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食虫植物展

ウツボカズラ

ウツボカズラなど珍妙な植物で溢れた食虫植物展を訪れました。昨今の研究では食虫植物の溶解液は非食虫植物の根っこが分泌する分解液と遺伝子的に同等であったと報告されていますが、だとするとルーツという意味では食虫植物も非食虫植物も食性は変わらないのかも知れませんね、根っこだけに。もっとも、その見た目は非食虫植物と比較してユニークなものばかりでしたので、一度来園して色々な食虫植物を鑑賞してみるのも良いのではないでしょうか。

投稿日:2022年08月21日
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【水戸市植物公園】植物公園の不思議な住人たち 全員集合!

エントランス

2011年から水戸市植物公園で続けられている不思議な住人たち展ですね。子供達の発想力には目を見張るものがあります。『子供の時代を尊重しなさい』とは『エミール』におけるルソーの言葉ですが、まさしくここには尊重された子供の時代が10年余りの歴史として存在していますね。すごい。

投稿日:2022年08月21日
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【アクアワールド・大洗】~HOT&COOL~
SUMMER AQUAWORLD 2022

ハタタテダイ

アクアワールドの夏企画です。今年はHOT&COOLをテーマにした特設水槽や、夏仕様のイルカ・アシカショー、特殊なイルミネーションライトを施されたイワシのベイト・ボール水槽など、イベントが盛り沢山でした。家族と思い出を作るにはお誂え向きかと存じます。

投稿日:2022年08月21日
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企画展 夏休み子どもミュージアム
いのちのかたち 彫刻家・木内克のまなざし

たまゆら

茨城県出身の高名な彫刻家である木内克氏の展覧会です。フランスの世界的な彫刻家であるアントワーヌ・ブールデル(代表作:弓をひくヘラクレス)直々の指導を受け、数多くの作品を創作しました。素材に内含するエネルギーを凝固せしめるプールデル氏のハードボイルドな作風は、無駄が削ぎ落とされた躍動感となって木内氏に受け継がれていることが分かります。
1000文字上限なので以下は印象に残った展示物です。
『婦人坐像』は等身大女性のブロンズ作品です。滑らかな輪郭で柔らかそうに形作られた裸身は瑞々しさを通り越して艶めかしくさえあります。子どもミュージアムで展示して良いのか不安になるくらいですが、これはつまり木内氏がモデルに向けていた視線なわけでして、創作者の心象を鑑賞する者にまで付与させているわけですから大変御立派な作品と言えましょう。『寝そべる裸婦』も同様の凄味を持つ作品でした。
『太陽とアマゾーヌ』はブロンズレリーフの作品です。太陽の光を浴びる馬上の奔放な裸婦を象っており、生命力が漲って溢れんばかりの作品であります。家のどこに飾るかだとか一切考慮されていないであろうところに芸術としての本質が追求されています。
『エーゲ海に捧ぐ』は木内氏の最高傑作かつ最も高名な作品です。目にしたことのある御方も多いのではないでしょうか。木内氏はエーゲ海を初めて見た際、人間が海からやってきたことに思いを馳せ、人間としての新しい姿を閃いたとして、この作品を作ったとのこと。どこか太古の埴輪に通ずるような造形美が感じられます。同様の意図を感じたのが『たまゆら』という勾玉の首飾りをした裸婦像で、個人的にこれが最も印象に残りました。『エーゲ海に捧ぐ』が西洋的であるとするのなら、『たまゆら』は倭風的な印象で、眺めるうちに遥か太古を覗き込んでいるかのような心地にさせてくれます。
木内氏は『彫刻というものは宝石を入れる箱である』との言葉を残しています。つまり、この展覧会で展示されている作品は全て木内氏の宝箱であります。ただこの種の宝箱は、本来なら心の奥底に置かれたままで人目につくものではありません。木内氏が実力のある芸術家であったからこそ、我々は木内氏の心象風景たる宝箱を鑑賞することができるわけです。偉大な彫刻家がどのような眼差しで世界を見ていたのか、これら宝箱を通じて経験してみては如何でしょうか。

投稿日:2022年08月17日
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【国営ひたち海浜公園】とびっきり!夏フェア!

みはらしの丘

緑色のコキアを満喫せんとして海浜公園へ行ってきました。見渡す限りにコキアが広がり、まるで別世界のようでした。猛暑の日々が続いておりますが、時には街の喧騒を忘れて清涼なコキアに囲まれてみるのは如何でしょうか。

投稿日:2022年08月11日
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並河靖之の雅な技 世界を魅了した明治の京都七宝

入口

近代七宝の代表的な七宝家である並河靖之氏の個展です。近代七宝は明治期日本の輸出工芸品として世界的な人気を誇り、中でも並河氏の創作した並河七宝は抜群に評価されておりました。世界の美術館や好事家が競って並河七宝を求め、1889年のパリ万博においては出展した作品に想定価格の10倍の値段がついたとのこと。まだまだ新興国でしかなかった当時の日本の芸術家としては、まさしく異例の評価を得ていたであろうことが伺われます。本展は、かくも偉大な芸術家たる並河氏の初期の作品から晩年の作品まで網羅する展覧会となっておりました。
1000文字上限なので、以下は印象に残った展示物です。
会場に入ってすぐの場所に置かれていた『菊御紋章藤文大花瓶』は実に上品な一品です。真正面に菊の御紋があるわけですが、夜闇を思わせる紺色の艶やかな地と相まって、月さながらに輝いて見えます。しなだれた藤の花も、その撓みが精緻な肥痩線によって鮮やかに描写されており、この上なく美しい表情が示されています。藤の花をモチーフとした芸術品としては当代最高峰のものと言えましょう。
『七宝山水楼閣文香炉』は並河氏の最晩年の作品です。一見して三足のチビな足が可愛らしいばかりの香炉ですが、楼閣山水のぼかされた景色には枯淡の境地が示されており、玄妙な世界への広がりを感じさせてくれます。これで香をたいたら、果してどんな香りがするものなのか、凡人の私には想像すらつきません。
『菊籬文菱形面取花瓶』はどこかユニークな形状の花瓶です。描かれた菊籬がマルーン色の地に映えて浮き上がってくるような心地良い想起を与えてくれます。ただ、この花瓶に何かを生けようとすると、かなり難しいでしょう。何せ強烈な個性がありますから、花が負けてしまいかねません。
この他にも数多の並河七宝が展示されています。七宝初心者な方々にとっても、並河七宝はその美しさが分かりやすい範疇に入るものでありますから、知るきっかけにすることができるでしょう。
また本展では並河氏と同時代の七宝家の作品や交流があったとされる富岡鉄斎氏や福田平八郎氏の絵画も展示されています。特に福田平八郎氏の『鯉』は圧巻の一言です。あるとは思っていませんでしたから目にすることができて光栄でした。私としては五浦まで足を伸ばした甲斐は充分にあったものと存じます。

投稿日:2022年08月11日
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どっちがどっち? いわいとしお×岩井俊雄
―100かいだてのいえとメディアアートの世界―

絵本を模した入口

メディアアーティストとして日本屈指の実力者である岩井俊雄氏の個展です。『100かいだてのいえシリーズ』などの絵本のみならず、氏の過去の作品群なども展示してあり、大人でも充分に楽しむことのできる展覧会となっております。
以下は印象に残った展示物です。
第17回現代日本美術展の大賞を受賞した『時間層Ⅱ』は岩井氏を一躍有名人となさしめた作品です。円状に並んだ紙人形がストロボ光源の明滅によって踊る(ように見えてくる)、立体のパラパラ漫画的なアニメーションが繰り広げられます。立体ゾードロープというらしく、手塚治虫や宮崎駿など多くの芸術家から高い評価を得たのだとか。同じく岩井氏の作品である三鷹の森ジブリ美術館の『トトロぴょんぴょん』も同様の原理とのことであります。
『腹話術人形セドリック』は岩井氏が高校3年生に作った作品とのことですが、とても精巧に作られています。どんな動きをするのか気にはなりましたが、ショーケースに飾られていたため動いているところは見られず、いささか残念でした。
『100かいだてのいえシリーズ』はシリーズ全作品が展示されていました。縦にめくっていくという一風変わったこの絵本は数字の繰り上がりで苦労していた娘さんの様子をみて思いついたのだとか。可愛らしいイラストで描かれた緻密な内部構造には岩井氏のアイデアが溢れています。個人的には『そらの100かいだてのいえ』のラストが美しくて好きでした。
まとめです。私はこの個展を『時間層Ⅱ』目当てに訪れましたが、絵本なども繁々と眺めてみると実に新鮮で、童心に立ち帰った気持ちで楽しませて頂きました。ただ残念というか、一点だけ御注意を。進路途中の休憩スペースに絵本が置かれていたのですが、そこで子供に絵本を読み聞かせしていらっしゃる女性がいらっしゃいまして、それは大変高尚な光景であったのですが、男一人で来ている身としては何やら場違いのような心持ちになり、そそくさとその場を後にした次第であります。そもそも岩井氏の創作には「家族」という基盤が根底にあるものと思われまして、もちろん男一人で来るなってんでもないのでしょうが、家族を連れて来ていればより楽しめたのではないかと愚考いたしました。率直に言い換えるなら、男一人で行くと浮きます。
ゆえに私としては御家族みんなでいらっしゃることをオススメいたします。

投稿日:2022年08月10日
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井上雅之描くように造る

A-061

高名な陶芸家かつ多摩美術大学教授である井上雅之氏による展覧会です。氏にとって過去最大規模の個展とのことで、一人の偉大な陶芸家の集大成を満喫することができます。
1000文字上限なので、以下は印象に残った展示物です。
第24回日本陶芸展にて大賞を受賞した『NT-171』。グロテスクなまでにいびつで、およそ企図されて形作られたようには思えないスプーキーな乱雑さ。今にも崩れ落ちてしまいそうなほどの危うさであり、つまり流動的であるわけですね。それが氏の作品のダイナミックという印象に繋がっていると思うのですが、言葉にするのがとても難しい。
『MS-0015』は網上で火の通ったハチノスみたいにくねった形状をしています。陶器のパーツで組み立てられるようにすることにより、本来は静止しているはずの陶芸品に変化という自由が与えられています。『O-173』も同様の自由を目的としたものでしょう。放棄されて朽ちたアダムスキー型UFOのような形状ですが、これも多分この形状が終点ではないのです。ただ氏がこの瞬間を展示しているというだけのことなのでしょう、きっと。
階段脇にそびえ立っていた『A-061』はロクロで作ったパーツをつなげて、さながら顔を出したニシキアナゴのような体裁の作品です。隣に階段がありますから、色んな角度から見てみると面白いです。下から見るのと上から見るのでは印象が変わります。上からだとユーモラスですが、下からだとやはり迫力を感じますね。
まとめですが、本展覧会は井上氏の創作人生の全景を示したものであります。そのパノラマを楽しめるのですから、氏や陶芸に僅かなりと興味をお持ちの御仁であれば、満足すること請け合いです。テーマは『描くように造る』ということでありますが組み立てる・組み合わせるという技法により絵画に筆を加えるような改良が可能となっています。繰り返される筆致が変容を与えるとすれば、すなわち筆は作品の息遣いとなりましょう。井上氏は作品を描くように造ることで御自分の作品に息吹を与えているのです。実に素敵なことではありませんか。
ちなみに陶芸美術館のYouTubeチャンネルで作品の組み立て動画が公開されておりますが、これもまた来館するかどうかを検討する一助となることでしょう。是非どうぞ。

投稿日:2022年08月 7日
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新収蔵品展

シーラカンス

茨城県陶芸美術館が令和3年度に収蔵した作品群の展覧会です。残念なことに、私が訪れた時分には第2会場が開いておらず、一部の作品は見ることが叶いませんでした。全ての新規収蔵品を見たい御仁は9月6日~14日の間に来館することをオススメいたします。
1000文字上限なので、以下は印象に残った展示物です。
13代酒井田柿右衛門氏の『濁手秋花文壷』。柿右衛門の真骨頂たる濁手素地のクリーミーな乳白色のうえに描かれた秋花はくっきりと一際に映えています。仄聞ですが、柿右衛門の濁手は焼成がかなり難しく、花瓶や壺などの高さがあるものは歪みが生じやすいことから歩留まり(成功率)は大変低いとか。俗っぽく言うのなら、この壺はもんのすごく希少な壺ということですね。すごい。
13代今泉今右衛門氏の『色鍋島薄墨露草文花瓶』は色鍋島の名品です。氏が確立させた薄墨の技法による利休鼠色の下地にポンと弾けるような露草が描かれています。口縁がキュッと窄まっていますので、背の高い枝花でもバランスよく飾ることができそうですね。私には到底これに花を生ける勇気なんぞありませんが。
井上萬二氏の『白磁緑釉牡丹彫文花器』はラッパ型の白磁花入。緑釉による胴周りの紋様が浮かび上がっている様相は格調高い気品を感じさせてくれます。爪弾けばおりんにも似た澄んだ音色を聞かせてくれそうな硬質的な美しさがありますね。
そうして個人的に度肝を抜かれたのが今井完眞氏の『シーラカンス』。これを予期せず鑑賞できたことは幸いでした。いささか失礼な表現かも知れませんがキャッチーな魅力に溢れています。これなら大人のみならず、子供の興味を惹くこともできるはずです。陶芸美術は昨今の泥遊びすら嗜まない子供達にとって縁遠いものでありますから、そういう子供達に美術館へ足を運んでもらうには、こういう良い意味で分かりやすい作品がきっと必要となりましょう。パンダのように扱うのは今井氏に失礼かも知れませんが、何せシーラカンスですから、パンダより希少性が高いことは氏とて御承知されているはずであります。
いずれ『笠間のシーラカンス』として持て囃され、観覧するにも押し合い圧し合いになる日が来るやも知れません。新収蔵したばかりで知られていない今のうちに一度いらっしゃってみては如何でしょうか。

投稿日:2022年08月 7日
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絵の中のワンダーランド
(同時開催:第6回全国こども絵画コンクールinかさま)

100 years after 2

アーティスト達の空想世界を散歩しているような気分に浸れる絵画展です。『絵の中のワンダーランド』というタイトルに決して名前負けしない幻想的作品の集った展覧会でした。
1000文字上限なので、以下は印象に残った展示物です。
絵画展の顔ともなっている渡辺香奈氏の『The River』は、やはりその巨大さが特徴です。こうまで大きいとややもすれば大味になってしまいがちですが、その入念な筆致からは、中央の女性に纏わる息吹のような渦流が力強く感じられました。視界いっぱいに広がる色彩の躍動は観る者すべてに清涼にも似た生命力を与えてくれることでしょう。
入口のすぐ傍らに配置された陶山充氏の『悪魔のトリル』は楽譜とトランプという一風変わった組み合わせの作品です。風の吹くなかで、トランプらが覗き見ているのは、中央のクラブのエースとDevilでしょうか。絵画の技術的な巧みさもあって物語性を感じさせてくれます。
美馬匠吾氏の『100 years after 2』は大変ユーモラス。見ていて単純に面白いってのは素晴らしい才覚です。ただ画風で魅せるユーモアは次第に飽きられてしまうのが世の定め。今後どのように御自身の作風を進化させていくか、きっと簡単な道ではないでしょうが、その道を軒昂に進まんとする氏の今後を期待するばかりです。
齋藤将氏の『こくごのじかん』は動物達を擬人化した可愛らしい絵画です。パンダとクマが教科書を仲良く共有して『銀河鉄道の夜』のページを開いています。その隣席でシロクマが涎垂らして居眠りをしていますが、或いはこの子は銀河鉄道というワンダーランドに勇ましくも乗り込んでしまっているのかも知れません。
以上、4点ほどを簡単に紹介させて頂きましたが、ここには列挙しきれないほどに沢山の魅力的な作品群が来訪者を迎えてくれます。大人のみならず御子様も充分に見て楽しむことのできる絵画展でありますから、夏休みという機会を利用し、御家族そろってワンダーランドを歩いてみてはいかがでしょうか。
また、同時開催で全国こども絵画コンクールの入賞作品も展示されております。興味深い作品もちらほらと。ひょっとしたら、これら絵画の一つ一つこそが、未来のワンダーランドの誕生の瞬間なのかも知れません。その呱々を拝するとあれば、それは実に光栄なことではありませんか。

投稿日:2022年08月 3日
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企画展2 関東天台-東国密教の歴史と造形-

関東天大企画展入口

関東天台の企画展です。関東天台とは総本山である延暦寺天台に対して関東で独自に発展した天台宗学の一派で、当イベントではそのうち茨城県の古刹の所蔵品が展示されております。ただ本企画展では薬王院・千妙寺・月山寺と3寺のみの提供です。茨城の天台古刹といえば他には村松山虚空蔵堂・玉造西蓮寺・大洗西福寺などが高名ですが、これらも纏めての展覧会は今後に期待といったところでありましょうか。
1000文字上限なので、以下は印象に残った展示物です。
展示場の中ほどに置かれた『輪宝羯磨文水瓶』。閼伽(仏に手向ける水)を入れるための金銅製の水瓶ですが、その輪宝文や羯磨文によるデコレーションのため、ただものではない雰囲気です。しかし仏様の食器と考えると当然かも知れません。
ユニークな顔をした『人面墨描土器(レプリカ)』の傍らに並べられた『六字法』と『河臨法』の経典。どうしても土器に目が行ってしまいそうになりますが、厄除けのための厳かな経典です。是非ご覧下さい。六字河臨法が登場するまでは、こんな土器を川に流して厄除けと為していたとのこと。さぞかし苦労だったでしょう、少し楽しそうでもありますが。
中央に位置する『東照宮 銘鈴』。銅製のデカい鈴です。三つ葉葵文と唐草文で装飾されており、中心に東照宮との記載があります。揺らすと本当に鳴るそうですが、まったく残念なことにショーケースの中でした。いや、どちらにしても触ってはいけないのでしょうが。
個人的に最も素晴らしかったのが『絹本着色 護法童子像』。尊顔が輪郭から鼻筋まで赤くぼやけておりますが、眼だけ黒々とこちらを睨み据えており、その白髪の一本一本が逆立っています。その迫力ときたら、まさしく一見の価値があるものです。解説には人々の窮状にすぐさま駆けつけられるようこちらを見ているとの記載でありましたが、どうも私のような邪心が多い者は背筋の粟立つような感覚を禁じえませんでした。
総括ですが、法具やら経典やらが多く、厳粛な印象を受ける展示品ばかりでした。これらを通じて御自身の仏性を探すのも悪くはないでしょう。生憎と撮影NGのため展示品の写真はありませんが、幸いにして茨城県立歴史館 のYou Tube チャンネルで飛田英世先生による解説が順繰りにアップロードされております。こちらを見てから来館なさるかを検討するのも宜しいのではないでしょうか。

投稿日:2022年07月30日
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立花文穂展 印象 IT'S ONLY A PAPER MOON

『印象』というタイトルの個展でしたので、当初は印象派の個展かと早合点したものの、実際には印刷・印字&象形を題材としているため『印象』とのこと。入場料は900円、少しハイソなランチ一回分くらい。高いか安いかは、その人の感じかた次第でありましょうか。『書体』『母体』など9つの部屋に分かれて1つの個展を形成していました。
1000文字上限なので、以下には印象に残った部分だけ。
最初の部屋である『書体』で印象に残ったのは墨で書かれた『た』の文字。力強い書体にプリミティブな勢いを感じさせてくれます。ただ右下に薄く書かれた『たちばな』との落書きは、私には意味があるものか分からなかった。
3つめの『立体と天体』の部屋では小さな立体作品がずらり。踏み潰しそうになりつつも、左最奥に置かれていたペンキのぶちまけられた塔のような置物にはちょっと心動かされました。不思議な愛嬌がありましたね。
6つめの『体裁』には、個展主さんの心象風景と思しき空間が広がっています。個人的にはここが最も良かったです。個展主さんの本領と愚考いたします。特に最後の大きな赤丸はインパクトがありましたね、恐怖感が沸々としました。ただ、これ右側が破れていました。残念。要補修。
最後の『本体』にはレコードが置かれていました。良い曲です。それと赤いカバーの製本?されたゲージツ品がひとつ。正直、レコードのBGMのほうが受ける印象が強かったかも。
残念だったのは2つめの部屋の『母体』。通り一遍の広島観しか見えてこないというか、個展主さんの個性と巧いこと融合できていない印象です。原爆は大罪、戦争反対、そりゃあ当然そうなのですが、その気炎によるきのこ雲のせいで個展主さんの心象がさっぱり見えてきません。解釈できなかったのかも知れません、つまり私自身の浅学が残念って話ですね。
総括ですが、こういうインスピレーションを表現する個展では印象に残るものが一つでも二つでもあれば良質でありますから、実に宜しいものでした。そもそも個展の副題からしてIT'S ONLY A PAPER MOONですから、個展主さんはIf you believed in me(あなたが私を信じてくれるのであれば)のマインドであるわけです。信じて、訪れてみては如何でしょうか。
一応、私の意見としては、900円は安いほうだと思いましたよ。念のため。

投稿日:2022年07月27日
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