ミニバス時代から全国大会に出場し、各年代で日本トップレベルのバスケを経験。
天理大学卒業後にプロとなり、パナソニックトライアンズ、東芝ブレイブサンダース神奈川(現川崎ブレイブサンダース)、広島ドラゴンフライズ、バンビシャス奈良などを経て2017年に茨城ロボッツへ入団した平尾充庸選手。
昨シーズンからキャプテンに就任し、チームの司令塔として卓越した身体能力から繰り出すドライブやジャンプシュートで牽引。オフコートでも常に明快でユニークな立ち振舞いで個性豊かなメンバーを統率しているチームの顔です。
そんな平尾選手は、3人の子どもを持つイクメン。
オフの日は育ち盛りの子どもたちとの触れ合いを優先し、自宅でゆったりしたり、外でアクティブに過ごしています。
「小学生の長女とは一緒に絵を描いたり、TikTokの動画で踊ることもありますし、長男はバスケが好きで、練習や試合でクタクタなのに『今からバスケやろう!』と誘ってきたりします(笑)。次男はまだ2歳なので、ミニカーのおもちゃで遊ぶことが多いですね。家族内でチームを組んで、バスケをしたりすることもありますよ」
自宅やその周辺で過ごす親子水入らずの時間を大切にしているそうです。
茨城生活が5年目に突入した平尾選手は、県内各地の名所を多数訪れていますが、中でも印象的だったというのが日立市の御岩神社。
宇宙飛行士が宇宙から地球を眺めた時に一か所から強い光が見える場所があり、調べてみたらそこが御岩神社だったという逸話があり、全国から注目を集めるパワースポットです。
「嫁がその話を教えてくれて、昨年のB1昇格プレーオフに入る前に行ってみようということになったんです。訪れた時、すごくパワーを貰えたような気がしました。また機会があったら、行ってみたいなと思っています」
また、水戸市の偕楽園や千波湖などもお気に入り。茨城の観光スポット巡りをこれからも満喫して欲しいですね。
遠征先のホテルや移動中の過ごし方は、映像作品を鑑賞する場合が多め。
「Re:ゼロから始める異世界生活」「ONE PIECE」「NARUTO」「SPY×FAMILY」などのアニメ、「SPEC」「TRICK」など過去の名作ドラマをリピート視聴するのが好きなのだとか。
「子どもとはポケモンとか一緒に観ますけれども、一人の時は、気に入った作品を何度も観てしまいますね。繰り返し観ているのに、『そこに伏線あるやん?!』と新たな発見があったり、TRICKなんて犯人が分かっているのに面白くて(笑)」
ちなみに練習前や遠征先のコート外では、チームメイトとのコミュニケーションもリフレッシュ法の一つ。
谷口大智選手との漫才のような掛け合いを中心に、みんなでバスケの話や世間話に花を咲かせるのが定番パターンなのだとか。
「大智とはお決まりの絡みがあって、基本的に僕らがずっと喋っている感じです(笑)。試合に勝っても負けても、メンバーと色んな話をするとスッキリとしますよ」
人好きで、いつも笑顔を絶やさずポジティブな平尾選手。チームメイトやフロントスタッフ、ブースターから愛されるのも納得です。
今シーズンのオフは、「コロナ禍で外出を自粛してくれた家族へ恩返しをしたいですね」と語る平尾選手。
そして長期休暇中にチャレンジしてみたいというのが、パパ友との釣り。
「8年ぐらい前はシーバス釣りをやっていて、しばらくお休みしていたのですが、パパ友の中ですごく釣りが好きな人がいて、またやってみたいなと思い始めまして。パパ友らは『何か困った事があったら言ってね』と僕ら家族を大事にしてくれて、僕のことを選手ではなく、一人の人間として見てくれます。これまで色々なチームを渡り歩いて来ましたが、そんな皆さんの存在もあって、茨城が一番住みやすいと感じているんです」
地元の温かな人達との交流を通じて、何度も繰り返し思い返したくなるようなエピソードを茨城の地で紡いでいるようです。
今シーズンは茨城ロボッツにとって初のB1リーグでの闘い。
「厳しい闘いになると覚悟はしていましたが、20勝という一つの目標に届きませんでした。スタートから一つの勝ち星に向かって模索し、次第に勝利も出来ましたが、ロボッツらしい勝ち方があまり出来ずに悩んだシーズンでもありました。しかし、このチームがすごかったのは、誰一人匙を投げず、一人ひとりが勝利のためにアイデアを出したり、自分自身ができることを取り組んでいたこと。大差で負けた試合もありましたが、接戦を演じられた試合もありました。まだクラブとして経験が足りず、B1の壁も非常に感じましたが、僕がロボッツに在籍した5年間の中で、最も『40分闘う集団』でした。B1に挑む基盤づくりを任された、みんなの記憶に残るチームだったと自負しています」と激動のシーズンを振り返ります。
そして来季に向けては、「メンバー一人ひとりが大きな経験を得て、チームを支えてくれました。みんなで作り上げた基盤は、この先々にチームとしても、個人としても必ず役立ちます。このシーズンを糧に、今後も日本一を目指していきたいと思います」と意気込んでいました。
いかなる逆境にも不屈の闘志で立ち向かい、チームを牽引する我らの平尾キャプテン。アリーナで盛大な拍手喝采を贈りましょう♪
── 最近の休日の過ごし方は?
子ども3人でバスケやゲームをする。
── 自分で思う自分のいい所は?
とにかく明るい。ポジティブなネガティブ。
── 生まれ変わったら何になりたい?
自分。もっと勉強したい。
── ドキッとする女性の仕草は?
クシャッとなった笑顔。
── 自分が女性だったらどの選手と付き合いたい?
谷口大智。何かしら楽しませてくれそう。
── 疲れた時のリフレッシュ方法は?
ストレッチ。人と喋る。
── 私服は、ずばり何系?
TPOに合わせて色々。GLOBAL WORKの服も好き。
── どんな格好で寝ている?
次の日のトレーニングウェア。朝に着替えなくてもいいから。
── 好きな有名人は?
ムロツヨシさん。
── 好きな映像作品は?
アニメや日本のドラマ。
── 最近した高い買い物は?
車。
── 憧れの人は?
両親。学生時代の恩師。レバンガ北海道の佐古賢一HC。千葉ジェッツの大野篤史HC。
平尾充庸
(ひらおあつのぶ)
1989年4月4日生まれ
178cm/74kg
ワンプレーで逆境を打開するPG
闘う集団を率いる絶対的キャプテン!