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2024年6月、日立市初のマイクロブルワリー「Hitachi Beer brewery日立麦酒醸造所」が弁天町のセカンドアースダイナー日立本店内にオープン。今回のいいトコナビは、日立市をオリジナルビールにあふれる面白い街にしようと、市内の飲食店にエールを贈る同醸造所をご紹介。
(※掲載内容は2024年7月時の情報です)

 

年間1万5千リットルを製造
ダイナーの一角にある醸造所

飲食店がひしめく日立市弁天町の「セカンドアースダイナー日立本店」の一角に開設された「日立麦酒醸造所」。500リットル入る熟成タンクや酵母を加える発酵タンクなどステンレス製の醸造機器が立ち並び、ビアホールからクラフトビールをつくる作業が眺められる全面ガラス張りのオープンなブルワリーです。

 

セカンドアースダイナー日立本店の一角に開設された日立麦酒醸造所

 

醸造所は年間1万5千リットルの製造能力を備え、オリジナルブランドの日立麦酒3種類を生産。日立市の桜の花びらを使用したホワイトエール『サクラヒタチエール』、河原子の海から昇る夏の朝日をイメージしたゴールデンエール『河原子サンライズ』、久慈浜の灯台や秋の月を眺めながら飲みたいペールエール『久慈浜ムーンライト』など、日立の四季折々の風景を彷彿とさせるネーミングと味わいが特徴です。

 

プロの醸造家の指導を受け、同店スタッフ全員でノウハウを共有して醸造するビール造りは、すでに6月上旬から初醸造が始まり、7月上旬には第一号となる「河原子サンライズ」が満を持してデビュー。それを皮切りに、今後は既存のレシピの範囲で季節に応じた微調整を加えて、店内や量り売りで年中提供する予定です。

店舗スタッフ全員で試行錯誤しながら醸造する

 

コロナ禍の逆境を乗り越え
構想から10年を経て誕生

日立麦酒醸造所が誕生した経緯は、2014年に遡ります。清家社長は妻の故郷、日立市に移住し、2006年から日立市内で飲食店を経営していました。そんな時、横浜赤レンガ倉庫で毎年開催されるビールの祭典「横浜オクトーバーフェスト」で、これまでのビールの概念を覆される伝統的なドイツビール・ヴァルシュタイナーと出会います。

その味に感銘を受けた清家社長は、「自分もオリジナルのビールを作ってみたい」と醸造所の設立を視野に入れながら、世界的なクラフトビール「常陸野ネストビール」が有名な那珂市の木内酒造で委託醸造を開始します。そして、運命のビールとの巡り合いから1年半後、2016年の日立さくらまつり会場内で「サクラヒタチエール」の販売をスタートすると、瞬く間に人気商品に。

手応えを掴んだ清家社長は、同年夏に「河原子サンライズ」、秋には「久慈浜ムーンライト」と次々と新商品を開発し、地域性を全面に押し出したご当地ビールを世に送り出していきます。

 

株式会社セカンドアースエンターテインメント 代表取締役社長 清家達也さん。日立市内で飲食店「セカンドアースダイナー」「大衆酒場ひつじ」を経営

 

そして、いよいよ念願の醸造所設立の計画を進めていたところ、コロナ禍が到来。本業の飲食店が大打撃を受けると、会社の経営は苦境に陥り、醸造所の計画は暗礁に乗り上げました。

そんな中、清家さんにチャンスが舞い込みます。ポストコロナ時代の中小企業の挑戦を応援する事業再構築補助金制度の適用が認められ、建設費用の半分が補助されるという追い風が吹いたのです。構想から10年、紆余曲折ありながら、「日立麦酒醸造所」は遂に完成しました。

 

かつてクラブだったスペースに設立された醸造所

 

オリジナルビールの委託醸造で
店のブランド力向上の一助に

神奈川県出身の清家社長は飲食店の経営をする傍ら、春のビールの祭典「日立オクトーバーフェスト」や日立の夏を楽しむイベント「ひたち盆FIRE」の立ち上げに関わり、日立市を盛り上げようと観光事業やプロジェクトなどへも積極的に参加してきました。しかし、海も山も近く、自然に恵まれた豊かな街として日立市の魅力を広める一方で、欲しいものや行きたい店にあふれる環境を求め、街から去ってゆく若者達の背中も数多く見送ってきました。

そんな清家社長が描く未来の夢は、日立中の飲食店のオリジナルビールを製造すること。

 

原料は世界各地の麦を使用。麦芽粕は市内の樫村ふぁーむに肥料や研究材料として引き取ってもらいSDGsに貢献

 

「店のブランディングの一つとして、この醸造所を利用して貰いたい。日立中の飲食店にオリジナルビールがあったら面白いじゃないですか?『日立ってどんな街?』『ビールの街だよ』となったら、他の街の先駆けになるんじゃないでしょうか」と展望を語ります。

すでに日立市内の旅館や小美玉市のレストランから依頼が舞い込み、ビール醸造のプロ集団と連携しながら各店の独自の味を追求していく予定です。

 

「この街で飲食を続ける人たちにオリジナルビールを通じてエールを贈りたいです。そして、次の世代が日立で暮らし、何かやりたい人と共に考え、希望が叶う街であり続けることを願っています」と清家社長。

どこに行ってもクラフトビールがある面白い街を目指す日立麦酒醸造所。魅力と特色ある日立市の街づくりにこれからも貢献していきます。

 

 



◆Hitachi Beer brewery 日立麦酒醸造所
【社名】株式会社セカンドアースエンターテイメント
【住所】茨城県日立市弁天町1-16-11 Earthビル
【TEL】0294-87-6016
【HP】 公式ホームページはこちら
【Instagram】 公式Instagramはこちら

 

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