古河文学館
コガブンガクカン
茨城県内初の⽂学館。古河ゆかりの作家、詩⼈の作品など貴重な資料が展⽰されています。
5.0 ★★★★★ 総数20 (4件)

古河歴史博物館のすぐそばにある「古河⽂学館」は大正ロマンの⾹りが漂う趣のある洋館です。、歴史⼩説の第1⼈者である永井路⼦、推理作家の⼩林久三、時代⼩説から現代⼩説まで幅広く活躍中の佐江衆⼀、詩⼈の粒来哲蔵、粕谷栄市、⼭本⼗四尾、歌⼈の沖ななも、児童⽂学者の⼀⾊悦⼦、⾦⽥卓也をはじめとする古河ゆかりの作家の作品や、児童⽂学史に大きな⾜跡を残した絵雑誌『コドモノクニ』の関連資料などを展⽰しています。
美しい⽊組みに演出された、ゆとりとくつろぎの空間の「サロン」や、30名収容可能な「講座室」ではコンサートや朗読会などを開催しています。また、別館として永井路子旧宅があります。

おすすめポイント・メニュー
【⼊館料】
◇⼀般200円(20名以上の団体150円)、⼩中⾼⽣50円
◇3館共通券600円(⽂学館・歴史博物館・篆刻美術館)
※永井路⼦旧宅は⼊館無料。
基本情報
住所 | 〒306-0033 茨城県古河市中央町3-10-21 |
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アクセス | ■JR宇都宮線「古河駅」から徒歩15分 ■東武鉄道⽇光線「新古河駅」から徒歩25分 ■東北自動⾞道「羽⽣IC」「館林IC」「加須IC」から約30分、「久喜IC」から約40分 ■圏央道「五霞IC」から約25分、「幸⼿IC」「境古河IC」から約30分 |
電話番号 |
0280-21-1129 |
営業時間 |
9:00〜17:00(⼊館は16:30まで) |
定休日 | 国⺠の祝⽇の翌⽇、年末年始、館内整理⽇ ※詳細はホームページでご確認ください |
駐車場 | 有り |
ホームページ | ホームページはこちらから |
アクセス
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最新クチコミ

メタボン
投稿日:2025年05月05日
3月中旬まで開催されていた「女帝の世紀~永井路子が描く古代史~」を観覧しましたが、絵雑誌「コドモノクニ」のタイトル文字・表紙絵を担当していた武井武雄の「刊本作品」と言うものが併せて展示されていたので、これも観覧しました。初めて知った「刊本作品」ですが、話・文章や挿絵がオリジナルばかりでなく、本の紙材・印刷方法・装幀・函の全てにこだわって制作された作品群のことだとか。「本の宝石」と呼ばれたそうで「造本美術」と言う美術の新ジャンルを拓いたそうです。作品の一部が展示で読めましたが、「KAGEYA」(昭42年刊)は全文ローマ字表記で分かち書きされたユニークなもの。「逆立勘九郎」(昭42年刊)は話が面白かった。昭和10~58年にわたって制作され、全部で139作品。これだけ揃うと圧巻でした(展示品は永井路子が寄贈したとのこと)。

メタボン
投稿日:2024年05月05日
GW中に再訪。3室ある展示室の現在のテーマ展示は、それぞれ「拓本でたどる万葉歌碑めぐり」(第1室)、「鷹見久太郎とコドモノクニ「かわいい動物」」(第2室)、「永井路子が描く平安朝」(第3室)です。第2,3室の展示に関する口コミはイベント情報に記したので、ここでは第1室の万葉歌碑めぐりについて。万葉歌碑は全国で2千基超あるそうで、古河市内には3基(歌は2首)あるとか。2首の歌には「まくらが」を付す歌枕の「許我(古河)」が詠まれているそうです。また、古河市の近隣に存在する歌碑も紹介されており、有名な歌枕の地である筑波嶺(山)のほか、下野国にある安蘇の川や三毳山(みかもやま)にも歌碑があるとか。歌の主題が叙景よりは叙情であっても、名勝地も併せて歌に詠み込むのは古代からの慣例だったのかな?と感じたものです。

メタボン
投稿日:2022年08月16日
お盆休み中に初めて訪れました。夕方から行燈まつりが行われるため、その準備で多くの直方体形の行燈が館外・館内に積まれていました。本館内部は落ち着いたレトロな雰囲気で、受付フロアの一角に大きなホーンの付いた蓄音機が設置されており、希望によってSPレコードを鑑賞できるとか。また古河文学の書籍を収めた書棚が並ぶ図書コーナーもあります。展示室は3室で「古河城芳流閣の決闘~南総里見八犬伝」「鷹見久太郎とコドモノクニ「童画を確立した人々」」「永井路子が描く鎌倉殿と御家人たち」を現在の企画展として行っています。第1室では、南総里見八犬伝の初版本の巻数に圧倒され、改めて長編作品であることを認識しました。歌舞伎で演じられた「芳流閣の決闘」を題材とする錦絵は美しい。第2室では、大正11年創刊の絵雑誌「コドモノクニ」とその後継誌「コドモノテンチ」の表紙絵や挿絵が多く展示されており、これらの絵雑誌から有名な童謡(北原白秋作詞「あめふり」等)が数多く生まれたこと、また雑誌創刊者の鷹見久太郎は国宝肖像画で有名な古河藩家老・鷹見泉石の曾孫であることを初めて知りました。第3室では、古河出身の歴史小説家・永井路⼦の鎌倉期を題材とした作品(かつてのNHK大河ドラマ「草燃える」の原作群)の資料を展示しています。この時代を解釈する上で、永井作品の記述は、学問上の一学説と認められるほど説得力あるものだと言うことも初めて知りました。