齋藤 俊輔(さいとう しゅんすけ)
水戸ホーリーホック MF 背番号38
●2005年4月26日生まれ
出身地 神奈川県
身長/体重 173cm/68kg
血液型 B
利き足 右
加入歴 1年目
経歴 SCH.FC→横浜F・マリノスプライマリー→横浜F・マリノスジュニアユース→桐光学園高等学校
勇猛果敢なドリブル突破が魅力の高卒ルーキー
常に第一線で活躍してきた気鋭のドリブラー
屈強なフィジカルを持つ外国籍選手も華麗に抜き去る、勇猛果敢なドリブル突破が魅力の齋藤俊輔選手。J2第24節ホームで行われた横浜FC戦ではその武器を遺憾なく発揮し、鮮烈なプロ初ゴールを決めるなど急成長を見せている注目の高卒ルーキーです。 そんな齋藤選手がサッカーを始めたのは4歳の頃。兄の影響により、物心ついた頃からボールが常に隣にある毎日でした。
幼稚園の頃から地元横浜市の強豪クラブ SCHフットボールクラブに入り、小学3年生からは兄と同じく名門の横浜F・マリノスプライマリーで高いレベルのサッカーを学んでいきます。 横浜F・マリノスと言えば、Jリーグ開幕時から参戦するクラブの通称「オリジナル10」のひとつで、鹿島アントラーズと共に一度もJ2降格経験のない国内屈指の強豪クラブ。その下部組織に所属すると、入団直後から類まれなる才能を発揮。一学年上のチームで全国大会にも出場を果たし、育成年代の注目を集めます。 6年生時にはナショナルトレセンU-12関東のメンバーに選抜され、貴田遼河選手(名古屋グランパス所属)、橋本陸斗選手(Y.S.C.C.横浜所属)、由井航太選手(川崎フロンターレ所属)など、後にプロの舞台でライバルとなる選手達と出会い、ますます成長を遂げていきました。
しかし、さらなる活躍が期待された中、横浜F・マリノスジュニアユース時代は、一転して不遇の時代に。1、2年時は大怪我に見舞われ、3年時は新型コロナウィルスの影響で試合はおろか、ボールさえ蹴られない事態に陥りました。 「もちろんユースに上がるつもりで挑んでいましたが、満足にプレーできなかった時期が多かったですね。不安や焦りというよりは、仕方ないなと割り切っていました」と思い返します。
サッカーに明け暮れた桐光学園での日々
インターハイでの活躍、そしてプロの道へ
次第にサッカーへの情熱が消えかけていた中、再び火がついたのは高校時代。中村俊輔元選手や小川航基選手(エールディヴィジ・NECナイメヘン所属)など、日本を代表するプロ選手を多数輩出している神奈川の名門、桐光学園高校で、サッカーに明け暮れる毎日を取り戻します。 「小中学校の頃は練習が終わった後、自主練ができる環境がありませんでした。しかし高校ではそれが当たり前にできて、自由にボールを蹴られたのが大きかったです。練習内容もハードになり、高校時代は一番成長できた時期だと思います」と齋藤選手。
最も印象深いゲームは、自身が高校3年に時に出場した夏のインターハイ(2023年全国高校総体)。 「明秀日立との決勝戦は前日の準決勝で怪我をしてしまって後半から出場したのですが、非常に自分のプレーが良くて、アシストも出来ました。あと1点入ってもおかしくない試合展開だったので、勝てなかったのは悔しかったですが、全国でも普通にやれるなと手応えを掴めましたね。準々決勝の尚志高校戦は自分が点を決めて勝てたので印象に残っています」と振り返ります。 高校入学後からプロの道を本気で目指し、3年の頃にはJクラブのスカウトから注目の的だった齋藤選手。真っ先にオファーがやって来た水戸ホーリーホックで念願のプロとなる夢を叶えました。
「とにかくボールを蹴り続けよう!」
「どんな練習にも逃げずに泥臭く食らいつく」
プロを目指す子どもたちへメッセージ
高卒Jリーガーとなった齋藤選手からサッカー選手を目指す子ども達へのメッセージは、至ってシンプル。 「自分はずっとドリブル練習をしていて、絶えずボールに触っていましたね。公園でリフティングもよくしましたし、家の中でもドリブルの練習をしていました。それが今のテクニックにつながっていると思っています。とにかくボールを蹴ることが、一番の成長かなと思います」 “人球一体”となる程、ひたすらボールを蹴り続け、コツコツとテクニックを磨くこと。当たり前を当たり前にする凡事徹底が、プロになるためには必要不可欠だと言います。
そして、メンタル面で求められるのは、泥臭く食らいつくこと。 「一番メンタルが強くなったと感じたのは、高校時代の走りの練習です。ボールを蹴ることなく、グラウンドを一日中、走らされたこともありますが、本当にキツかった。でも、それを逃げずに乗り越えたことで、結構メンタルが鍛えられたという実感があります」 学生時代はプロへの通過点。どんな練習にも必ず意味があり、厳しいプロの世界で活躍し続けるために役立つプラス材料があるはずです。めげずに必死で取り組むことで、どんな状況でも挑戦し続ける折れない心を育むことの大切さを語ってくれました。
実家やサウナでのんびり過ごすオフの時間
免許取得後は大洗の海岸沿いで爽快ドライブ♪
今年から故郷の神奈川を離れ、茨城で暮らす齋藤選手。同期の碇明日麻選手、尾野優日選手とともに選手寮で仲良く暮らす中、どんなオフを過ごしているのでしょうか? 「2日オフならば横浜の実家に帰ることもありますし、1日だけならばよく寝てから、スーパー銭湯『やまの湯』(水戸市笠原町)やジムのサウナに行ったりしていますね」とのんびりと過ごすことが多いとのこと。ちなみに今年の夏は、東海村PR大使の碇明日麻選手に誘われ、同村の花火大会も満喫したそうです。
また、間もなく免許を取得予定という齋藤選手がドライブ先の候補として挙げたのは大洗町。「きれいな海の景色を見たいですね。大洗の海岸沿いなどをドライブして、茨城のきれいな海を眺めたいです」と話してくれました。
一気に形勢を逆転できる力を秘める齋藤選手
スタジアムで熱い応援を送ろう!
今季、ここまで残留争いの苦しい戦いを強いられている水戸ホーリーホック。一気に形勢を逆転できる力を秘める齋藤選手は、森直樹監督の懐刀としてコンスタントに試合に出場中し、その能力をプロのピッチでも発揮しています。 「チームとして残留という目標に向かって進めている中、ホームで結果を残して、たくさんの人に来てもらいたいと思っています。個人的にもゴールやアシストで結果を残したいと思っているので、ぜひスタジアムで応援してください!」 猛者揃いのJ2リーグでルーキーイヤーから光を放つ齋藤選手。リーグはここから終盤戦へ。スタジアムで大きな声援を送りましょう!
水戸ホーリーホック公式サイト
(試合日程、チケット情報など詳しくはこちらでチェック)