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古河文学館

コガブンガクカン

クチコミ REVIEW

4件中 1 - 4 件目

メタボン

投稿日:2025年05月05日

5.0 ★★★★★

3月中旬まで開催されていた「女帝の世紀~永井路子が描く古代史~」を観覧しましたが、絵雑誌「コドモノクニ」のタイトル文字・表紙絵を担当していた武井武雄の「刊本作品」と言うものが併せて展示されていたので、これも観覧しました。初めて知った「刊本作品」ですが、話・文章や挿絵がオリジナルばかりでなく、本の紙材・印刷方法・装幀・函の全てにこだわって制作された作品群のことだとか。「本の宝石」と呼ばれたそうで「造本美術」と言う美術の新ジャンルを拓いたそうです。作品の一部が展示で読めましたが、「KAGEYA」(昭42年刊)は全文ローマ字表記で分かち書きされたユニークなもの。「逆立勘九郎」(昭42年刊)は話が面白かった。昭和10~58年にわたって制作され、全部で139作品。これだけ揃うと圧巻でした(展示品は永井路子が寄贈したとのこと)。

メタボン

投稿日:2024年05月05日

5.0 ★★★★★

GW中に再訪。3室ある展示室の現在のテーマ展示は、それぞれ「拓本でたどる万葉歌碑めぐり」(第1室)、「鷹見久太郎とコドモノクニ「かわいい動物」」(第2室)、「永井路子が描く平安朝」(第3室)です。第2,3室の展示に関する口コミはイベント情報に記したので、ここでは第1室の万葉歌碑めぐりについて。万葉歌碑は全国で2千基超あるそうで、古河市内には3基(歌は2首)あるとか。2首の歌には「まくらが」を付す歌枕の「許我(古河)」が詠まれているそうです。また、古河市の近隣に存在する歌碑も紹介されており、有名な歌枕の地である筑波嶺(山)のほか、下野国にある安蘇の川や三毳山(みかもやま)にも歌碑があるとか。歌の主題が叙景よりは叙情であっても、名勝地も併せて歌に詠み込むのは古代からの慣例だったのかな?と感じたものです。

メタボン

投稿日:2022年08月16日

5.0 ★★★★★

お盆休み中に初めて訪れました。夕方から行燈まつりが行われるため、その準備で多くの直方体形の行燈が館外・館内に積まれていました。本館内部は落ち着いたレトロな雰囲気で、受付フロアの一角に大きなホーンの付いた蓄音機が設置されており、希望によってSPレコードを鑑賞できるとか。また古河文学の書籍を収めた書棚が並ぶ図書コーナーもあります。展示室は3室で「古河城芳流閣の決闘~南総里見八犬伝」「鷹見久太郎とコドモノクニ「童画を確立した人々」」「永井路子が描く鎌倉殿と御家人たち」を現在の企画展として行っています。第1室では、南総里見八犬伝の初版本の巻数に圧倒され、改めて長編作品であることを認識しました。歌舞伎で演じられた「芳流閣の決闘」を題材とする錦絵は美しい。第2室では、大正11年創刊の絵雑誌「コドモノクニ」とその後継誌「コドモノテンチ」の表紙絵や挿絵が多く展示されており、これらの絵雑誌から有名な童謡(北原白秋作詞「あめふり」等)が数多く生まれたこと、また雑誌創刊者の鷹見久太郎は国宝肖像画で有名な古河藩家老・鷹見泉石の曾孫であることを初めて知りました。第3室では、古河出身の歴史小説家・永井路⼦の鎌倉期を題材とした作品(かつてのNHK大河ドラマ「草燃える」の原作群)の資料を展示しています。この時代を解釈する上で、永井作品の記述は、学問上の一学説と認められるほど説得力あるものだと言うことも初めて知りました。

よしぶー

投稿日:2022年06月26日

5.0 ★★★★★

今回は古河文学館、篆刻美術館、古河歴史博物館の3ヶ所の共通券を購入して入館しました。古河市は多くの詩人、俳人、小説家とかが出ていることにすごく驚きました。展示されていた中で、永井路子さんが書かれた本が大河ドラマで放映されて、北条政子役の岩下志麻さんが展示されているのを見て、自分が20歳の頃で本を買って読み、テレビを見ていたことをふと思い出しました。約40年も前のことです。懐かしかったです。

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