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2025.08.08

山本隼大選手 インタビュー

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子どもたちへ伝えたい言葉

サッカーノートで見つけた「なりたい自分」

山本選手が「プロになるために欠かせなかった」として挙げたのが、自身も幼少期から継続している“サッカーノート”の活用です。

その日のトレーニング内容や技術面での改善点、課題、さらには「今日は調子が良かった」「もっとやれるぞ」といった率直な心境まで自由に記録してきたと言います。

 

「常に『自分に何が足りないか』を考えてきました。自分で噛み砕いて、文字に明確に起こすことで、成長の糧にしようと意識しましたね」

 

書き溜めたノートは、自分を奮い立たせる材料にもなります。

メンタルの浮き沈みがある時、過去のページを振り返ることで、自分の原点や前向きな気持ちを取り戻せるといいます。

夢に近づくために、いま何ができるか

山本選手から子どもたちへ伝えたいこと。それは、目の前の一戦に全力を尽くす“一戦必勝”の姿勢。それと同時に、「なりたい自分、目指している場所を常に忘れない」ことの大切さだと語ります。

 

「プロを目指す中で、サッカーが楽しくなくなる時も来ます。『逃げたい』『練習したくない』『これぐらいでいいや』って時にこそ、自分を鼓舞してどれだけやれるか。それを毎回できればブレないし、道を逸れない。そこは自分が実践してきたことですし、プロになる過程でも大事だったと感じています」

また、複数のポジションをこなし、攻守どちらにも対応できるオールラウンダーとしてプレーの幅を広げてきた背景には、幼少期からの多様な練習経験がありました。

 

「僕の場合は比較的何でもできるタイプだったので、全部の能力を上げたくて、いろんな練習をしていました。自分の武器や得意なプレーを知っていることも大事ですが、満遍なくやることも大切だと思いますよ」

 

自らを見つめ、努力を重ねる習慣。それこそが、山本選手が信じてきた“プロへの道”でした。

オフも成長の糧に。サッカーと向き合うストイックな日々

連戦を終えて5日間のオフが設けられたこのサマーブレイク中には、同期の西川幸之介選手、津久井匠海選手(現・RB大宮アルディージャ)とともに国内旅行に出かけ、リフレッシュしながら新たな刺激を得る貴重な時間を過ごしたという山本選手。

しかし、普段のオフは非常にストイック。都内でのフィジカルケアや、神奈川県でのパーソナルトレーニングなど、身体のメンテナンスと強化に余念がありません。

「常に上を目指すという想いがあるので、全く何もしない日はないですね」と、サッカーに没頭するルーキーイヤーを送っています。

 

昨年のひたちなか市PR大使を務めた安藤瑞季選手や石井隼太選手(現・ベガルタ仙台)とともに、ひたち海浜公園を訪れたこともあり、茨城県が誇る観光名所で心身をリセットすることもあるのだそう。

 

今後オフの時間で挑戦してみたいことは、“行きつけの店”の新規開拓。「茨城で有名な『グルービー』に行って、評判のパスタを食べてみたいですね」と満面の笑顔。少しずつ地域に親しみ、茨城での生活を楽しんでいる姿がとても印象的でした。