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取手市埋蔵文化財センター

トリデシマイゾウブンカザイセンター

クチコミ REVIEW

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メタボン

投稿日:2026年09月04日

5.0 ★★★★★

8月最終土曜日の午後、本センターで第57回企画展「古文書が語る郷土の歩み」を開催していますが、同時開催の考古学特別講演「中妻貝塚の96人-なぜ人々は合葬されたのか、生物考古学から見た縄文社会-」を聴講しました。これは、本センターを初めて訪れた際に知った、取手市小文間地区の丘陵上にある「中塚貝塚」(縄文後~晩期。利根川水系で最大級の貝塚として市指定史跡)に関する講演ですが、定員180人の席はほぼ一杯で、この遺跡への人々の関心の高さを窺わせます。この貝塚では、1992年の発掘調査で発見された約2m径の円形墓壙から、96体分の頭骨(約4100年前)が検出され、全国初の多数合葬例として大きな話題となったとか。講師は墓壙発見時から調査に従事されている先生で、検出された96体の人骨を人類学や分子生物学手法等で分析し、圧倒的に成人男性の多い合葬集団内の血縁関係(母系血縁が多いらしい。父系血縁関係は調査中)や集団の食性(何を食べていたか)の復元、集落の性格と変遷、合葬の意味・意義に関する仮説等の話題を提供され、とても面白く拝聴しました。

メタボン

投稿日:2026年04月30日

5.0 ★★★★★

今月中旬の土曜日に初めて訪れ、開催中の第56回企画展「小文間地区の遺跡」と、ちょうどこの日に開催された考古学講座を聴講しました。この催しは取手市東部の小文間地区で発見された遺跡群の紹介であり、講演に先立って当該地区に関する遺物の展示についても学芸員より解説を受けました。圧巻は縄文後~晩期に小文間丘陵上に形成され、利根川水系で最大級の貝塚という「中妻貝塚」(市指定史跡)。約150m径の範囲に拡がる馬蹄形貝塚で、この中にある約2m径の円形墓壙から約100体の人骨(約4500年前)が発見されたそうで、このような多数合葬(母系血縁集団らしい)の例は全国初だったとのこと。この発見は遅くとも縄文期後期には再葬制があったことの根拠となっているようです。この他、中妻貝塚の西300mにある「西方貝塚」からは、丁寧に埋葬された縄文犬が発見(市内唯一例)されているのも興味深いです(食用犬でなく人と協働していた犬?)。また、地元では古くから古墳時代の大型墳墓(宗四郎坂古墳)と伝承されていた塚が、発掘調査の結果、古墳でもなく後世の供養塚でもなかったという謎の塚の話があり、興味を掻き立てられました(江戸期の富士講で造られた富士塚では?とも想像しましたが、ならばその旨が伝わっているはずだろうから、やはり謎の塚なのだろう)。さらに郷土史料に伝わる通称「五条街」という、約500坪にも達する古代の区画された街並み跡の発掘調査をしたところ、その痕跡すら検出することができなかったという話も、ミステリーじみていてたいへん面白かったです。

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