海外遠征からサマーブレイクを終えて…
耐久の富士と言われている富士スピードウェイにも関わらず、この第4戦は夏場のスプリント2連戦という異例のフォーマットで開催されることとなったスーパーGT第4戦。レースウィークの土日で各日ひとりのドライバーが予選と決勝を戦うというハードスケジュール。土曜日のレースは35周のスプリント、日曜のレースは50分間の時間レースでの開催となりました。
野尻智紀選手は土曜日のスプリントに出場
今年は非常にマシンセットアップとタイヤのマッチングに苦しんでいる野尻選手。野尻選手が所属するARTAはホンダ陣営の中でも名門チームですが、エンジニアを若手に一新したこともあり試行錯誤のレースが続いています。その中にあってまたも苦難が野尻選手を襲います。公式予選では想定して路面温度と合わず、タイヤがそのスペックを発動しない状況。15台中13台という不本意な結果に終わってしまいます。「予選に向けて大きくセットを変更したんですが、マシンのパフォーマンスを引き出すことができませんでした」とコメント。その反省を活かして臨んだ決勝でしたが、良い蹴りだしでスタートした野尻選手の前でクラッシュが発生。リスタートは5周目に切られたものの、周回数はどんどんと減っていきます。ペースは良く、10番手まで順位を上げることはできたもののポイント獲得圏内へ押し上げたところでチェッカーを受けるととなりました。
水戸市出身平木兄弟はGT300クラスで挑戦
世界に名だたるスーパーカーメーカーも参戦するGT300クラス。このクラスに参戦する水戸市のチームがHELM。ドライバーは監督も務める平木湧也選手と弟の玲司選手です。土曜日の予選&決勝は兄の湧也選手が担当。トラブルに見舞われながらも予選21番手からスタートした湧也選手だが、中盤から降り出した雨に臆することもなくアクセルを踏み抜き19番手まで順位を押し上げてチェッカー。一方、翌日曜にステアリングを握った弟の玲司選手。公式予選ではスプリントレースでのグリッドの重要性を加味してソフトタイヤを選択します。しかし、結果は16番手…。「いまひとつつかみ切れませんでした…」と悔やむ玲司選手。続く決勝は50分間の時間レース。強気の姿勢で高いレースペースを維持する玲司選手。オープニングラップで3台のマシンを抜き去り一気に13番手まで順位を上げます。タイヤマネージメントが苦しくなる最終版もなんとか他車の追撃をかわし12位でフィニッシュしてみせました。
スーパーGTシリーズ初の2DAYSスプリントレースフォーマットを戦った野尻選手
スタートからスピードが足りないことが明白となってしまう
懸命なブレーキングも実らず10番手でチェッカーを受けることに
悩みは深く、解決の糸口を見つけられないままシーズンが進んで行く