齋藤俊輔選手 インタビュー
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【プロフィール】 齋藤俊輔(さいとう しゅんすけ) 水戸ホーリーホック MF 背番号38 ●2005年4月26日生まれ [出身地] 神奈川県 [身長/体重] 173cm/68kg [血液型] B [利き足] 右 [加入歴] 1年目 [経歴] SCH.FC → 横浜F・マリノスプライマリー → 横浜F・マリノスジュニアユース → 桐光学園高等学校
サッカーに明け暮れた桐光学園での日々
次第にサッカーへの情熱が消えかけていた中、再び火がついたのは高校時代。中村俊輔元選手や小川航基選手(エールディヴィジ・NECナイメヘン所属)など、日本を代表するプロ選手を多数輩出している神奈川の名門、桐光学園高校で、サッカーに明け暮れる毎日を取り戻します。
「小中学校の頃は練習が終わった後、自主練ができる環境がありませんでした。しかし高校ではそれが当たり前にできて、自由にボールを蹴られたのが大きかったです。練習内容もハードになり、高校時代は一番成長できた時期だと思います」と齋藤選手。

最も印象深いゲームは、自身が高校3年に時に出場した夏のインターハイ(2023年全国高校総体)。
「明秀日立との決勝戦は前日の準決勝で怪我をしてしまって後半から出場したのですが、非常に自分のプレーが良くて、アシストもできました。あと1点入ってもおかしくない試合展開だったので、勝てなかったのは悔しかったですが、全国でも普通にやれるなと手応えを掴めましたね。準々決勝の尚志高校戦は自分が点を決めて勝てたので印象に残っています」と振り返ります。
高校入学後からプロの道を本気で目指し、3年の頃にはJクラブのスカウトから注目の的だった齋藤選手。真っ先にオファーがやって来た水戸ホーリーホックで念願のプロとなる夢を叶えました。

「とにかくボールを蹴り続けよう!」 プロを目指す子どもたちへメッセージ
高卒Jリーガーとなった齋藤選手からサッカー選手を目指す子ども達へのメッセージは、至ってシンプル。
「自分はずっとドリブル練習をしていて、絶えずボールに触っていましたね。公園でリフティングもよくしましたし、家の中でもドリブルの練習をしていました。それが今のテクニックにつながっていると思っています。とにかくボールを蹴ることが、一番の成長かなと思います」
“人球一体”となるほど、ひたすらボールを蹴り続け、コツコツとテクニックを磨くこと。当たり前を当たり前にする凡事徹底が、プロになるためには必要不可欠だと言います。

そして、メンタル面で求められるのは、泥臭く食らいつくこと。
「一番メンタルが強くなったと感じたのは、高校時代の走りの練習です。ボールを蹴ることなく、グラウンドを一日中、走らされたこともありますが、本当にキツかった。でも、それを逃げずに乗り越えたことで、結構メンタルが鍛えられたという実感があります」
学生時代はプロへの通過点。どんな練習にも必ず意味があり、厳しいプロの世界で活躍し続けるために役立つプラス材料があるはずです。めげずに必死で取り組むことで、どんな状況でも挑戦し続ける折れない心を育むことの大切さを語ってくれました。