大森渚生選手 インタビュー
お気に入りに追加挑戦をやめない。大森渚生が子どもたちに伝えたいこと
プロを目指す子どもたちに向けて、大森選手がまず伝えたいのは、負けず嫌いであること。「これはもう、それが全てと言えるくらいです」と断言します。
「目の前の相手に負けない、隣の仲間に負けない、自分が奪われたボールは自分で全部奪い返す。もちろんチーム戦術がある上ですが、序列を覆してポジションを掴むためには、その気持ちが必要です」
                  そして、同じくらい大事なのが“引き出しを増やすこと”と話します。
「自分で『これは苦手だ』と決めつけないこと。僕自身、自分はドリブラーだと思っていたけれど、実はチャンスメイクの方が向いていたし、守備が苦手だと思っていたけれど、やってみたら意外とやられない。何でも挑戦して、自分のできることを増やすことです。マイナスなことは絶対にありません」
そして、苦手に直面した時こそ、最初に話した“負けず嫌い”が生きてくるのだそう。「苦手なプレーでこそ、本当にチャレンジして欲しい」とアドバイスを送ります。
                  さらに技術面では、「止める・蹴る」などの基礎技術の向上に注力するよう勧めます。
「チーム戦術を体現するためには、基礎がしっかりしていることが絶対に必要。僕も子どもの頃は、リフティングを1万回とか公園で練習したりもしていました。止める・蹴ると、ボールタッチのスキルは積み上げた方がいいかなと思います」
街、写真、ファッション。大森渚生の“らしさ”あふれるオフタイム
持ち前のセンスを生かし、ファッションを楽しむ姿がSNSでも度々話題になる大森選手。チームでも指折りのファッションモンスターです。大森選手にとって「買い物は最大のストレス発散」で、オフの時間はしばしば都内に足を運んでいるのだとか。
ファッションのポイントは“大人のキレイめスタイル”。ただし、上から下まできっちりと固めるわけではないのだそう。
 「年齢的にも、キレイめな服を選ぶことが多いです。でも、色で少し遊んでみたり、キャップで少し外したりして、かっちりしすぎないスタイルが好きですね」
                  さらに最近は、コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)にハマり中。同じくファッション好きで仲の良い根本凌選手と一緒に、買い物やカフェ巡りを楽しむ様子もSNSに投稿されています。
「コンデジは、何を撮っても絵になるのが楽しいですね。偕楽園や袋田の滝を散歩して撮っただけでもいい写真になる。PR大使を務める常陸大宮市に新しくできたグランピング施設なども行ってみたいです。茨城のいろんなスポットを巡りながら、写真で思い出を残していきたいなと思います」
茨城での暮らしを「センス」で楽しむ “モリショウ”流のオフタイムが垣間見えました。
                  いざ、クラブ未踏の頂へ。水戸ファミリーとともに
クラブ史上初のJ1昇格を目指す今シーズンも残りわずか。長く熾烈な昇格争いが、間もなく決着を迎えるときが迫っています。自身としても初めて昇格争いに挑む大森選手は、この現状を「水戸ホーリーホックの歴史の中でも、なかなかないシーズン」と捉え、最終決戦となる11月に向けて決意を固めます。
「怖れや不安はすでに吹っ切れました。今は前に進み、立ち向かい、やりきるだけです。スタジアムの空気からすごく力をもらえている中、それを体現するのはピッチに立つ僕らの役目。僕らがその姿を示すことで、皆さんにワクワクして欲しい。水戸ファミリー全員で、この昇格争いを楽しみながら前を向いて突き進みましょう!」と、ホームタウンとの強い絆を強調し、全員の総力での挑戦を呼びかけます。
いざ、クラブ未踏の頂きへ――
水戸ホーリーホック史上最高の歓喜の瞬間を、大森選手と共に見届けましょう。