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2026.09.28

紫峰を守り育てる、つくばトレイルガーディアンズ

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10月3日は「登山の日」。茨城県を代表する名峰・筑波山を守り、その魅力を次世代へつなぐ「つくばトレイルガーディアンズ」。山を愛する有志が集い、“ゆるく・楽しく・長く” 広がる活動の魅力と筑波山の新たな楽しみ方をご紹介します。

今回お話を伺った方々!

写真左から、原 忠信さん(代表)、濱野井 雅俊さん(理事)、谷中 理矩さん(事務局長)

トレイルとは?

野山や森林などに延びる道。
歩くだけでなく、トレイルランニングや、地域によってはマウンテンバイク・乗馬など、多彩なアクティビティを楽しむフィールドであり、整備しないと崩落してしまうなどのリスクもあります。

ロゴマークは公式10ルートの距離を組み合わせて図案化!

県の事業で名峰の課題解決へ 受け継ぐ 『守り人』 が発足

日本百名山の一つであり、茨城県を代表する名峰・筑波山。

年間約二百万人が訪れる県内屈指の観光地ですが、10コースある登山道はつくば市側に利用者が偏り、桜川市や石岡市側の魅力が十分に活かされていないという課題を抱えていました。

 

さらに、標高877mと手軽に登れる低山ゆえに軽装で挑む登山者も多く、年間約百件もの遭難や負傷による救助要請が発生している現状があります。加えて、山全体が筑波山神社の境内で水郷筑波国定公園の指定区域でもあるため、厳格な神域と環境保護の両立も求められます。


こうした複合的な課題の解決に向け、茨城県は2018年から3年間にわたり「筑波山霞ヶ浦広域エリア観光連携促進事業」を実施し、登山道の共通サインやマップ作成といったガイドライン整備を進めました。そして事業終了後も継続して山を守り育てるため、事業に関わった有志により2019年12月に立ち上げられたのが、市民団体「つくばトレイルガーディアンズ」です。

モットーは『ゆるく、楽しく、長く』 筑波山を足元から支える活動現場

登山しながら標識を設置

大学教員、農家兼写真家、町議会議員、飲食店オーナー、デザイナーなど、4歳から70代まで多種多様なバックグラウンドを持つ約40人が集う同団体。代表の原忠信さんは「堅苦しくならず、山を歩きながらアイデアを出し合い、〝ゆるく・楽しく・長く〞 続けるスタイル」とモットーを語ります。


月1回の筑波山登山を通じた活動内容は登山道のゴミを拾い集めるクリーンハイクをはじめ、複数のGPSデバイスによる距離標識の設置、迅速な救助へ繋げるための入山届の周知や番号付きサインによる位置把握の向上など、多岐にわたります。

丈夫で軽いグラスファイバー製の標識

さらに、手動チェーンソーを活用した倒木撤去や登山道の軽整備など「手の届く範囲」(原さん)で手掛けています。


つくば市・桜川市・石岡市の行政関係者や環境政策課、観光協会、県防災航空隊との情報共有に加え、過去には筑波山特化型アプリを開発するなど、草の根の手作業とデジタル技術の両輪で名峰を支え続けています。

崩れて危険な足場の整備も

倒木の撤去など手の届く範囲で活動中

シェア・ザ・トレイルの精神で育む 人と山をつなぐ温かなコミュニティ

「シェア・ザ・トレイル」の理念のもと、Safety(安全)・Sustainable(保全)・Share(共有)の3つのSの実現を目指すつくばトレイルガーディアンズ。設置した標識を見た登山者から「助かりました」と声をかけられる瞬間を励みにしながら、山で自然に生まれる挨拶や助け合いといった心温まるカルチャーが魅力です。

「山の心温まる文化を街にも届けたい」とメンバー

メンバーが運営するコーヒースタンドで一息つきながら行う山頂ミーティングもその一つで、親子で参加する理事の濱野井雅俊さんは「子どももここでココアを飲むのを心待ちにしているんですよ」と笑顔で語ります。

 

さらに活動の輪は広がり、カヌーを活用した筑波山周辺の川下り企画や、メンバーの本業を生かした写真集の発刊、さらにはマイクロツーリズムを手掛ける旅行会社の立ち上げなど、山を起点とした新しい挑戦も次々と生まれています。



標識の劣化や破損も毎回チェック。今後は距離も追加予定

事務局長の谷中理矩さんは「例えば登山道の一部をマウンテンバイクで走れるルートとして整備するなど、多様なアクティビティに利活用できる可能性を探っていきたいですね」と山の未来を描きます。

筑波山の雅称「紫峰」にちなんだ紫色のT シャツがメンバーのユニフォーム。公式10 ルートの距離に合わせてレイアウトが比例する直感的なサインデザイン

多様な楽しみ方を次世代へ 地元だからこそ味わえる新たな魅力

これから迎える本格的な登山シーズンに向け、同団体ではオンライン入山届の提出や、標識による現在地の確認、決められたルートの遵守を呼びかけています。同時に、地元の人々に向けた神社やつつじヶ丘経由の定番ルートなどの楽しみ方も提案しています。


「筑波山は日常使いのできる山。『日本の道百選』に選ばれているつくば道を歩いたり、登山口巡りを楽しんだり。ブナの南限かつミカンの北限の豊かな植生を眺めながら、麓の魅力に触れるのもオススメですよ」と原さん。


つくばトレイルガーディアンズではメンバーを随時募集中。誰もが親しめる筑波山を、あなたも次の世代へつないでいきませんか?

■お問合せ

つくばトレイルガーディアンズ

電話::090-7814-0365

HP:ホームページはこちら

Instagram:@tsukubatrailguardians

 

「筑波山は山肌の色が、朝は藍、昼は緑、夕は紫と、一日に幾度も表情を変えることから“紫峰”と呼ばれています。」