この人に聞きたい|株式会社あるふぁ 多機能型事業所みつばち 代表取締役 成島理恵さん
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地域で活躍する経営者や事業主の皆さんに、事業への思いやこれまでの歩みを伺います。今回お話を伺ったのは、医療的ケア児とその家族に寄り添う多機能型事業所を運営し、安心できる居場所づくりや新たな体験の実現に取り組む、株式会社あるふぁ代表取締役の成島理恵さんです。(2026年7月掲載)
“命の輝きを守り家族の未来を照らす”
医療的ケア児の受け皿となる多機能型事業所を設立
理学療法士として、療育施設や病院で長年にわたり重症心身障がい児のリハビリに携わってきた成島理恵さん。
現場で何度も耳にしたのが、医療的ケア児を育てる家族からの「学校の前後に安心して預けられる場所がない」「休まる時間がない」という切実な声でした。
当時、地域には受け入れ先がほとんどありませんでした。そこで成島さんは「ならば自分が作ろう」と一念発起。実家を改修し、立ち上げたのが多機能型事業所『みつばち』です。
施設名には、生態系に欠かせないミツバチのように、「社会にとってなくてはならない存在でありたい」という願いが込められています。利用者とその家族が寄り添う場として、地域に多くの笑顔を生み出してきました。
その取り組みは更に広がり、現在は沖縄の温かな太陽をイメージした新施設『てぃーだ』と、栃木県内の『いーまぁる』を含む3事業所を展開。児童発達支援から生活介護までを担い、幅広い年代を支える多機能型事業所として歩みを続けています。
五感を刺激する活動やイベントを通じてワクワクする体験を取り入れている。みつばちは今年で10周年を迎えた
五感に寄り添い、『やりたい』をかなえる支援へ
成島さんが大切にしているのは、子どもたちの五感に働きかける時間づくり。ハンドベルの澄んだ音色やオルゴールの響き、暗室で光を投影する「スヌーズレン」、アロマの香りなどを取り入れ、心身がゆったりほどける空間を整えています。
また、子どもだけでなく、家族の心のケアも大切にしています。「家族が笑顔になれば、お子さんも必ず笑顔になる。だからこそ、家族全員を支えていきたい」と成島さんは力を込めます。
さらに取り組んでいるのが『家族の思い出づくり』。これまで諦めざるを得なかった家族旅行を実現するための支援です。安全を最優先にしながらも、「遊びは、命や心の成長につながる大切な体験」と考え、車椅子でもマリンアクティビティを楽しめる奄美大島への旅行を計画しています。
今後はNPO法人の設立も視野に入れながら、夢を一つずつ実現していきます。
「おばあちゃんの家に遊びに来たような安心感」を大切に、地域に根差した居場所を守り続けている
【株式会社あるふぁ】
多機能型事業所みつばち
猿島郡境町伏木2859-1
TEL:0280-23-3388
https://mitubachi.biz/
(文/米村優子 写真/西名瑞貴)
本コーナーでは、地域情報誌「月刊にしも」「こがも」「ひたっち」「Couta」「かしす」「おりっぷ」の掲載企画にご参加いただいた企業・事業主をご紹介しています。