トヨタのホームコース富士決戦
トヨタエンジンとホンダエンジンの違いはあれど、同じシャシー、同じサスペンション、同じタイヤで走るスーパーフォーミュラ。しかし、レースになると空力特性を最大限活かして速く走るホンダと、空力に頼らずとも強さを発揮するトヨタという特徴が出るこのレース。筑西市出身の野尻智紀選手が所属するホンダ勢は空力効果が低いとされる富士スピードウェイを苦手とする傾向があると言われています。そんな富士で開催されたシーズン折り返しの第6戦・第7戦はチャンピオンを狙うには落とせない大会です。
第6戦は最多記録を更新するポール獲得
前戦オートポリスから一転して晴天に恵まれた静岡県富士スピードウェイ。1大会2レース制のフォーマットをとっている本大会は土曜日に第6戦を、日曜日に第7戦が行われます。まずは、今週の流れを決める第6戦。公式予選は野尻選手がまたもポールポジションを獲得。自身が持つ最多ポールポジション記録を更新します。そして、決勝は坪井翔選手の強さが目立つものとなってしまいます。野尻選手はホールショットこそ奪うものの、終始坪井選手からは遅れてしまう展開。タイヤ交換が可能となる10周目に3番手の福住仁嶺選手がピットへ飛び込むと、それをフォローするように野尻選手もピットイン。なんとか順位を維持することに成功します。終盤はフレッシュタイヤで追いかけるチームメイトの岩佐歩夢選手に迫られるなど苦しい展開が続くレースとなってしまいます。それでも2位の座は死守した野尻選手。翌日に控えた第7戦でのリベンジを誓いました。
納得のいかない判定で後方から追い上げのレース
現役最速の称号を誇る野尻選手。前日に開催された第6戦でもポールポジションを獲得していることから、この第7戦でも上位グリッド獲得が期待されました。しかし、野尻選手のアタックラップで主催者からまさかの判定が下ります。最終コーナー立ち上がりで4輪脱輪の裁定。野尻選手は「あれは出ていない」とチーム監督を通じて抗議を出しますが、その抗議も通らずタイムは抹消。まさかの12番手スタートとなってしまいます。トラブルの多い中盤からのスタートで野尻選手は冒険的なセットアップを施すことに‼しかし、その変更が裏目に出てしまいます。ペースも上がらない状況に陥ってしまった野尻選手。中盤から抜け出せないままレースは進んでしまいそのままの順位でチェッカー。2023年以来のノーポイントレースとなってしまいました。この結果、ランキングトップの坪井選手とは30ポイント差の5位となり、後半の追い上げが必須となるレースとなってしまいました。
蹴りだしは悪くなかったもののレースペースで遅れをとった野尻選手は前戦に続く2位
優勝はふたたびトヨタの坪井翔選手!3位にはチームメイトの岩佐歩夢選手が入る
スタート前に健闘を祈るメカニックから応援の握手を受ける野尻選手
トラックリミットをとられた予選から狂い始めた歯車は最後まで嚙み合わず…頭を抱えるエンジニア