地球に優しく、みんなで成功するコミュニティを目指して『Village Market Tsukuba』
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※2025年5月現在の情報です。掲載内容は変更になる場合があります
つくばの街で、日曜日の朝に現れる 小さな村のようなマーケット
地元産の野菜やオーガニック食品、キッチンカーから広がるおいしい香り…。そんな賑わいの風景を生み出しているのが、「Village Market Tsukuba(ヴィレッジマーケットつくば)」です。
このマーケットは、毎月第1~第4日曜日につくば市内の4つの公園で開催されているファーマーズマーケット。"Earth Day Every Day(毎日が地球の日)"を合言葉に、サステナブルな暮らしや地域のつながりを大切にする出店者たちが集まり、訪れる人々に「買う」以上の体験を届けています。

TXつくば駅、研究学園駅付近の公園4カ所で開催
その特徴は、ただの物販イベントにとどまらないこと。フードロス削減のための食品寄付活動、歯ブラシリサイクル、無料給水スポットの提供など、環境配慮の取り組みが息づき、さらに出店者と来場者の間には温かい会話と交流が生まれています。
そんなマーケットを立ち上げたのが、Georgeさん、Emikaさん、そしてYukiさんの3人。
海外のマーケット文化に触れた経験をもとに、つくばの地で「地球と人にやさしいコミュニティ」を形にしようと動き出しました。
今回は、彼らの立ち上げストーリーから、地域に根付くコミュニティ作り、そして将来の目標など、たっぷりとお話を伺いました。
海外で定番のオーガニック食品を求めて新マーケットを発足
海外生活を送る日本人の愛犬家としてインスタグラムを通じて知り合い、すぐ意気投合したジョージ&エミカさん夫妻とユキさん。海外暮らしが長い3人にとって、日本の生活である共通の悩みがありました。

(写真左から)Georgeさん、Yukiさん、Emikaさん
それは、農薬や化学肥料などを使用せず、自然の力を生かして生産されるオーガニック野菜や加工食品の少なさ。
「カナダでは当たり前に手に入れられたのに、日本では探すのがとにかく大変」とジョージさん。そのため夫妻は坂東市にあるエミカさんの実家で、若芽野菜のマイクログリーンを生産し始めましたが、出店していた都内のファーマーズマーケットがコロナの影響で中止に。
一方のユキさんは、自身の大好物であるひよこ豆を主原料とした中東の伝統的な料理フムスを日本に広めようと奔走中でした。
販路に困っていた3人は、その場の勢いで新マーケットの発足をつくば市役所に提案したところ、トントン拍子で開催が決定。
そして、インスタで見つけた全国各地の有機農家にひたすらDMで勧誘し、2021年10月に研究学園駅前公園で50組の出店者達とヴィレッジマーケットつくばをスタートさせたのです。

素敵なVillageを築いていく仲間たち
地球と人に優しく 共に成功するコミュニティ
約4年の月日を経て、つくばの週末を彩る定番イベントとして親しまれているヴィレッジマーケットつくば。『Earth Day Every Day』をテーマに、新鮮な野菜や地球に優しいこだわりの商品、環境のことを考えている出店者やそれらを求める人々が共に成功するコミュニティとして歩み続けています。
出店者がストレスなく収入を得られるよう、出店料と運営費はほぼプラマイゼロ。「とても格好良くて、豊かな生活もできる」という海外のオーガニック農家のような地位向上も狙いの一つです。

クリスマス時期は子どもたちが少しでも笑顔になれるトイドライブも
そして、マイバック、箸や食器の持参をはじめとする使い捨て文化からの卒業や、子ども食堂や生活が苦しい家庭のために未使用の食品やおもちゃを集めて届ける活動、使用済みの歯ブラシやコンタクトレンズの空ケースのリサイクルなども取り組み、地域のさまざまな環境の好循環を生み出しています。

無料の給水スポットも提供

フードバンク茨城と連携してフードドライブを実施中

テラサイクルの歯ブラシ回収プロジェクトに参加。回収された歯ブラシは植木鉢にリサイクルされる

マイバックを忘れた方には再利用の紙袋サービスも
マーケットを通じて生まれた 常連客や生産者のコミュニティ
常連の家族同士で旅行に出かけたり、アレルギーを持つ子どもの親からは「初めて一緒に外食ができた」と喜びの声が寄せられているヴィレッジマーケットつくば。そのほかにも、農家同士が栽培法や取引先など情報交換をしたり、コラボ商品も誕生するなど"村"の新たなストーリーが生まれています。
そんな同マーケットでオススメの楽しみ方は、生産者や出店者との交流です。エミカさんは「『今日はこの野菜が新鮮』『こんな食べ方をしたら美味しいよ』といった知識や学びを得られる素敵なコミュニケーションを満喫してください」と笑顔で語ります。

ジャパンタイムズにも紹介!海外出身者も数多く来場中!
ゴールは常設のマーケット 一歩を気軽に踏み出せる場所へ
昨年6月に開業したレストラン「market」で新たなコミュニティの場所を創出した3人。最終的なゴールは、パブリックマーケットの設立です。天気に左右されない建物の中で開かれるマーケットで、ドッグランや遊び場なども併設された商店街のような空間の実現を目指しています。

昨年6月に開業したレストラン「market」では、可能な限り有機、無農薬、地元産の食材を使用
「どんな人でもウェルカム!地球に優しく、人とのつながりを大切に、フランクに最初の一歩を踏み出せる場所にしたいですね」とユキさん。
つくばの公園にて日曜日に現れる素敵な"村"へ、ぜひ足を運んでみませんか?
Village Market Tsukuba 開催スケジュール

【開催日時】
ほぼ毎週日曜日(月4回)
10:00~16:00 〈夏季(7~9月)16:00~20:00〉
雨天決行・入場無料
【開催場所】
・第1日曜日…@中央公園
・第2日曜日…@学園の杜公園
・第3日曜日…@大清水公園
・第4日曜日…@研究学園駅前公園
※荒天の際は中止になる場合もあります
※スケジュールの変更等は公式Instagramをチェック!
▶ Instagramはこちらから
レストラン「market」
店舗情報
【住所】茨城県つくば市吾妻1-6-1 トナリエキュート1階
【電話】090-3092-0298
【時間】10:00 ~ 23:00
【定休】なし
【SNS】 Instagramはこちらから
【いばナビ】 店舗情報を見る
