投稿日:2019年04月21日
桜の名所として有名な筑波農林研究団地での花見がてら、団地内にあるこちらへ初訪問しました。農水省所管の国立研(農研機構、国際農研センター、森林研(林野庁所管)、水研機構(水産庁所管))の研究成果を紹介しているそうです。玄関正面には生物農薬として害虫アブラムシを捕食する「飛ばないテントウムシ」の展示があり、その隣には大型ディスプレイで色々な研究成果を動画で紹介していました。農業と一口には言っても、いろいろな科学・技術が入り混じる総合科学技術により成っていることを改めて認識しました。そのため文字主体のパネル展示説明も多岐にわたり、短時間ではなかなか把握できないほど盛り沢山な内容です。特に印象に残ったのは、使用目的/用途ごとに、いろいろな水稲(米)の品種が開発されていること。麺用の高アミロース米(亜細亜のかおり・茹でても麺同士がくっつきにくい)、低アミロース米(ミルキークイーン等・モチモチ(粘り強い)ふっくらで冷めても硬くならず旨い)、米粉パン用米(ゆめふわり・低アミロース米で米粉粒径が小さくしっとりもっちり)、カレーライス用米(華麗舞・米一粒一粒がパラパラとなる)、寿司用米(笑みの絆・酢に馴染み易くほぐれやすい)、業務用米(あきだわら・コシヒカリに近い食味ながら多収廉価)、飼料用水稲(たちすずか・牛の消化に好都合な茎葉が多収で糖分含量高い)と様々な品種が紹介されていました。同様に小麦もグルテン含量の多い超強力小麦(ゆめひかり・もっちりしっとり美味しいパン用)が開発されているというのも興味深かったです。またかつて使用された農機具類の展示には大昔に田舎で見かけたものもありやや懐かしかったです。なお休憩スペースに機能性お茶の給茶機(リッチプラス)による試飲コーナーがありましたが、あいにく給茶機が故障・調整中だったので利用できず残念でした。