水戸ホーリーホックは12月10日から20日までの7日間、2023シーズンに挑む新チームの自主練習を一般公開しました。悲願のJ1昇格に向け始動した選手達の様子をアツマーレからお届けします!
どこよりも早く新チームが集結!
2023シーズンに挑む選手が自主練習を公開
今季はカタールW杯の影響でオフ期間が例年よりも1ヶ月程度長くなっています。そこで、1月の本格始動までのコンディション調整が難しいことや、来季、濱崎芳己新監督が率いる新しい体制が発足することもあり、自主練習という形で、どのJクラブより先駆けて活動をスタート。 自主練習には、契約更新を発表した既存の選手や新加入選手ら、約20名の選手が連日参加し、コーチ陣によって作成されたメニューで約2時間のトレーニングを実施しました。 試合後の回復を促すリカバリーよりはハードに、普段の練習よりはソフトな強度のメニューが組まれ、コンディションを取り戻す筋トレを中心に、ボールの感触を確かめる長短のパスやボールポゼッション、連携パス、シュート練習などを行うと、選手らは笑顔を見せながら爽やかな汗を流していました。 自主練習の期間中はW杯の真っ只中。水戸ファミリーの一員でもある前田大然選手をはじめ日本代表や強豪国の白熱したゲームに刺激を受け、サッカーへの意欲がより一層高まっていた選手が大勢いたようで、個別練習ではコーチ陣のストップがかかるまで、ボールを蹴り続ける姿が見られました。
主力級の選手が続々と契約更新!
期待の新加入選手も自主練習に合流
本県出身者の選手では、来季3シーズン目となる行方市出身の柳町魁耀選手や、在席25年目を数える日立市出身の水戸のレジェンド・本間幸司選手が契約更新を発表。その他、各ポジションの主力級の選手が続々と契約を更新し、2023シーズンは過去に例のないほど、主軸となる選手が開幕から在籍することになります。残念ながら昇格プレーオフに届かず、13位で終えた2022シーズン。その悔しさを抱えながら来季に挑むメンバーらは、それぞれ責任と覚悟を持って練習に励んでいる様子でした。
また、新加入の選手では、現所属チームでの大会や世代別日本代表など、各々の活動がある選手は姿を見せませんでしたが、公開日初日から井上怜選手と松田佳大選手の東洋大学コンビが参加。3日目には浦和レッズから育成型期限付き移籍で加入する武田英寿選手、5日目にはサンフレッチェ広島から期限付き移籍中の小原基樹選手、京都サンガFCから完全移籍で加入した長井一真選手も合流しました。 やはり開幕スタートダッシュを切るには、既存の選手と新加入選手がいち早く新旧融合することが必要不可欠。自主練習を通じて、互いにコミュニケーションを取り、ともに食事やプレーする時間を重ねることで、他のチームよりも早く水戸らしい一体感を生み出してくれるでしょう。
2023シーズンの意気込み熱く。
開幕が既に待ち遠しい!
水戸に加入し、来季3シーズン目を迎える安藤瑞季選手。エースストライカーの最有力候補として期待されます。 「自分に負けずに、相手の選手にも負けずに、チームとしても水戸としても、今年積み上げてきたものを来年大きなものに変えていきたい。一番の目標は、水戸をJ1に上げること。J2で一番点を取るくらい爆発して、周りを黙らせるような結果を出します」と言葉に力を込めます。
そして、左サイドの要として活躍したサイドバックの大崎航詩選手も、水戸でプロデビューして3シーズン目となる来季を勝負の年と位置付けます。 「2022シーズンは終盤近くまでプレーオフを狙える場所にいながら、最終的な結果としては半分より下の順位になってしまいました。でも、その悔しさや勝ち切れなかった想いを持っている選手が多く残りました。来季はチーム全体で更に一体感を持って試合に取り組み、このチームでまた違う景色を見たいと思います」と目標を語ってくれました。
センターバックの楠本卓海選手は、2022シーズンを通して最終ラインを統率した守備の司令塔です。 「僕は年齢的にもベテランになりますし、自分が水戸の守備を担う覚悟を持ってここに残りました。個人としてもチームとしても絶対にやらなければいけない。誰と組もうが、どんな試合になろうが、120%を出していかなければならない責任があると思っています。それをプレーで示したい」と、その静かな口調のなかに強い覚悟を覗かせます。
濱崎新監督が率いる新チームは、年明け1月7日から本格的に始動。その後に迎える2023シーズン、選手たちはどんな戦いぶりを私たちに見せてくれるでしょうか。主力選手の多くがチームに留まり、新たな戦力を加えて挑む姿を想像すると、今からもうワクワクが止まりません。 来季もスタジアムで熱い応援を続け、水戸ホーリーホックとともに『まだ見たことのない景色』を見に行きましょう!