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ひたちなか市の虎の道の２号店だが，こちらは清湯に特化している。茨城で主流の低加水ザラパツ麺に反旗を翻し，あえて多加水のつるもち麺を使用している。その麺は，つけ麺専用粉，「傾奇者」を使用していて，噛めば噛むほど小麦の旨味が沸き立つ。スープは豚オンリー，鶏オンリー，煮干オンリーの３種で，それぞれ，塩と醤油が選べる。個人的には鶏出汁の「淡麗琥珀そば」がお薦め。胴ガラと丸鶏から出汁を取ったスープは，どの店よりも濃厚に鶏を感じられ，平打ち細麺との相性もすばらしい。

本流とは別の，独学で味を作ったというスタミナ。餡は見た目通り粘度は高めで，麺にドロっと絡んでくる。甘さと塩気のバランスがよく，油っこさは控えめ。辛さは控えめ。野菜はしゃっきりと炒められている。特徴的なのが，カボチャとレバーの大きさ。他の店とは違い，かなり大きく切ってある。カボチャは甘くホッコリ。レバーは衣をつけて一度揚げられており，旨味が閉じ込められている。本家も好きだが，個人的にはスタミナ食べるならここだ。

茨城の濃厚豚魚つけ麺の草分け的存在。つるもちっとした強靭なコシのある自社製のつけ麺専用麺は，同額で450ｇまで増せる，ガッツリ派にはうれしい存在。濃厚なつけ汁は，極太麺でもよく絡む粘度の高さ。豚骨の旨味も濃厚で，魚介とのバランスもいい。最近は，限定ラーメンにも意欲的に取り組み，定期的に斬新な素材を使った創意あふれるメニューを出している。サイドメニューの「竜神ぎょうざ」は280円と安いが，値段以上の満足感が味わえる。

国道沿いに面した，歴史を感じさせる建物。現在は２代目夫婦が営業している。ワンタンメン650円を注文。麺は下館ラーメンお約束の盛昭軒製だが，軟らかめに茹でられているのが，優しさを感じてかえって好印象。生姜が香る色濃いめの醤油スープは，鶏メインと思われる出汁とカエシのバランスがよく，これぞ醤油ラーメンという味わい。ワンタンの皮も盛昭軒製。つるんとしたのど越しで絶品。自家製餡は少量だが，＋100円で５個はうれしい。ご店主夫婦の心からの接客も気持ちよく，近くだったらもっと通うと思う。

濃厚鶏白湯魚介のつけ麺と，純折白湯の汁そばがメインだが，最近は限定にも意欲的。限定では清湯も出しているが，たとえ魚介が加わっても鶏出汁が強いのが特徴。濃厚系の限定では海老が加わるものが出ていることが多い。つけ麺は極上のつるもち麺が400gまで増せるので，がっつり派にはありがたい。汁そば系はザラパツ細麺。鶏モモを使った鶏チャーシューもここならではの味わい。中待ち席が多く設けられていて，寒い時期も快適。雰囲気も良く，リピーターが増えているようだ。

一時，店主の体調不良のため休業していたが再開したので訪問。全てカウンター席になり，１席に１つＩＨヒーターが完備された。塩つけ麺800円を注文。300ｇまで総額なのでそれをお願いした。まずつけ汁が提供され，ＩＨヒーターで温めながら待つ。きれいにそろえられた自家製極太麺は単体で食べると非常に旨い麺であることが分かる。つけ汁は粘度が少なく，極太麺へのからみはさほど良くないが，具材に助けられて何とか絡んでくる。つけ汁はシャバでもかなり濃厚な旨味。鶏を中心とした動物系と魚介のバランスがいい。白濁した鶏白湯スープで割り，ヒーターで再加熱すれば，最後まで熱々の割りスープをいただける。復活は非常にうれしい。

淡麗系，濃厚系，共にハイレベル。看板メニューはやはり「鶏そば700円」だろう。ポタージュスープのような粘度のあるスープは、鶏の旨味でいっぱい。フランスパンのスライスやドライトマトなど、トッピングも個性的。「濃厚つけそば780円」は、オーソドックスな豚魚だが、動物と魚介のバランスがよく、東京や千葉の行列店にも引けを取らない。豆カレーの味変で最後まで飽きずにいただける。海老油やマー油を追加したバリエーションつけ麺も絶品。端麗派には「あっさり魚出汁650円」がお勧め。

最近のレギュラーでお薦めなのが「和牛そば」。牛骨で出汁をていねいに取り，牛臭さを極力抑え，牛の旨味を最大限に抽出した，上品かつ濃厚な旨味をもつ清湯スープに仕上げている。都内の有名な牛骨のお店にも決して引けを取らない。限定も数多く出していて，入り口に出される限定ボードを見るのが楽しみ。最近はチャーシューが選択制になり，バラ，炭焼き，鶏から選べるのもうれしい。

鶏白湯魚介の濃厚スープと鶏と魚介の清湯スープの二本立て。接客も非常に丁寧で感じがよく，手間をかけているわりにリーズナブルなので，常にできている長い行列も納得。濃厚系の「むじゃきそば700円」や「つけ麺750円」に海老オイルを加えた「海老むじゃきそば750円」や「海老つけ麺800円」も甲殻好きにはたまらない。端麗系は，煮干が効いた「煮干そば」から節系の「中華そば650円」にスイッチしたばかり。時々出される週末限定も素晴らしい出来なので，ホームページは定期的にチェックしたい。

つくば軍鶏を使ったスープがウリのお店。ザラパツ細麺を硬めに茹でた「塩650円」も美味しいが，個人的には全粒粉入りの麺を使った「醤油650円」がおススメ。かなり強めに煮干が効いた「煮干らーめん750円」も旨い。そのほか，壁にその時の限定が常に貼り出されているが，レギュラーメニューを食べた後は，創意が生きた限定にチャレンジしていくという楽しみもある。最近では新鮮な甘海老で出汁を取った「軍鶏海老」は最高だった。

博多系の豚骨ラーメンを出す店。駅前なので使い勝手がよく，アルコールも楽しめる。
豚骨濃度は薄めに感じるが，博多の屋台もこんな感じの店が多いのだろう。飲み〆にさっぱりと食べられそう。バリカタとかハリガネとか，本場と同じに硬めに茹でてくれる。

オシャレで明るい店内，多角形カウンターにソファーのような椅子。カウンターの中にはガラス張りの製麺室があるという変わった造り。「塩ラーメン」がウリで始まった店だが，つけ麺，醤油，味噌と，バリエーションを増やしている。自家製麺の旨味を一番味わえるのはつけ麺だが，一番好きなのは「男醤油900円」。鶏，豚，煮干しが効いていて，当たりは軟らかいのだがぐいぐい押してくる感じ。カエシは豊かな香り。砂糖ではない自然な大豆の甘み旨みが感じられる。チャーシューは２種。意図的に削ぎ切りにされていて厚い面は１㎝５㎜ほど。もう１種はバラの棒チャーシュー。こちらはスープの熱で脂が溶けるよう。口の中で適度に溶け，超旨い。

店はかなり広く，チェーン店のような様相。基本はクラシカルな醤油ラーメンだが，「塩600円」にした。カウンターの前の高台の一部に，なぜかステンレスが張ってあるのが印象に残った。オーソドックスなビジュアルで黄色く縮れた細麺はなかなか旨い。
鶏ガラがメインの澄んだスープは優しい味わい。突出したものはないが，安心できる旨味がある。具は，海苔，ほうれん草，ねぎ，ナルト，メンマ，チャーシュー，小梅。白髪とチャーシューはクラシカルな味わいながらも，厚みがあり軟らかい。多めのスープもなんとなく飲み干してしまった。常にお客が入っている繁盛店。気負わず常食できそうな雰囲気に惹かれるのだろう。

濃厚豚骨魚介の味噌ラーメンがウリの店ですが，清湯もバリエーションが増え，初期からあった「軍鶏塩 700円」の他に，この店独自の「鮭節」を使った「和風軍鶏塩カムイ 780円」や「シオユカムイ 780円」が出ています。シオユカムイを注文しました。素ラーメンのように，麺とスープをじっくりと味わえるよう，具が別皿になっています。麺をすすったとたん，軍鶏の旨味，鮭節の独特な香りと旨味がともに襲ってきます。多加水のつるもち細麺で，一瞬軟らかめに感じますが粘りがありスープによく合っています。別皿の具は，半味玉，ねぎ，メンマ，海苔，水菜，チャーシュー。低温調理の鶏チャーシューと豚チャーシューも絶品です。

２度めの訪問。前回は「中華そば 680円」だったので，今回は「つけそば 750円」にした。
燕三条らーめんの名店の支店だが，いかにもチェーン化した店っぽく，調理も接客もぎごちない感じがした。
背脂が浮いたカエシの強い醤油だれにもちっとした食感の太麺を付けて食べる。前回よりも煮干が主張していて美味しかったが，締めた麺の上に茹でたもやしが乗るので麺が生温かい。茹で具合も幾分軟らかめな感じがした。麺量は茹で前200g程度で，つけ麺としては量も多くない。
麺の上には大きいバラチャーシューが２枚乗っていてそこはお得感がある。
割りスープはえぐいほど煮干が効いていて熱々で旨かった。