上山海翔選手 インタビュー
お気に入りに追加「自分にベクトルを向ける」――子どもたちへ伝えたいこと
憧れだった水戸ホーリーホックでプロへの夢を叶えた上山選手。プロを目指す地域の子どもたちへ、精神面と技術面の両方からアドバイスを送ります。
まず精神面で大切にしてほしいのは、サッカーを楽しむこと。そして、早く『自立』することの重要性を説きます。
「一番大切なのは、小さい頃にサッカーを純粋に楽しむこと。そして成長していく中で、早くから『自立』してほしいと思います。生活習慣を見直し、夜ふかしをしないなど、ピッチ外での自己管理を徹底することが第一歩。また、プレー中のミスを人のせいにするのではなく、常に『自分にベクトルを向ける』ことができる選手になれば、成長のスピードは一気に上がります」
そしてGKの技術面では、『足元の技術』から逃げずに磨くことを強調します。
「水戸のサッカーもそうですが、現代のゴールキーパーは足元の技術も強く求められます。自分自身、足元に苦手意識があって、昔は逃げてしまっていた部分もありました。小さいうちから対面パスだけでなく、『ワンタッチで外してパスを出す』といった実用的なトレーニングを重ねておくことが、将来大きなアドバンテージになると思います」
怪我やポジション争いに直面しながら、そのたびに自分自身と向き合ってきた上山選手だからこそ、その言葉には実感が込められています。
大洗で整える休日。料理もこなす19歳の素顔
今年から本格的にプロ生活をスタートさせた上山選手。オフの日は主に大洗町の実家へ帰り、心身を整える時間を過ごしています。
「朝起きたら、まず近所の大洗磯前神社まで散歩に出かけます。そのあと、寮で食べるための作り置き料理を作るのがルーティンなんです」
両親の仕事は海に出る漁師。日中は不在のことも多く、学生時代から自炊に慣れていたという上山選手。最近はTikTokでレシピを探しながら、鶏胸肉を使ったヘルシー料理にも挑戦しているそう。中でも、鶏胸肉の照り焼きにタルタルソースをかけた一品が、ここ最近では一番の出来栄えだったのだとか。
また、同期との仲の良さもうかがえます。島谷義進選手とはドライブがてらショッピングへ出かけたり、車の免許を取得中の山下翔大選手をクラブハウスまで送迎したりと、日常の中で自然に支え合う関係が築かれています。
「長期オフには友人と旅行にも行きたいですね。自然に囲まれた場所で焚き火やバーベキューを楽しみながら、キャンプもしてみたいです」と明かしてくれました。
大洗から始まった夢。その先へ
憧れの本間幸司元選手をきっかけにGKを志し、地元・大洗から水戸ホーリーホックのアカデミーへ。そして今、その憧れのクラブでプロとしての第一歩を踏み出した上山選手。まだプロとしてのキャリアは始まったばかりですが、トップチームの中で日々トレーニングを重ね、水戸のゴールマウスに立つ準備を着実に進めています。
「茨城ダービーも勝利し、地域全体がサッカーで盛り上がってきているのを肌で感じています。来てくださる方々に楽しいと思ってもらえるサッカーをお見せしますので、僕たちのプレーをスタジアムで体感してください!」
203cmの大きな身体に地元への思いと計り知れない可能性を秘めた背番号37。
ここから待っているのはプロとしての真剣勝負。厳しい競争を勝ち抜き、自らの手でチャンスを掴み取る――。上山海翔選手の挑戦は、ここから始まります。