鷹啄トラビス選手 インタビュー
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【プロフィール】鷹啄トラビス(たかはし とらびす)水戸ホーリーホック DF 背番号97 ●2001年9月17日生まれ [出身地] 茨城県龍ケ崎市 [身長/体重] 187cm/86kg [血液型] B [利き足] 右 [加入歴] 1年目 [経歴] ヴェルディS.S.レスチ → 船橋市立船橋高等学校 → 駒澤大学→FC ティアモ枚方
「諦めなかった日々が、今を支える」─鷹啄トラビス
龍ケ崎市出身の新加入CB! 高さと強さを活かした守備が武器!
2025シーズンからJ2・水戸ホーリーホックに加入した龍ケ崎市出身のセンターバック、鷹啄(たかはし)トラビス選手。高身長を活かした空中戦や対人の強さ、広い守備範囲が持ち味で、開幕戦でJリーグデビューを果たすと、その後もコンスタントに試合出場を重ね、存在感を高めています。

鷹啄選手がサッカーに出会ったのは幼稚園時代。園内のクラブでボールを蹴り始め、小学校進学時には「野球かサッカーか」の二択に迫られたそう。「そのとき一番仲の良かった友だちがサッカーを選んだので、自分も自然と一緒に流れていった感じですね」と笑顔で振り返ります。

小学生時代は地元の少年団でプレー。中学生になると千葉県東葛地区で活動する東京ヴェルディの下部組織「ヴェルディS.S.レスチ」に入団しました。その理由は、市立船橋高校サッカー部への憧れ。
「小学生の頃に全国高校サッカー選手権を見て、市船(いちふな)の選手がすごく格好良く見えたんです。市船は誰もが知っている有名校。それで、3年間は市船に入ることにベクトルを向けて過ごしました」と語ります。
目標はプロ選手を多く輩出している名門。周囲からは「市船に入るのは難しい」と言われながらも、自らを信じてサッカーに打ち込んだ鷹啄選手。着実に力を伸ばして臨んだ中学3年生のクラブユース県予選で活躍を見せると、そのプレーがスカウトの目に止まり、市立船橋からオファーを獲得。夢への第一歩を掴みました。

千葉県の高校サッカーは全国区の有力チームがひしめく激戦区であり、当時は、現在鹿島アントラーズに所属するDF関川郁万選手を擁する流通経済大柏高校が全国トップクラスの強豪として君臨していました。市立船橋もその大きな壁に苦しみましたが、鷹啄選手らの最後の年となる高校3年次の選手権で遂に全国大会に出場。
「テレビで見てからずっと出場したいと願っていたので、やっと画面の向こうの舞台に立てたんだと、すごく嬉しかったですね。夢のような時間でした」
少年時代に夢見た光景。結果は、2回戦で宮崎県の雄・日章学園高校にPK戦で惜しくも敗退しましたが、鷹啄選手にとって夢を追いかけた市立船橋での3年間は、悔しさ以上にやり切った気持ちで一杯だったそうです。
