7月1日(火)現在 店舗情報9280件 / 口コミ40010件を掲載中

2025.04.24

茨城出身の選手を応援!いばナビSPORTS/モータースポーツ【2025 AUTOBACS SUPER GT Round 1レポート】

お気に入りに追加
茨城出身の選手を応援!いばナビSPORTS/モータースポーツ【2025 AUTOBACS SUPER GT Round 1レポート】

(2025年4月時点の情報です)

茨城出身の選手が参戦

国内最高峰の箱車レースで活躍する要注目の選手

国内最高峰カテゴリーがスーパーフォーミュラであるならば、このスーパーGTは最も人気のあるレースだと言えます。
北は宮城から、南は熊本まで全国各地のサーキットを転戦し、全8戦でその雌雄を決するスーパーGT。このレースに参戦するいばナビ編集部が注目する選手と言えば、トップフォーミュラでも活躍する野尻智紀選手(筑西市)と水戸市にあるHELMモータースポーツから参戦する平木湧也選手と平木玲司選手の平木兄弟です。
野尻選手はトヨタやホンダ、日産といったメーカー直径のチームが参戦するGT500クラスに、平木兄弟は世界の名車がずらりと並ぶGT300クラスに参戦します。

OKAYAMA GT300KM RACE

波乱とドラマのあるレース

スーパーGTは前述の通りGT500クラスとGT300クラスという2つのカテゴリーが混走するレースです。スピードの異なる2つのカテゴリーが交錯することで数多くのドラマが生まれるのも人気の理由のひとつとなっています。また、1台の車を2人のドライバーで走らせるのも魅力のひとつです。
GT500クラスに参戦する野尻選手はホンダシビックタイプR-GTで参戦。チームはF-1パイロットとしても知られる鈴木亜久里監督率いるARTAです。メンテナンスガレージは彼が走るスーパーフォーミュラと同じ無限が担当。気心知れた仲間との2シーズン目に挑むこととなります。
一方、世界のスーパーカーが集まるGT300クラスに参戦するのは水戸市のHELMモータースポーツから参戦する平木兄弟。マシンは日産GT-R。GT3という世界共通規格に則ったレーシングカーが集まるため、フェラーリやランボルギーニ、アストンマーチンといったマシンが名を連ねています。
ここからわかる通り、スーパーGTは公道を走る一般車と同じ姿をした車で競われるのがもうひとつの人気の理由と言っていいでしょう。

予選

まさかのトラブル勃発

スーパーGTの予選は土曜日にクラスごとに行われます。まずはQ1が行われ、上位に入ったチームはQ2へ進出。Q2の順位で決勝のスタート順が決められることとなります。
そんな公式予選を前に行われる公式練習でまさかの事態が。野尻選手の相方が運転する8号車シビックタイプR-GTにマシントラブルが発生してしまいました。このシリーズでは年間2基のエンジンを使用することが可能ですが、そのエンジンを支えるターボチャージャーの部品のひとつであるタービンに不具合がでてしまったのです。要であるメインシャフトが曲がってしまい、これにより急遽修復作業に入るチーム。本来ならば、公式練習の時間を使って、そのサーキットや気象条件に合わせた作り込みが必要となりますが、8号車はその半分ほどの時間を修理に当てなくてはいけなくなってしまいました。この結果、Q1を担当した野尻選手は12番手のタイムをマークするのが精一杯となってしまいます。
予選終了後、野尻選手は「きょうは残念な結果となってしまいまいましたが、明日は雨の予報が出ているので全く違ったコンディションになりそうです。まだ僕らにもチャンスはあると思っています」とコメントを残しました。

一方、GT300クラスに参戦する平木兄弟は兄・湧也選手が予選Q1を担当。こちらも公式練習でマシントラブルが発生してしまいセットアップを煮詰めることができず、Q1を12番手で終了。Q2進出とはならず、24番手グリットからスタートすることとなりました。

決勝

驚異の追い上げを見せたARTA8号車

事前の予報通りウェット路面でのスタートとなったスーパーGT開幕戦決勝。しかし、スタート後すぐに雨は上がり、路面は徐々に乾いていくという難しいコンディションのレースとなりました。
GT500クラスのARTA8号車は野尻選手がスタートを担当。マシンのバランスが悪い中、なんとか順位を死守することに専念する野尻選手。他車のクラッシュもあり、10番手まで順位を上げ、このポジションをキープします。決勝中も次にマシンを託す松下信治選手のためにマシンの状況をチームに対し無線を飛ばす野尻選手。このままでは順位をキープできないと判断し、次に使うタイヤの提案を行います。このアドバイスを受け、チームは次のタイヤを用意。これが見事なほどこのコンディションにマッチしました。交代した松下選手は一気にポジションを上げていき、一時は表彰台目前の4位まで上り詰めます。しかし、他車との接触によってペナルティが課せられ最終順位は7位に。それでもトラブルからのスタートで、ポイント圏外から7位へポジションアップは十分すぎる結果と言えます。

また、GT300クラスのHELMは摩耗が激しいタイヤに悩まされてしまい苦戦を強いられてしまいます。それでも19位まで順位を上げ、このサバイバルレースをしっかり生き残りました。走行後、兄の湧也選手は「目まぐるしく変わる路面状況に対応が後手になってしまいました。次戦はポイント圏内を戦えるように頑張りたいです」とコメントを残しました。

GT500クラス優勝は1号車GRスープラ、GT300クラスは65号車のAMGでした。

次戦は5月4日、富士スピードウェイで第2戦が開催。テレビでの放映も予定されているので、ぜひ茨城を代表する3人のドライバーに声援をお願いします!

GT500クラスを制したのはゼッケン1のTGR TEAM au TOM'S

GT300クラス優勝はK2 R&D LEON RACINGのメルセデス

レース開始直後に多重クラッシュが発生!ドライバーに怪我はなし!

マシントラブルに悩まされた開幕戦。野尻選手の次戦に期待しましょう。