予科練平和記念館(ヨカレンヘイワキネンカン)
阿見が歩んだ歴史、戦争の悲惨さ、平和について改めて考えてみませんか…。
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予科練平和記念館
「予科練」とは、海軍の飛行予科練習部のことで、昭和14年に開設された航空兵の養成部隊です。館内は7つのゾーンで構成され、少年達が揺れ動く心情の中で入隊を志願し、過ごしたことを示す日記や手紙、厳しい生活や訓練の内容など、貴重な資料を保存・展示し...
GW期間中に再訪。常設展示に加え、令和5年度企画展「甲種第14期予科練の諸相」(2/24~5/26)が開催されていました。甲種14期の予科練生と言うのは、昭和19年4~10月に採用された約4万人の練習生を指し、甲種予科練史上で最も入隊者の多かった期だそうです。しかし既に日本の敗色は濃くなり、航空機や燃料等の物資不足も手伝って、この期の練習生の教育は殆ど為されなかったとのこと(昭和20年に教育中止)。各地航空隊に練習不足のまま配属され、主に基地整備や特攻訓練に携わっていたようです。特攻兵器としては、2人乗り潜航艇「海龍」、5人乗り小型潜水艦「蛟龍」、モーターボート型の特攻艇「震洋」等で訓練していたそうですが、これら特攻兵器への搭乗に際しては、本来なら航空機に搭乗するはずだった予科練生としての誇りを少しでも体現するよう、飛行服を着用して搭乗したとか。そんなエピソードひとつ取っても、とても切ない思いにさせられます。また予科練教育等で気合を入れたり、懲罰のために使われたと言う海軍精神注入棒(バッター)の実物(?)も初めて観ました。