百年構想リーグを戦い抜いて――J1で掴んだ自信と、次なる挑戦へ
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J2優勝とJ1昇格の歓喜から約半年。 水戸ホーリーホックは、秋春制移行前の特別大会「明治安田J1百年構想リーグ」で、クラブ史上初となるJ1の舞台に挑みました。順位は18位。決して満足できる結果ではありませんでしたが、その半年間で得た経験は、間もなく始まる2026/27シーズンへ向けた大きな財産となりました。選手、監督それぞれの言葉とともに、水戸の新たな挑戦を振り返ります。
J1への第一歩――百年構想リーグで得たもの
J2初優勝、そして悲願のJ1初昇格。歓喜に沸いた2025シーズンを経て、幕を開けた2026年は、Jリーグが秋春制へ移行する歴史的な節目の年となりました。
そのプロローグとして開催されたのが、2月から6月にかけて行われた特別大会「明治安田J1百年構想リーグ」です。
東西10クラブずつに分かれて激突し、昇降格なし、90分で決着がつかなければPK戦で勝敗を決める特別レギュレーションのもと、水戸ホーリーホックはクラブ史上初めて国内最高峰・J1の舞台に挑みました。
結果は20クラブ中18位。決して満足できる順位ではありませんでしたが、J1参入元年の葵き戦士たちにとって、この大会での戦いは本番となる2026/27シーズンへ向けた貴重な経験となりました。
初めてのJ1で見えた手応えと課題
念願の新ステージで指揮を執ったのは、選手・アカデミーやトップの指導者時代を含めチーム在籍17年目、水戸のDNAを体現する樹森大介監督。
昨季のJ2優勝を掴んだ主力メンバーや野心を持って水戸に新たに加わったJ2の精鋭たちを率いて、昨季の武器であった前線からのハイインテンシティな守備をベースに、今季は自陣から緻密にパスを繋ぐJ1仕様のビルドアップへのバージョンアップに挑みました。
しかし開幕戦のアウェイ・東京ヴェルディ戦では、トップリーグの圧倒的な強度とスピードを前に完敗。J1の洗礼を浴びるスタートとなりました。
これで目を覚まし、ギアを一段上げて挑んだ次戦のアウェイ・町田ゼルビア戦では、死闘の末にPK戦に持ち込み、J1では初の勝ち点1を獲得。
続くホーム開幕戦の第3節ジェフユナイテッド千葉戦ではPK戦で初勝利を挙げ、第7節横浜F・マリノス戦では、緊迫した展開を1-0で制して90分でのJ1初白星を記録しました。
そして前半戦のハイライトとなったのが、王者・鹿島アントラーズをホームに迎えて行われた、初のJ1茨城ダービー。ケーズデンキスタジアム水戸には、この日を待ち望んだ多くのファン・サポーターが詰めかけました。
青と赤で埋め尽くされたスタンドからは、両クラブのファン・サポーターが最高潮のボルテージで声援を送り、試合は白熱。前半、水戸のエースFW渡邉新太選手が値千金のミドルシュートで先制弾を叩き込むと、その後、退場者を出し10人での戦いを強いられながらも全員がハードワークを貫いてリードを守る展開に。
王者の意地を見せる鹿島も猛攻を仕掛け、後半アディショナルタイム、遂にエースFWレオ・セアラ選手のPKで同点に追いつき、勝負の決着はPK戦へ。最後は水戸の守護神・西川幸之介選手がビッグセーブを見せ、ファイナルスコア1-1(PK4-2)で、水戸が記念すべき初のJ1茨城ダービーを制し、歴史に新たな1ページを刻みました。
この一戦を制した後は3連勝と波に乗り成長を見せた水戸。一方で、リーグ後半戦に入り2巡目の対戦が始まると相手の対策が進み、ゴール前でのクオリティーの差を突かれるなど、課題が浮き彫りとなりチームは失速。また怪我による選手の離脱の影響もあり、まさかの6連敗を喫するなどJ1の現実も突き付けられました。
EASTグループを9位、プレーオフでもV・ファーレン長崎に敗れ、最終順位は18位でフィニッシュ。本シーズンであれば降格圏に相当する成績で終え、ほろ苦い結末を迎えました。
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