ホーリーホックリポート
2023年06月27日(火)
寺沼星文選手 インタビュー
寺沼星文選手 インタビュー選手
【プロフィール】
寺沼 星文(てらぬま しもん)
水戸ホーリーホック FW 背番号23
●2001年3月8日生まれ
出身地 東京都
身長/体重 188cm/88kg
血液型 O
利き足 右
加入歴 2年目
経歴 九曜フットボールクラブジュニア →九曜フットボールクラブジュニアユース →東海大学付属高輪台高 →FCトリプレッタユース ※桐蔭横浜大在籍中(2022シーズンJFA・Jリーグ特別指定選手)
寺沼星文選手 インタビュー選手

念願のインカレ優勝&ベストFWも受賞!
運命の出会いを機に本気でプロを目指した大学時代

188cmの高身長と強靭なフィジカルを武器に、高さを活かしたヘディングやボールを懐に収めてゴールを奪う寺沼星文選手。2023シーズン前半で5得点を挙げ、チームのトップストライカーとして活躍しています。 そんな寺沼選手は東京都板橋区出身。3人兄弟の末っ子として生まれ、幼い頃からお兄さんとボールを蹴り始めたと言います。保育園の頃には地元のクラブでサッカーに明け暮れ、小・中学生時代は『区内では優勝するレベルでしたが、基本的に楽しさを追求する』方針を持つクラブで過ごしました。 中学時代、寺沼選手は地域トレセンには選ばれていたものの、自分自身が全国レベルの選手ではないと感じていました。そのため、いくつかの練習参加の中で、クラブの先輩がいた東海大学付属高輪台高に進学することを決めました。 高校1年の時にはインターハイの切符を手に入れましたが本人の出場は叶わず、その翌年には地域リーグの2部から3部に降格。プロサッカー選手になることを意識していた寺沼選手は、進路の選択肢を広げるため、都内で有名な強豪クラブのFCトリプレッタユースに所属する決断をします。そこで徐々に頭角を現しながら「高体連にはない技術を持った選手が多く、両方を経験できたことは大きかったと思います」と、自身の可能性の広がりを実感していきました。

その後、強豪大学の練習参加を経て、実家から通える桐蔭横浜大学に進学した寺沼選手。1年次からインカレにスタメンで出場し、そこから次々と活躍を続けると、4年次には複数のJクラブからオファーが届きます。その中から、若手の育成に定評のある水戸ホーリーホックへの加入を選び、特別指定選手として学生ながらリーグ戦2試合に出場。大学でも最後のインカレで念願の優勝を果たし、大会ベストFWの栄冠を引っ提げてプロの舞台に挑んでいます。 寺沼選手は「このチームで戦えば日本一を目指せると分かっていたので、そのことだけを考えてプレーしました。結果的に自分たちの代で優勝できたことはとても嬉しかったです。プロになれたことと同じぐらい嬉しかったですね」と振り返ります。 驚くべきことに、寺沼選手と同期の大学生がなんと13人もJリーガーになり、かつての仲間達との対戦を心待ちにしているそうです。


自分の武器を学生時代に見つけよう!
ライバルに差をつけるプラスαの練習を!

まずプロになるためには、自分の武器を見つけることが重要だと寺沼選手は語ります。「それがないとプロになれないし、プロになった後も生きていけない。小中高校の年代の時にそれを見つけることができれば、その先で活躍できると思います」 さらに、チームでの練習だけでなく、自主トレーニングによって他の選手との差をつけることも欠かせない要素。 「練習をきちんとやるのは当たり前。それにプラスαを加えてトレーニングをしないと、同年代やライバルには勝てないし、差をつけることができません。僕自身も、同い年でJ1でプレーしている選手たちを見ると、もっと頑張らなければならないと感じます。自分を奮い立たせない限り、成長は止まってしまう。その部分は非常に重要です」と言葉を続けます。人一倍強いストイックさがプロになる鍵になるのだと感じさせてくれました。

寺沼選手は現在も毎日、チームの全体練習の後に筋トレやアジリティのトレーニングに取り組んでいます。身体の部位を変えながら効果的な強化を行うために、コーチに個別のメニューを考案してもらっているのです。また、他の選手のプレーをよく見ることも欠かさないと言います。


オフタイムは仲間との食事や釣りを楽しむ♪
PR大使としてひたちなかを満喫したい

初めて茨城に住む寺沼選手。プロ1年目のオフの過ごし方は、都内に戻って元チームメイトとの食事を楽しむことが多いそう。また、趣味の釣りでは、大洗付近に出かけてイカやメバルなどをキャッチアンドリリースで楽しんでいるのだとか。 「ガチの釣りというよりは、ちょんちょんと釣っているだけです(笑)。チームメイトの(安藤) 瑞季君や(安永)玲央とかと、今度一緒に行こうと話しています(笑)」

今年、寺沼選手はひたちなか市のPR大使に就任し、水戸ホーリーホックが開催しているサッカースクールを訪れ、子どもたちとふれあいました。ほかにもサポーターがお勧めしてくれた飲食店で食事を楽しんだり、名産品の干しいもを味わったりしながら、少しずつひたちなかの街を楽しんでいるようです。 ちなみに今後訪れたい場所は那珂湊おさかな市場なのだそう。PR大使の相棒でもある梅田魁人選手と一緒に新鮮な魚介を堪能したいと話します。

2023シーズンもいよいよ後半戦に突入。寺沼選手の更なる活躍がチームの命運を握っていると言っても過言ではありません。 「自分が点を獲ってチームを勝利に導く試合をしますので、ぜひケーズデンキスタジアム水戸に足を運んでください。きっと良い試合を見せられると思います。家族みなさんで来てくれたら嬉しいです」と大勢のファンの来場を心待ちにしています。 痛快なゴールで観客を熱狂の渦に巻き込む寺沼選手。そしてチーム一丸となって上位を狙う水戸ホーリーホック。スタジアムでしか感じられない空気をともに。この夏、皆さんも体験してみてください!


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