2月14日、Jリーグ開幕前恒例の「2015Jリーグプレシーズンマッチ いばらきサッカーフェスティバル2015 水戸ホーリーホックVS鹿島アントラーズ」が茨城県立カシマサッカースタジアムで開催されました。昨年は荒天で中止。2年振り10回目の茨城ダービーに7600人の観客が詰め掛け、熱戦が繰り広げられました!
これまで水戸のプレシーズンマッチの戦績は、8敗1引き分け。今試合2日前まで実施されていた沖縄キャンプの疲労感漂う中、いかにアグレッシブなサッカーが出来るかをテーマに掲げ、強豪・鹿島アントラーズに挑みました。
水戸は前半、新加入やルーキー中心の鹿島の素早いプレスに圧倒されます。38分には日本代表の鹿島MF柴崎岳のコーナーキックからオウンゴールにより失点。後半早々の56分も柴崎の浮き球から鹿島MF中村充孝が流し込み、2失点を喫しました。2点を追う水戸は、次々と攻撃陣を投入。76分にはゴール前でフリーとなった新加入のFW宮市剛がシュート。鹿島GK佐藤昭大に阻まれてしまいましたが、決定機を創出。次第に攻勢となった水戸は、87分、DF田中雄大の左からのクロスにFW三島康平が頭で合わせ、見事1点を返しました。しかし直後の88分、今季新加入した八千代町出身、元水戸の鹿島FW高崎寛之が柴崎のコーナーキックからヘッドでダメ押しの3点目を押しこみ、残念ながら水戸は1-3で鹿島から白星を奪えませんでした。
「この結果をポジティブに受け止めて、課題をクリアしていきたい」と柱谷哲二監督。開幕まであと3週間。この試合で得た課題から調整を進め、3月8日のロアッソ熊本戦はきっとスタジアムを歓喜の渦に巻き込んでくれることでしょう!
「コンディション的にはいい状態ではなかったけど、選手たちは最後まであきらめずに戦ってくれました。鹿島さんのJ1のプレスに全然ついていけなかったという印象です。
選手たちには沖縄キャンプ直後で疲労が溜まっている中、どこまでできるかチャレンジして欲しいと伝えました。キレがないのは分かった状態でしたが、鹿島さんのプレッシャーの速さもあり、我々はサッカーをさせてもらえなかったです。
キャンプでは24時間選手を管理、ミーティングを重ねることができた。そしてトレーニングも午前と午後毎日行うことができた。その成果が組織力を高めていて、現段階の目標である70%はクリアできている。この結果をポジティブに受け止めて、課題をクリアしていきたいと思います。
今日は短期間で4試合目のゲーム。本当に最後までよく走ってくれたと思うし、こんな連戦でも走れるんだと改めて知ることができました。これからもっと走れるように、もっとキレが出るようにしたい。ここから自分の考えるチーム作りの第3クールの目標となります」
「正直、体は重かったですね。コンディションを整えて臨めなかったし、キャンプの一環というゲームだった。追えない所とか、球際の所とか行きたくても行けない所とか何度もあった。それも今の時期は大事なことだと思う。でも本当悔しい。自分にムカつきます。玉際だったり、そういう所で勝負が分かれていくし、負けると押し込まれるのをすごく感じた。アグレッシブに行く時や引き込む時にズレがあったので、みんなで詰めていきたい。間違いなく自分らの力になるので、それを糧にしていきたいです。
まだ開幕メンバーは全然決まっていないし、サブにもいい選手がいっぱいいる。いいポジション争いもできています。流れの中で1点取れたということは良い収穫。本当負けてられないと感じています。
今日は新加入の今瀬(淳也)が入ったDFライン。アイツはルーキーに似合わない顔をしてるんですが、全然やっていけると思う。開幕までもっとチーム全体が走れるようにしていかなくてはならないですし、自分自身ももっとコンディションを上げていかなければいけない。今の内にもっとミスやズレを経験しなければならない。あと3週間で詰めていきたいです」
「得点の場面は、(田中)雄大が本当にいいボールをくれましたし、自分もあの形は狙っていました。ああいうボールをもっと自分も呼び込まなければいけない。クロスの形が少なかったので、得点した時のような動きをもっと要求をして、あのような形を作っていきたいと思います。
沖縄キャンプ直後の試合はキツかったですけれども、始まってからはそんなの気にしてられない。今日はどれだけアグレッシブに行けるか、前からどんどんプレスをしていくかというのがポイントだった。もっとプレスを連動して、高い位置から奪いたかったです。後半は負けていて前から行くしかなかったので、高い位置からショートカウンターという形をどんどん作りたかった。球際とか一対一の所で剥がされる場面、こっちが取りきれない場面が多かった。そこは直していかなくてはいけないなと思いました。
みんなでミーティングを重ねているので、チームコンセプトの共通意識があります。あとは出た人の特徴を活かせるようなプレーを増やしていければいい。誰が出ても同じように出来るように、常にみんなで良い準備をしていきたいと思います」
「後半途中出場の際、『逆サイドからのクロスに入っていけ』『サイドに張って裏を取れ』『どんどん引き出していけ』と哲さん(柱谷哲二監督)から指示されました。手応えは30点ぐらいです。
沖縄キャンプ中にJ1サガン鳥栖相手に2得点を決め、気持ちもすごく高まっていて、楽しみな試合でした。1点決めたかった所で決められなかった。そこは哲さんにも『決めろよ!』と言われました。ちょっとした所で決めていかなくてはならないと思いました。今は右サイドをやっているので、サイドバックとの関係であったり、簡単にボールを失わない所を意識して開幕まで調整していきたいと思います」