岩﨑博選手インタビュー
お気に入りに追加チャンスを掴むために「目標をぶらさない」
試合に出られない時期や挫折を何度も経験しながら、プロへの道を切り拓いてきた岩﨑選手。未来のJリーガーを目指す地域の子どもたちへ、自らの経験を重ねながら力強いメッセージを送ります。
「なかなか試合に出られない苦しい時期や悩む瞬間があっても、『プロになる』という目標を決してぶらさず、いつ巡ってくるか分からないチャンスに備えて準備を怠らないこと。それが道を拓く大きな鍵になります。もしも今、置かれている環境で思い悩むことがあれば、環境を変えて一から自分の力を証明していくことも選択肢の一つですよ」
そしてもう一つ、岩﨑選手が強調するのが、自分の代名詞となる「絶対的なストロングポイント」を持つことです。
「僕自身、昔から左利きの高身長DFであることが持ち味だと言われ続けてきましたが、案外いないんですよね。今でもそれが自分の掛け替えのない武器になっています。小中学生の時期は体格や技術が大きく変わっていく段階ですが、『これが自分の武器だ』と胸を張れるストロングポイントを見つけて伸ばすことが何より大切です。一見するとウィークポイントに目が向きがちですが、自分の絶対的な武器があれば人の目に留まるはずです」
何度壁にぶつかっても目標をぶらさず、自分の武器を磨きながら次のチャンスに備える。その姿勢こそが、岩﨑選手のサッカー人生を貫いています。
睡眠、カフェ、バスケ観戦――ピッチを離れた素顔
ピッチを離れた岩﨑選手は、過酷なプロの世界で戦う姿とは対照的な、穏やかな人柄の持ち主。
プロ2年目を迎えた現在、一人で過ごすオフの日は、こだわりのマットレスに横たわり、部屋を完全に真っ暗にして質の高い睡眠を取るのが定番なのだそう。
一方、仲間と過ごす日は、仲良しの新井瑞希選手をはじめ、チームメイトとカフェ巡りを楽しんだり、買い物へ出かけたりと、茨城県内や近隣のエリアでリフレッシュしています。
最近では新井選手らとともに茨城ロボッツの試合も観戦。「ルールや選手に詳しくなくても、チームを熱狂的に応援するファンのエネルギーやアリーナ独特の熱気を肌で感じ、スポーツが持つ魅力を観客側の視点から再発見する貴重な時間となりました」と話し、良い刺激を受けた様子でした。
怪我を越え、再びピッチへ
水戸ホーリーホックがJ1の舞台で戦いを続ける中、怪我からの復帰を目指してきた岩﨑選手も、再びピッチに立つための準備を進めています。
「外からチームを見守りながら、熱い声援を送るファンやサポーターの姿を目にし、ピッチ上でその期待に応えたいという想いは日に日に強くなっています。仲間たちが見せた活躍や諦めない姿勢からも大きな刺激を受け、自分自身がピッチに立ったときのイメージを膨らませながら、万全の準備を整えています」
幼少の頃からJリーグ観戦が日常にあった岩﨑選手にとって、スタジアムは心に残る特別な場所。
「スタジアムでしか味わえない独特の空気感、熱気、そして選手とサポーターが一体となって戦う瞬間の感動は、観る人の心を強く揺さぶります。かつて自分が憧れを抱いたように、今度は自分が子どもたちやホームタウン、地域の人々に夢と感動を届ける番です」
試合に出られない時期にも腐らず、いつ訪れるか分からないチャンスに備え続けてきた岩﨑選手。怪我という新たな壁を乗り越えた先でも、その姿勢は変わりません。磨き続けてきた左足とフィジカルを武器に、さらにたくましくなった背番号5が自らの手で次のチャンスを掴み取る姿に期待が高まります。