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2024.10.23

新井晴樹選手 インタビュー

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新井晴樹選手 インタビュー

【プロフィール】 新井晴樹(あらいはるき) 水戸ホーリーホックMF 背番号7 ●1998年4月12日生まれ 出身地 埼玉県 身長/体重 170cm/69kg 血液型 O 利き足 右 加入歴 1年目 経歴 FCチベッタ深谷 → FCアウル→ 正智深谷高 → 国士舘大 → FCティアモ枚方 → セレッソ大阪(期限付き移籍)→ HNKシベニク/クロアチア(期限付き移籍)→ セレッソ大阪(期限付き移籍)

進む道は、自分で切り拓く――新井晴樹の選択

縦横無尽に切り裂く水戸のスピードスター

50メートルを5秒台で走り切る韋駄天のMF新井晴樹選手は、左サイドを縦横無尽に駆け抜ける高速ドリブラー。2024シーズン不動のレギュラーとして今季を彩った水戸のスピードスターです。

 

そんな新井選手がサッカーを本格的に始めたのは、小学2年生と少し遅め。きっかけは家族のある一言だったと言います。

 

「祖母が地元クラブでサッカーをやっている息子さんがいる同僚から話を聞いて、『晴樹も参加してくれば?』って勧めてくれたんです。元々運動神経が良くて、ボールを蹴るのは好きでした。幼稚園から習っていた水泳も選手コースにいけるぐらいの記録は出ていたのですが、別にそんなに好きではなかったんですよ。それで参加してみたら、すごく楽しくて。その日の内に『ここに入る!』って決めたんです」

埼玉県深谷市にあるサッカークラブ「FCチベッタ深谷」は、県大会にも出場していた地域の雄。当時から他の追随を許さぬほどの俊足だった新井選手は、今と変わらぬプレースタイルで始めたばかりのサッカーを謳歌していきます。

 

しかし、サッカーはチームスポーツ。若き新星が一人いたとしても県大会では上位チームになかなか勝てませんでした。「『地元じゃ一番上手いけれど、上には上がいるんだ』と痛感しましたね。だから、モチベーション高く練習に励むことができました」とさらに奮起していきます。

 

 

プロへの気持ちが芽生えた学生時代 全国高校サッカー選手権大会ではベスト8進出

中学時代は「FCチベッタ深谷」の中学生チーム「FCアウル」に所属した新井選手。もう覚えていないぐらい結果が出ず、わがままなプレーばかりしていたのだそう。実はこの3年間は思い描くような成績を出せず、学校生活では道を踏み外しそうになった時期も…。しかし、上位のチームとの試合や実力がある選手と比べて、『僕もまだまだだ』と意欲的にサッカーをやれていたこと、またチームのスタッフが厳しく指導してくれたお陰で人間的な成長もできたと感謝の言葉を口にします。

そうしてサッカーへの情熱や向上心を絶やすことなく、進学先に選んだのは埼玉県の正智深谷高校。県内で天才と呼ばれてきたメンバーが集結し、多くのJリーガーを輩出している名門です。

 

「なぜか自信があって、『僕より上手い奴はいないな』って思っていて。プロになりたいという気持ちが本格的に芽生えましたね」

 

高卒でサッカー選手になることを目指していた新井選手は1年生の頃から主力メンバーとなり、2、3年生では全国高校サッカー選手権大会にも出場。2年時は初戦敗退となりましたが、3年時はベスト8入りに貢献しました。

 

「各都道府県のトップ校と対戦して、めちゃくちゃ面白かったです。自分のレベルが全国でどれだけ通用するのか分かったけれども、改めて『まだまだなんだな』と思いましたね」と新井選手。その後、自分はまだプロの水準には達していないと痛感し、サッカー強豪大で高校の恩師の母校でもある国士舘大学で武者修業する道を選択します。