今回は群雄割拠のリーグ開幕戦から第5節・岡山戦までの戦いを一挙にレポート!頑張れ、水戸ホーリーホック!!
5年振りの開幕戦勝利!
いわきFCを完封して撃破!
リーグ第1節
2024.2.24(土) ケーズデンキスタジアム水戸
水戸ホーリーホック 1 - 0 いわきFC
5,577人の観客が詰めかけた本拠地の開幕戦。 是が非でも勝利を掴みたい水戸が、いわきFCとの初戦に挑みました。 序盤、水戸はいわきが3バックの布陣で来るのを見ると、当初準備していた水戸がやりたいサッカーではなく、相手が嫌がるサッカーにプランを変更。あえてロングボールを蹴らせ、そのセカンドボールを回収すると同時に前線からアグレッシブなプレスをかけてショートカウンターを狙います。 新守護神のGK松原修平選手が好セーブでチームを勢いづけると、前半23分、DF後藤田亘輝選手が相手陣内ハイサイドの空中戦で奪ったボールを、MF甲田英将選手、落合陸選手と繋いでペナルティーエリア内に縦パスを供給。これを受けたエースストライカーのFW安藤瑞季選手がワンタッチでシュート態勢に入ったところで相手に倒されPKを獲得。これを安藤選手が落ち着いて決め、待望の先制点を挙げました。 しかし後半の序盤、いわきがパリ五輪代表候補のMF西川潤選手を入れてくると、形勢が逆転。1点を守り切りたい水戸は、DF田平起也選手を入れて5バックでゴール前を手堅くブロックし、2019年以来、5年振りとなる開幕戦勝利を見事にウノゼロで飾りました。
久保選手のスーパーボレーが炸裂するも
アジア16強のヴァンフォーレ甲府に黒星
リーグ第2節
2024.3.2(土) ケーズデンキスタジアム水戸
水戸ホーリーホック 1 - 2 ヴァンフォーレ甲府
初戦勝利の勢いをつなげたい第2節の相手はヴァンフォーレ甲府。一昨年、J2リーグ戦18位という結果ながら天皇杯を優勝、今年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)で16強の成績を収めた今季のJ1昇格候補です。 水戸は前半、相手サイドバック裏のスペースを使った攻撃やハイプレスからの速攻でチャンスを作りますが、ノーゴールのまま後半へ。 すると61分の甲府、セットプレーのこぼれ球からのクロスを頭で合わされ水戸が今シーズン初失点を喫すると、前線の選手を投入した直後の69分に水戸のパスミスからショートカウンターを決められて2点目を奪われます。 83分、追いかける水戸はMF髙岸憲伸選手のロングボールをFW寺沼星文選手がヘッドで落とし、FW久保征一郎選手がスーパーボレーシュート。これが豪快にネットを揺らし1点差に追いつきます。その後も最後まで攻勢を強めた水戸でしたがもう1点が遠く、1-2で今季初黒星を喫しました。
Jリーグ60クラブの頂上決戦!
乱戦の戦いはJ3のY.S.C.C.横浜に惜敗
JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 1回戦
2024.3.6(水) ニッパツ三ツ沢球技場
水戸ホーリーホック 1 - 2 Y.S.C.C.横浜
リーグ、天皇杯と並ぶ日本サッカー界の三大タイトルのひとつルヴァンカップ。これまではJ1リーグに所属するクラブのみが参戦する大会でしたが、今季からJ1~J3の全60クラブの頂点を決める大会へとレギュレーションが大幅にチェンジ。中3日の過密日程で迎えた一発勝負の1stラウンド1回戦は、J3のY.S.C.C.横浜とニッパツ三ツ沢球技場で対戦しました。 2日前のリーグ戦から3人しかメンバーを変えていないY.S.C.C.横浜に対し、甲府戦からスタメンを10人も入れ替えて臨んだ水戸が、昨年の主力組を中心に序盤から猛攻を仕掛けます。ゴールの匂いがする前半の内に得点したいところでしたが、幾度の決定機を決め切れず、不穏な空気が漂う中でハーフタイムへ。 後半も水戸が攻め続けましたが、67分にセカンドボールを奪われると、左サイドから圧巻のミドルシュートを決められ、まさかの失点。79分にY.S.C.C.横浜に退場者が出て数的優位に立ちましたが、そのアドバンテージを最後まで活かせず0-1で初戦敗退となりました。
一進一退の攻防の末、水戸の隙を突いた仙台に軍配 リーグ第3節 2024.3.10(日) ユアテックスタジアム仙台 水戸ホーリーホック 0 - 1 ベガルタ仙台
開幕戦勝利の流れを引き戻したい水戸は、アウェイ・ユアスタでリーグ第3節ベガルタ仙台戦に挑みました。 試合が行われたのは13年前に起きた3.11東日本大震災の前日である3月10日。あの震災で甚大な被害を受けた仙台と水戸とのゲームは冒頭で黙祷が捧げられ、被災地にエールを送る「復興応援試合」と銘打って開かれました。 試合は拮抗したまま前半スコアレスドローとなり、後半も両者譲らぬ展開が続きます。そんな中、濱崎監督は今季初出場となるスピードスターのMF新井晴樹選手など、次々と前線の選手をピッチに送り出し、得点のチャンスを狙います。 しかし76分、水戸はパスミスから相手に隙を突かれ、カウンターにより失点。形勢をひっくり返せぬまま、0-1で勝ち点を逃しました。
試合終了間際に痛恨のオウンゴール
徳島ヴォルティスに今季初勝利を献上
リーグ第4節
2024.3.16(土) ケーズデンキスタジアム水戸
水戸ホーリーホック 1 - 2 徳島ヴォルティス
連敗からいち早く脱したい水戸が、今季、未だ勝利がない徳島ヴォルティスをホームで迎え撃った一戦。 勝利を渇望している両チームでしたが、先にネットを揺らしたのは徳島。前半9分にコーナーキックの混戦からヘッドで決められ、水戸は欲しかった先制点を奪われてしまいます。 すると、1点のビハインドを背負い攻撃のスイッチが入った水戸が押し込む展開へ。そして後半早々の54分、DF石井隼太選手からのクロスをMF落合陸選手がヘッドで落とし、素早く反応したMF甲田英將選手のプロ初ゴールでゲームを振り出しに戻しました。 その後、互いに得点を奪えぬまま試合終盤に差し掛かると、素早いリスタートに出遅れた選手との連係ミスが起こり、水戸はピンチを招きます。そしてアディショナルタイム終了間際の96分、左サイドのペナルティーエリア付近からのフリーキックが飛び出したGK松原選手のパンチングミスにより痛恨のオウンゴール。公式戦4連敗という厳しい結果になりました。
首位を走る好調の岡山との一戦
1点が遠く苦しい公式戦5連敗
リーグ第5節
2024.3.20(水) シティライトスタジアム
水戸ホーリーホック 0 - 1 ファジアーノ岡山
開幕戦勝利以降、結果が伴わず苦しむ水戸を象徴するような雨と風に見舞われたアウェイのシティライトスタジアム。 今季無敗の首位岡山に水戸が挑む形となったこの試合は、序盤から岡山が攻勢に出るものの水戸も本来の堅い守備力を見せ、両チーム相手の隙をうかがう我慢の展開に。 スコアが動いたのは前半40分、GK春名竜聖選手が相手との接触により与えたPKをエースのグレイソン選手が落ち着いて決め、岡山が先制。相手にリードを奪われてハーフタイムに入ります。 後半、なんとか追いつきたい水戸は前線の選手を次々と投入しチャンスを狙いますが、岡山の強度の高い守備と落ち着いた試合運びの前に最後まで流れを変えることができず、またしても勝点を得ることができませんでした。
ここまで5節を終え、J2リーグ全20クラブ中18位と順位を下げた水戸ホーリーホック。しかし、決して悲観する内容ではなく、アグレッシブな攻守と選手間の連携も着実に精度を上げてきています。まだまだ長いリーグ戦の序盤戦。これから一歩一歩前進し、たくさんのゴールと勝ち点を積み上げてくれるはず!ぜひスタジアムに足を運び、チームの勝利を後押ししよう!!
バックナンバー
Vol.124 水戸ホーリーホック30周年記念イベント ~後編~
Vol.123 水戸ホーリーホック30周年記念イベント ~前編~
Vol.119 水戸ホーリーホック シーズン序盤戦レポート
Vol.118 2024Jリーグ開幕直前!
水戸ホーリーホック密着レポート
Vol.116 「2024シーズン新体制発表イベント」レポート
Vol.103 いばらきサッカーフェスティバル2023 マッチレポート
Vol.99 アツマーレから選手たちの公開自主練習をレポート
Vol.98 キャプテン新里涼選手と振り返る2022シーズン