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2024.11.20

2024ホーム最終戦&GK本間幸司選手引退セレモニー~前編~

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2024ホーム最終戦&GK本間幸司選手引退セレモニー~前編~

2024年11月3日、2024シーズンのホーム最終戦が行われ、今季限りで現役を退く水戸のレジェンドGK・本間幸司選手がプロ人生のすべてを懸けたラストマッチに挑みました。この記事では、その一日を前編・後編に分けてレポート。前編では、運命の最終節・モンテディオ山形戦の模様をお届けします。

惜別のゴールマウス──本間幸司、最後の90分

水戸在籍26年!プロ人生最後のホーム戦にスタメンで出場

後編記事はこちら

 

1977年生まれ茨城県日立市出身のGK本間幸司選手は、水戸短大付属高校(現・水戸啓明高校)を卒業後、浦和レッズでの3年を経て、水戸ホーリーホックで26年間も過ごしたバンディエラ。J2通算出場試合数は単独トップで、30年以上の歴史あるJリーグ全体でも歴代6位と日本サッカー界を代表するゴールキーパーです。

20年余りも絶対的な守護神として水戸のゴールマウスを守り続けながら、クラブ存続やJ3降格の危機、東日本大震災、自身の大怪我など様々な苦難を乗り越えてきたミスターホーリーホック。そんな稀代のレジェンドが今年9月、今季限りで引退することを遂に表明しました。

 

それからチームは本間選手のプロ最後のホームゲームを最高の形で送り出そうと一丸となり、ホーム最終戦直前の第36節・いわきFC戦で白星を飾り、J2残留を決定。

 

大舞台が整った第37節・モンテディオ山形戦で、本間選手は見事スターティングメンバーに入り、自身が持つJ2歴代最多出場記録を577試合に更新しました。

舞台はホーム最終節・モンテディオ山形戦 1万488人の大声援をチカラに

試合前に「自分らしくゴールを守り、しっかり燃え尽きて終わりたい」と語っていた本間選手。クラブ史上最多入場者数となる1万488人の大声援をチカラに、クラブ記録タイの7連勝中でプレーオフ圏内を狙うモンテディオ山形を足止めしようと、意気揚々とゴールマウスに立ちはだかりました。

しかし、そう簡単に微笑んではくれないサッカーの神様。数々の苦労を味わってきたレジェンドに最後まで試練を与えます。なんと攻撃のキーマンであるMF新井晴樹選手がメンバー外、さらに開始わずか7分でボランチのMF前田椋介選手が負傷交代となり、立て続けにアクシデントが襲いかかります。水戸は前線からプレッシングをかけますが、山形に上手く剥がされてしまい、狙いとするカウンターも奏功しません。

そんな中、本間選手がピンチの場面で力強いセーブを見せて、会場を沸かせます。

 

「久々の出場だったので、アップの時もふわふわしていたんですけど、ピッチに入ったらすぐに馴染む感じがありました。『今日はいけるな』という感覚があり、1本目に山田(拓己)君のシュートをしっかりセーブできたので、そこからリズムを出せていいプレーできそうだなという感覚ができました」と立ち上がりを回想。

 

しかし22分、山形の華麗にデザインされたセットプレーにより先制点を奪われてしまいます。相手を崩す糸口がなかなか見えない水戸は、1点ビハインドのまま後半へ。