この人に聞きたい|株式会社シンデン 代表取締役社長 八木 仁さん
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地域で活躍する経営者や事業主の皆さんに、事業への思いやこれまでの歩みを伺います。今回お話を伺ったのは、ウレタンフォームをはじめとするやわらか系樹脂の熱加工技術を強みに、オフィス設備から新幹線部材まで幅広い分野のものづくりを支える、株式会社シンデン代表取締役社長の八木仁さんです。(2026年9月掲載)
“柔軟な技術と対応力で観光企業の未来を灯す”
ニッチな市場を支える最先端の熱加工メーカー
1967年に創業したシンデンは、マイク用防風カバーやウォークマンのイヤホンパッドなど、ウレタンフォームを軸に数々のヒット商品を支えてきた最先端の加工メーカーです。
創業者の息子である代表取締役の八木仁さんは、大学卒業後にフィルム系商社でメーカーと商社双方の視点を学んだ後、1996年に社長へ就任。「やわらか系樹脂の熱加工」へと舵を切り、現在はオフィスの吸音パネルから新幹線の側面部材製造まで幅広い分野で実績を誇ります。
そして、熱プレス機を工場に訪れて使ってもらうというサービスは、さまざまな企業による新商品の試作・開発と、新規取引先の開拓に貢献してきました。
「創業以来、『こんな加工できる?』という相談一つひとつに柔軟に対応し続けています」と語る八木社長。特殊な環境で生き抜くシロイワヤギのように、高い技術力でニッチな市場を支え続けています。
信頼と実績を誇るシンデンの高い技術力。長年培った確かなノウハで、業界内でも高い評価を受けている
目指すは「観光企業」。自然体で調和する組織へ
同社が目指すのは、社員やその家族が誇りに感じられる「観光企業」です。
職場には20代から60代以上まで幅広い世代が揃い、平均年齢は約45歳。平均勤続年数は約19年と長く、働きやすさを物語る高い定着率を維持しています。
残業も極力抑え、社員の健康と豊かな生活を最優先にしてきました。
老子の思想や中国の古事に深く共感する八木社長は、自身の経営哲学をこう語ります。
「トップの存在をあまり意識せず、自然と現場が回っている状態が、理想的な経営なのではないかと思います。社員が安心して働き、自分の生活を楽しめる基盤を守ることこそ、経営者の果たすべき役割です」
シンデンは社員の健康と暮らしを支えながら、地域とともに価値を生み出し、未来へ向けて柔軟な歩みを進めています。
アットホームな現場で育まれた社員の発想力と“やわらかアタマ”が、自由自在な成形を可能にしている
【株式会社シンデン】
小山市東野田591
TEL:0285-27-7311
https://www.7311.jp
(文/米村優子 写真/栗田真宏)
本コーナーでは、地域情報誌「月刊にしも」「こがも」「ひたっち」「Couta」「かしす」「おりっぷ」の掲載企画にご参加いただいた企業・事業主をご紹介しています。