目指せ!甲子園 茨城県大会
~県大会にかける高校球児たち~
「夏の甲子園」の季節、もうすぐです!汗にまみれて白球を追う高校球児。その姿は本当に感動的。7月になれば、県内の高校野球部100以上が参加する茨城県予選も始まります。今回は、活躍が期待される地元6校を緊急取材。雨の日も、風の日も、カンカン照りの暑い日も、根性で練習してきた「部活系男子」たち。予選開始直前のこの時期に、厚かましくも図々しく、練習中にお邪魔しちゃいました!見てください!球児たちのこの笑顔。今年の夏は、彼らに熱い声援を送ましょう!
(※内容は2016年6月25日時点のものです)
【コラム】高校野球ってこんなふうになってます!
高校野球には、毎年3月に行われる「選抜高等学校野球大会」(春の選抜)と夏に行われる「全国高校野球選手権大会」(夏の甲子園)という2つの全国大会があります。また関東圏の場合、春と秋に行われる「関東地区高校野球大会」という2つの関東大会があり、各県で行われる県大会を勝ち抜いた学校が参加できます。「春の選抜」は、前年「秋の関東大会」の成績などによって選ばれ参加校が決まるというルール。そして「夏の甲子園」は、全国で行われるトーナメントを勝ち抜いた各県の代表校が参加できるという大会です。
【土浦市】私立「常総学院高等学校」
投手陣の充実で春の県大会優勝! 選手層の分厚さが強豪校の証か…。
「3年生になった、ピッチャーたちが伸びてきて安定した力を出せるようになった」と監督。春の県大会は、大事をとって温存した、エースの鈴木くん抜きで優勝を果たしました。全国的に知られた強豪校の層の厚さを感じます。「苦しい試合もあると思いますが、1点差でも勝ちは勝ち。一試合ずつ、粘り強い試合をしたい」と夏の大会に向けてのコメントいただきました。
常総学院高等学校の注目選手は?
●戦歴&部員構成●
平成28年 春の県大会……優勝
平成28年 春の選抜………出場
平成27年 秋の関東大会…準優勝
平成27年 秋の県大会……準優勝
平成27年「夏の茨城県大会」より
部員数◎99名
(内訳:3年生28名/2年生36名/1年生29名/マネージャー6名)
常総打線を支える3年生。主力打者3選手。
左:花輪直輝くん(4番・サード)
中央:中村迅くん(3番・ショート)
右:有村恒汰くん(1番・セカンド)
佐々木 力 監督。平成4年から常総学院でコーチ、部長などを歴任。平成23年監督就任。現在まで、春・夏合わせて4度、甲子園進出を果たしました。
後列は、主力投手3人。
左:樫村雄太くん
中央:鈴木昭汰くん
右:倉田希くん
前列は捕手
左:木村健太郎くん
右:清水風馬くん。
【石岡市】県立「石岡第一高等学校」
走・攻・守のバランスがとれた 機動力で攻めまくる好チーム!
「今年のチームは攻撃力があります」と監督。春の県大会では、常総学院との決勝戦、惜しくも1点差で涙を飲んだが「甲子園」が、手の届くところまで来ている!と、地元・石岡だけでなく、高校野球ファンからも大きな注目を集めているチームです。「最後まで喰らいついて、結果として甲子園につながれば…」と濱田主将。春の関東大会進出も果たし、波に乗ってる石岡一高です。
石岡第一高等学校の注目選手は?
●戦歴&部員構成●
平成28年 春の関東大会……出場
平成28年 春の茨城県大会…準優勝
平成27年 秋の茨城県大会…ベスト8
部員数◎91名
(内訳:3年生33名/2年生28名/1年生24名/マネージャー6名)
写真左:主将の濱田虎太郎くん(2番・サード/八郷中) 中央:髙﨑大幹くん(9番・投手/玉造中) 右:飛田直樹くん(3番・ショート/笠間中)
川井政平監督。県内他校での監督経験を経て、平成21年石岡第一の監督となる。以来、チーム力をアップ。今春は、関東大会出場。県大会優勝を狙います。
【阿見町】私立「霞ヶ浦高等学校」
昨年の県大会優勝を知る選手たち 主力メンバーが力を発揮すれば甲子園へ!
「1年生の頃から試合に出ていた選手が多いチーム。潜在能力はかなり高いと思います」と監督。一昨年の夏、県大会決勝で藤代に敗れた悔しさも、昨夏の優勝の喜びも知る、経験豊富なメンバーが主力となっているチームだそう。「甲子園で勝って校歌を歌うという目標を実現したい」と主将の佐野くん。そのために、真っ黒に日焼けした選手たちは、日々、がんばっています。
霞ヶ浦高等学校の注目選手は?
●戦歴&部員構成●
平成28年 春の茨城県大会…ベスト4
平成27年 秋の関東大会……ベスト8
平成27年 秋の茨城県大会…優勝
部員数◎74名
(内訳:3年生23名/2年生21名/1年生23名/マネージャー7名)
写真左:根本薫くん(3番・ライト/桜川中) 中央:飯村将太くん(9番・投手/筑波東中) 右:主将の佐野如一くん(4番・レフト/土浦四中)
高橋祐二 監督。霞ヶ浦高校野球部のOB。教師として赴任し、平成13年より野球部監督。昨夏、チームを甲子園に導きました。バレー部監督としても全国大会進出の経験があります。
【取手市】県立「藤代高等学校」
打撃力は県内指折り! 爆発すれば快進撃間違いなし
「このチームは、持っている力を出し切れていない」と監督。強力打線は破壊力抜群。「おととし甲子園に行ったチームと比べても打力は上」だといいます。「いいところで回ってくることが多くなると思う。チャンスでの打率10割を目指したい」と主将の立松由守くん。「勝負強いバッティングで点をとっていきたい」という双子の弟、峻くんとともにチームを引っぱります。
藤代高等学校の注目選手は?
●戦歴&部員構成●
平成28年 春の茨城県大会…ベスト8
平成27年 秋の茨城県大会…ベスト8
部員数◎72名(内訳:3年生26名/2年生22名/1年生24名/マネージャー11名)
写真左:主将の立松由宇くん(3番・捕手/柏南部中) 中央:小川陽寛くん(8番・投手/白山中) 右:立松峻くん(4番・ファースト/柏南部中)
菊池一郎 監督。今年は藤代高校の監督となって11年目の夏。平成23年、平成24年の夏。チームを甲子園大会へと導きました。選手時は竜ヶ崎一高で活躍。
【土浦市】県立「土浦第一高等学校」
文武両道を実践!パンチのある打撃陣に期待がかかる
「とにかく打つ。攻撃のチームです」と監督。クリーンナップは、長打力もあり頼りになるとも。ここ数年、県大会での実績や戦いぶりから、どんどん存在感をあげてきているチーム。約59年ぶりとなる「二度目の甲子園を目指す!」を合言葉に、全国大会出場を目指します。また、今年の春、先輩二人が東大に合格し野球部に入ったことも、メンバーたちの大きな励みになっているといいます。
土浦第一高等学校の注目選手は?
●戦歴&部員構成●
平成28年 春の茨城県大会出場
部員数◎38名(内訳:3年生14名/2年生12名/1年生12名/マネージャー5名
写真左:三谷亮太くん(3番・センター/土浦二中) 中央:主将の天貝泰己くん(4番・捕手/新治中) 右:泉 満瑠太くん(5番・レフト/藤代中)
吉井宏之 監督。教師として赴任し、野球部監督として9年目を迎えるそう。攻撃と粘り強さをカラーとしてチームづくりにあたる。強豪校を脅かすことを目指します。
【つくば市】私立「つくば秀英高等学校」
MAX149キロの剛腕投手が抑え 主力が打つ!これが勝利のパターン
「個性的な選手が集まったチーム。精神的なまとまりが出れば、強さを発揮できる」と監督。県内屈指の剛腕投手を打撃陣が支えてゆくことが勝利につながるのだといいます。多くのOBがプロ選手として活躍する学校としても知られ、全国から入部を希望する選手もあるそう。野球部員のほとんどは、練習場そばの宿舎で生活をともにしていて、チームワークもばっちり。「初めての甲子園出場」を目指して気合い充分です。
つくば秀英高等学校の注目選手は?
●戦歴&部員構成●
平成27年 秋の茨城県大会出場
部員数◎57名(内訳:3年生26名/2年生25名/1年生14名/マネージャー1名)
写真左:主将の上野瑞樹くん(1番・センター/ 竹園中) 長井良太くん(5番・投手/ 神戸・長田中) 右:山中尭之くん(4番・ファースト/結城南中)
森田健文 監督。野球部OB。コーチを6年間務めたのち監督就任。今年、3回目の夏。選手時代は捕手として活躍。一つ下の後輩に、現・巨人軍投手・江柄子選手がいるそう。