第33回ひたち秋祭り~三味線奏者・上妻宏光の挑戦~
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いばらき大使 ふるさと日立大使
上妻 宏光さん
[Profile] 1973年茨城県日立市出身。6歳より津軽三味線をはじめ、純邦楽界で高い評価を受ける。様々なシーンへの楽曲提供や共演など、その活動は津軽三味線の”伝統と革新”を追求し続けており、今年ソロデビュー25周年を迎える。
伝統の祭りに新しい風を吹き込む
33回を迎える「ひたち秋祭り」。この歴史ある祭りで今年から日立市出身の三味線奏者、上妻宏光さんが監修を務めることになりました。
上妻さんはこれまで民謡にとどまらず三味線という楽器のいろいろな可能性にトライしてきました。そのアグレッシブな音楽性が伝統の祭りに新風を吹き込もうとしています。
上妻さん監修の「ひたち秋祭り」には様々なプログラムが並んでいますが、最も力を入れたところは伝統と新しいサウンドが練り合わさる「令和の『磯節』の披露」とのこと。
三大民謡の一つである「磯節」の正調に加え、若手の演奏家グループ「MIKAGE PROJECT」がアレンジした「磯節」を聴いてもらい、地元の民謡の良さ、懐の深さを感じてもらうという趣向です。

大人から子どもまでさまざまな年代の方々が集まる
和の文化を「実体験」する祭り
ジャンルの垣根を越えてさまざまなアーティストと共演してきた上妻さん。そのプロの仲間たちが「ひたち秋祭り」に集結します。
「プロの演奏に親しむ文化を日立市に根づかせたい」と上妻さん。市内だけでなく、県外からも人が集まる質の高いイベントになりそうです。
なかでも、世界を舞台に活躍する和太鼓奏者の林英哲さん率いる「英哲風雲の会」による和太鼓は必見。大気を揺らすプロの音を全身で浴びる時間は、きっと貴重な経験になるはず。
また、観る・聴くだけでなく、実際に体験できるプログラムがあることも「ひたち秋祭り」の魅力。和楽器に触れられるワークショップ「ひたち伝統文化道場」が開催されます。しかも、指導してくれるのは世界の第一線で活躍するプロの演奏家です。

ひたち秋祭り風景。ここだけの特別ステージが楽しめる二日間
五感で楽しむ「ひたち秋祭り」をぜひ楽しんで
さらに、「食」でもふるさとを体験できます。「ひたち 食の小路」では、地元食材を使った、祭りのためのオリジナルメニューが楽しめます。
新しくなる「ひたち秋祭り」。開催が待ち遠しく感じられます。
上妻さんは、「目と耳と胃袋、つまり五感を使って楽しんでもらえるお祭りにしていきます。市民が主役になって新しいものを創造しなければならない時代。『ひたち秋祭り』がその一助になり、発信に一役買えればと願っています」と意気込みを見せてくれました。
