中心に語りました。 特に掘り下げられたのは、中学時代に突き当たった大きな壁。 セレッソ大阪の下部組織に在籍していましたが、同世代は年代別の日本代表選手ばかりで全く試合に出られない3年間を過ごし、「サッカーが楽しくなくてやめたかった」と挫折しかけた過去を吐露していました。 その後、奮起した松田選手は京都橘高校の3年間で、セレッソ時代のライバルとの差を埋めるため、普段の食事から自主練習まで弱点を克服することに力を注ぎ、ライバルに打ち勝つ未来を見据えて再始動したことを語っていました。 現在の夢は、日本代表となること。そして、30歳(2030年)の時にW杯に出場すること。 「全て目標のために逆算して行動し、無駄な時間がないように毎日毎日を大切に過ごしています。夢は本当に楽しくて、辛くて、色んなことがある。夢の途中は本当に辛いことがあるけれど、本当に嬉しいこともたくさんある。夢を叶える人は挫折、失敗しても、またそこから頑張ろうと思える人。自分を信じて、自信を持って、自分の道に進んで欲しいなと思います」と児童にエールを送っていました。
当日は雲一つない晴天に恵まれ、参加者はボールを使ったアイスブレイク兼ウォーミングアップをした後、ミニゲームを満喫。 ゲームは女性、50代以上の人、鵜木選手の〝愛のパス〟(アシスト)から得点すると2点という設定で行われ、鵜木選手がファン・サポーターのチームにランダムで加入しました。 時折、鋭いパスや素早いカットなどプロの技を披露しながら、「ボール来たよ、ケンさん!」「いいよ!」「惜しい!」と絶えずポジティブな声掛けをして盛り上げていました。 鵜木選手が使用したスパイク、サイン入りスニーカーや保冷バッグなどがプレゼントされる抽選会も開かれ、全員にサインや写真撮影などのファンサービス、やまの湯の入浴券や文房具の参加賞の配布が行われるなど、参加者らは大満足の表情を見せながら鵜木選手との交流を楽しんでいました。
「今季はプレーオフ圏内の目標を達成できずに悔しかったですが、ピッチ内外で水戸らしさを自分としては出せたと思いますし、新しいことを学べたと思います」と水戸での一年半を振り返り、「加入して0ゴール0アシストで終えた翌年のシーズンは結果にこだわり、今季獲得した5点以上のゴールを取れる自信がつきました。スプリントコーチの秋本真吾さんとのトレーニングなど、オフザピッチの行動がピッチ内で結果として示せたと思います」と自信に繋がったシーズンを過ごせた手応えを口にしました。 今後の目標については「J1での活躍」、そして「パリ五輪への出場」とファン・サポーターに明言。 「J1で結果を残して、しっかり頑張りたいと思います。レイソルはタイトルを獲るチーム。カップ戦でもリーグ戦でもタイトルを目指して、チームに貢献したいと思います」と新しいステージへの意気込みを語りました。 激動の、そして苦しいシーズンを戦い抜いた水戸ホーリーホック。オフの間にも、選手たちは地域とのコミュニケーションの場に積極的に参加し、ファンを楽しませてくれました。チームはこれから春季キャンプに入り、新シーズンに向けた準備が本格化します。 今年もみんなで水戸ホーリーホックを応援しましょう!
バックナンバー
Vol.124 水戸ホーリーホック30周年記念イベント ~後編~
Vol.123 水戸ホーリーホック30周年記念イベント ~前編~
Vol.118 2024Jリーグ開幕直前!
水戸ホーリーホック密着レポート
Vol.116 「2024シーズン新体制発表イベント」レポート
Vol.115 2023シーズンオフ チーム活動レポート
Vol.103 いばらきサッカーフェスティバル2023 マッチレポート
Vol.99 アツマーレから選手たちの公開自主練習をレポート
Vol.98 キャプテン新里涼選手と振り返る2022シーズン