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2026.03.31

結城農場からはじまる桜の名所づくり~日本花の会~

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春の景色と聞いて、満開の桜を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
街路樹としてもお馴染みの染井吉野をはじめ、野生種から交雑した園芸品種など、桜には数百もの品種があります。日本花の会が運営する結城農場・桜見本園は、さまざまな品種の桜が鑑賞できる全国でも類を見ないお花見スポット。地元の方にも意外と知られていない、美しい春がここにあります。(2026年3月時点の情報です)

日本人を魅了する桜心に残る風景を全国へ

1962年、建機メーカーとして知られるコマツの社長(当時)・河井良成氏によって設立された「日本花の会」。いきいきと咲き誇る花木の姿を愛でる喜びを日本中に伝え、人々の心を和らげたいとの思いから、花のある風景を全国に広める活動をおこなってきました。

 

当初は日本古来の花木を中心に育成・普及活動をしていましたが、やがて日本人の心を特別惹きつける魅力をもつ「桜」に特化するようになり、同社小山工場近くに苗木の農場を開設。その後、結城市にまとまった広さの土地を確保できたことから、1969年に結城農場・桜見本園を開設しました。

およそ8haの敷地には桜の苗木の生産圃場と、約350品種・1000本の桜が植栽された桜見本園があり、日本各地や海外から収集した桜の育成や研究活動がおこなわれています。

 

■ 園内のおすすめ花見スポット

●彩りの広場

桜見本園の中央にあるモデルガーデン。さまざまな品種の桜が順々に開花し、訪れるたびに違う表情を楽しむことができます

 

●十色桜の並木

4月中旬頃に見頃を迎える品種を並べた小径。さまざまな品種の桜が一斉に開花して桜のトンネルとなり、フォトスポットとしても人気です

 

●憩いの広場

4月中旬頃に見頃を迎える品種を並べた小径。さまざまな品種の桜が一斉に開花して桜のトンネルとなり、フォトスポットとしても人気です

 

●コミュニティ花壇

地域の子どもたちに花や土に触れてほしいとの思いからつくられた花壇。季節の花や野菜、ハーブなどの育成体験ができます

桜への思いをうけとめ大切に育てた苗木を配布

結城農場の活動の軸は「桜の名所づくり」。

多品種の桜が系統や特性ごとに植えられた見本園では一本一本の個性を実際に見て確かめることができ、モデルガーデンでは桜とともに過ごす憩いの風景をイメージすることができます。

「人々が自然と集まる場所が、いつしか『名所』と呼ばれるのだと思います。桜を起点に人が集まる場所がうまれ、そこに桜を植えた人の思いが重なれば、桜の名所が誕生します」と話す、農場長の田崎満さん。

 

「地域の公園に桜を植えたい」「菩提寺に桜を寄贈したい」など、全国の自治体や団体・企業、個人まで、「桜を植えたい」と願う人のもとへ色や形の好みや土地に合った品種の苗木を届けることで、桜のある風景を全国に誕生させ続けています。

 

■ 苗木の生産方法をご紹介!

①種子の採取

6月頃、おもに「台木」として使用する大島桜や江戸彼岸の木から熟した果実を採取し、果肉を洗い落として種子を取り出す

②種まき

種子は川砂と混ぜて翌年2月まで土中に埋めて貯蔵しておき、2月下旬に培養土を敷いたコンテナに播種する

③定植

春に発芽した幼木を、5~6月頃、畑へ定植する。桜は連作障害を起こしやすいため、区分けした畑を順番に使用する

④接木・芽掻き

9月頃、1メートルほどに成長した台木に苗木として育てる品種の芽を接ぐ。3月頃、接木した品種の芽が伸びてきたら台木を切る

⑤出荷

接木をした品種は夏の間に成長し、秋には1メートル以上に育つ。落葉したら掘りあげ、稲わらで根を保護して出荷する

花木に見て触れて豊かな心と笑顔が咲く

早咲きから遅咲き、二季咲きなど、さまざまな品種の桜が咲くため長い期間にわたって桜を鑑賞できることが見本園の特長のひとつ。一般の人も自由に入園することができ、白や黄緑の桜、100枚以上の花びらをつける菊咲の桜など、珍しい品種を間近に鑑賞することもできます。

また、花を愛する豊かな心を育てたいとの思いから、子どもたちのための花育活動にも取り組んでいます。「地域でつくる花壇や菜園を設け、地元の幼稚園生や親子連れを対象に種まきや苗植え、草取り、収穫などのイベントを開いています。

 

まだまだ小規模ですが、市や園と提携するなどして活動の輪を広げ、花と緑のある地域づくりにつなげていきたいですと、園芸相談員の木村唯代さん。参加者はもちろん、ふだんの管理を手伝ってくれるボランティアも募集中とのことです。


見本園でのお花見は、一度だけでなく何度も訪れるのがおすすめ。たとえば週末ごとに訪れれば毎回違った桜の景色を眺めることができ、4月の間に何度でもお花見を楽しむことができます。

 

ただし、公園ではないので、シートを広げたり飲食したりはNG。満開の桜のもとで、春の散策をゆっくりとお楽しみください。

■ 桜の種類

桜見本園に植えられている桜は、およそ350品種。そのなかから、3月下旬から4月上旬頃に見頃を迎えるおすすめの品種をご紹介します。

 

● 舞姫(まいひめ)

桜見本園で作出された品種。八重咲の花が樹全体を覆うように咲き誇ります。

 

● 大漁桜(たいりょうざくら)

旗を立てたような花びら・旗弁が出ることと鯛のような色にちなんで名づけられました。

● 伊豆多賀赤(いずたがあか)

大ぶりで濃い色の花が印象的。寒緋桜と大島桜の交雑と推定され、「白」の品種もあります。

■お問合せ先

公益財団法人日本花の会
結城農場・桜見本園

【住所】結城市田間2217

【電話】0296-35-0235

【時間】平日10:00~15:00

【料金】無料

【駐車】有(30台以上駐車可能・無料)

 

日本花の会では、桜と花をいかした潤いのあるまちづくり活動に賛同する後援会員を募集しています♪詳細はHPをご覧ください

桜図鑑でたくさんの桜の品種を見ることができますよ!

※事務所およびトイレの開設日時です
※指定飲食スペースあり。ゴミはお持ち帰りください

 

今回ご対応いただいた方をご紹介!

田崎 満さん(結城農場・桜見本園 農場長・上級研究員 )

木村 唯代さん(結城農場・桜見本園 園芸相談員)