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44年ぶりに茨城県勢がインターハイ全国優勝

インターハイ(全国高校総体)男子サッカーに茨城県代表として出場した明秀学園日立高校が神奈川県代表・桐光学園を決勝で下し、同校初の全国制覇を達成。5年ぶり4度目の出場での非願成就、そして県勢としても実に44年ぶりとなる快挙を果たした同校サッカー部の皆さんに話を伺いました。(2023年8月24日掲載)

県大会を接戦で制し掴んだ全国の切符
  インターハイでは“死のブロック”に

これまで全国高校サッカー選手権でベスト8、インターハイベスト16が最高成績だった同校が5年ぶりにインターハイに出場。県予選では準々決勝で3年連続の出場を狙う鹿島学園と延長PK戦の末に辛くも勝利。そのまま準決勝、決勝を接戦で勝ち進み全国への切符を手にしました。
全国の舞台でも優勝を目標に準備をして大会に臨みますが、トーナメントの組合せが決まると、なんと優勝候補の本命と目されていた強豪校が並ぶ死のブロックを戦うことに。

その初戦、大会屈指のドリブラーが揃う静岡学園を持ち前の運動量と堅固な守備からのカウンターで下すと、続く3回戦では東の雄、青森山田を相手に1対0で完封勝利。いずれも後半アディショナルタイムに決勝点を上げるという紙一重の戦いを制し、死のブロックを勝ち上がりました。

「正直、組合せを見た時は自信はなかったです。それでも挑戦者としてチームでしっかり準備をして試合に臨みました。1回戦を無事勝ち切って、その勢いのまま2回戦、3回戦と進むことが出来たと思います」と振り返るキャプテンの山本凌選手(3年)。一つひとつの試合に手応えを感じられたと話します。

キャプテン:山本凌選手(DF)
「地元の茨城県に結果で恩返しすることができて嬉しかったです。この後もリーグ戦、そして選手権大会があるので、そこでも良いサッカーをして恩返しできたらと思います」

日々のトレーニングで積み上げた力
  応援してくれる仲間への思い

全国区の名立たる高校を勝ち倒していく姿は「ジャイアントキリング」「今大会の最注目校」と各メディアで話題になり、試合を終える度に明秀日立への注目度も高まっていきました。しかし、勝利を重ねる度に、山本キャプテンは仲間に「自分たちはまだ何も成し遂げていない。優勝するまで何も達成していない」と発破をかけ、チームの士気を高めていたと振り返るチームメイトたち。

日本一に王手をかける準決勝の日大藤沢戦では、地元日立市出身の熊﨑瑛太選手(2年)が勝ち越し・ダメ押しと勝負を決める2得点を挙げました。
「1回戦の時から自分達らしさを出せばやれるんだと手応えを感じていました。普段から高萩の浜辺での走り込みやベンチプレスなど、フィジカル面を徹底的に鍛えたおかげでチームの強度はどこにも引けをとりませんでしたし、全国トップクラスの選手達を相手にしても自分達がやりたいことが出来た感覚がありました」と話す熊﨑選手。
一方で、選手だけでなく応援してくれた人達の声も大きな力になったと感謝の気持ちを表します。
「北海道まで来てくれた応援団の皆や地元から応援してくれた人たちの声が本当に支えになりました」

日立市助川出身:熊﨑瑛太選手(FW)
「大会に入る前からみんなで優勝を目標に掲げていました。強豪との対戦が続きましたが、無事に優勝できて良かったです」

総力戦で決勝を制し初の全国優勝
  逞しく成長した選手の姿

神奈川県代表・桐光学園との決勝戦では序盤に仕掛けて2点のリードを奪うも、力のある相手の反撃に追いつかれる厳しい展開に。そのまま延長戦へ突入しますが、尚も決まらず勝負は運命のPK戦へ。大きな重圧が掛かる中、両校互いに譲らず6人目までキックを成功させると、最後はGK重松陽選手(2年)が7人目のシュートをはじき返して長い戦いに終止符が打たれました。

「選手も応援してくれた方も本当に優勝できると考えていた人はいなかったと思いますが、それが一戦一戦を丁寧に戦えた大きな要因でもあったと思います」優勝したことへの率直な気持ちを、そう振り返る萬場努監督。
そして、「一つひとつの試合でどのように強みを出すか、選手たち自ら考えながら準備してくれました。とても逞しかったです」と、この大会を通して大きく成長を遂げた選手たちの姿に目を細めます。

インターハイ決勝戦に臨む明秀日立のスターティングイレブン。表情に自信が宿る

表彰式直後の集合写真。優勝カップを手にし、選手たちの笑顔が溢れた

目線は既に次の舞台へ
  変わらない挑戦者の姿

秋から再開するリーグ戦、そしてもう一つの大舞台、全国高校サッカー選手権への出場。インターハイを制して王者となった今、次の目標はどこにあるのかを伺うと、自分達が挑戦者であることは変わらないと言う萬場監督。
「インターハイで優勝しましたが、それで何かが大きく変わる訳ではありません。これまでのように地に足を付けたトレーニングを日々行うことが大切です。全国大会を経験したからこそ、まだまだ努力しなければいけないということが分かったと思います」

また、全国優勝のニュースを地元日立市に届けられたことについても、次のように話してくれました。
「私たちは地元の子ども達が活躍できる環境づくりを目指しています。今回の優勝をきっかけに明秀日立に興味を持ってもらったり、サッカーを好きになってもらえれば嬉しいです」

これまで、地元の幼稚園に赴いてサッカー教室を行ったり、同校グラウンドで小中学生向けのサッカー教室を開催してきた明秀日立サッカー部。そこには、地域の子ども達と積極的に関わり、地域に根差したサッカー文化を広めていこうという思いが込められています。

地元から全国で活躍できる選手を排出し、全国の頂点を目指す。明秀日立サッカー部の挑戦は、まだまだ始まったばかりなのかもしれません。

萬場努監督
「3回戦の青森山田戦では試合時間の急遽変更があり、応援の子達が来られなくなってしまうというアクシデントがありました。そんな中、選手達が『映像で観てくれている皆が誇れる試合をしよう』と話している姿を見て、彼らの逞しさを感じました」

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