ゆめ国体・ゆめ大会 注目選手紹介！

ゆめ国体・正式競技 水球
茨城県選抜チーム

水球の醍醐味は、水面から上半身を浮かせて放つ豪快なシュートやスピーディな試合展開。代表チームは土浦二、並木、土浦工、土浦日大、霞ヶ浦、5校の生徒による合同編成ですが、水球部があるのは土浦二と並木の2校のみ。

ジュニア時代から『土浦水球クラブ』に所属する4名のほかは高校から水球を始めた選手で、キャプテンの岡哲也さん（写真・前列右から2番目）もそのひとり。「未完成のチームだからこそ基礎からしっかり鍛え、1点でも多く得点できるようがんばります」と、真っ黒に日焼けした顔を引き締めます。

会場となる土浦二高では、国体に向けて一昨年にプールを一新。「国体を機に、学校の水球部や練習できる環境が増えてほしい」と語る岩佐監督の熱い指導のもと、練習にもますます熱が入ります。

見どころPoint!!
★水しぶきとともに放つダイナミックなシュート
★水深2メートル超のプールで繰り広げる激しい攻防戦
★スピード感と躍動感あふれるプレー

ゆめ国体・正式競技 自転車（ロード・トラック）
吉田 有希さん
（茨城県選抜チーム）つくば工科高校3年

自転車競技は一般道などを利用したコースを走るロード・レースと、競技場内の周回コースを走るトラック・レースの2種類が開催されます。つくば市内の特設コースを走るロード・レースは、風の抵抗やスパートのタイミングを考えた駆け引きが見どころのひとつ。

トラック・レースは県内唯一の競技場である取手競輪場で開催され、吉田さんは団体戦と個人戦の両方に出場予定です。お父さんもお兄さんも競輪選手という家庭に生まれ育った吉田さんの持ち味は、68センチの太ももから生まれるパワフルな維持力。毎日片道17キロの道のりをロードバイクで練習場へ通っています。「目指すは、団体と個人の二冠。団体戦のチームスプリントのレース展開にも注目して観戦してください」

見どころPoint!!
★戦術が勝敗を分けるロード・レース
★時速70km/h級の疾走感
★チーム戦での巧みな入れ替わり

ゆめ大会・正式競技 アーチェリー（身）
豊島 清美さん
（つくば市役所 障害福祉課主任主査）

笠間市で開催された体験教室をきっかけに、3年前からアーチェリーを始めた豊島さん。もともと体を動かすのが好きで、バレーやバドミントン、テニス、スキーなど多彩なスポーツを経験。「矢が的に当たったときの嬉しさ、パチンと鳴る音の響きが印象的でした。練習の機会が少ないので焦りはありますが、後押ししてくれた上司の期待に応えるためにも茨城の代表として名に恥じない結果を出したいです」と意気込みを語ります。

力強く正確に弓を引く筋力をつけるため、ゴムチューブを使ってトレーニングをするのが日課。「障がいがあってもなくても、誰もが楽しめるのがアーチェリーの魅力。国体をきっかけに競技人口が増えると嬉しいですね」と競技の盛り上がりにも期待を寄せます。

見どころPoint!!
★真っ直ぐに的を見据える凛々しい姿
★一点にかける集中力と緊張感
★手話を使った「静かな」応援

ゆめ国体・正式競技 ソフトボール（男子・女子）
男子・下妻二高ソフトボール部
女子・茨城県選抜チーム

少年男子と少年女子のソフトボール競技の会場地である下妻市は、県内でも特にソフトボールがさかんな地域です。
ベテランの小島監督率いる男子チームは、粘り強いプレーと、丁寧につなぐ全員プレーで勝利を目指します。キャプテンの安松和馬さん（写真・中列中央）も「1点にこだわる、点の獲り方にも注目してください」と気合十分。

一方、女子チームは、水戸商、下妻二、常磐の3 校が集まる選抜チーム。「全力プレーと、『一戦必笑』がモットー。まずは初戦突破を目指します」と、茨城県選抜女子チームの磯山明日香さん（写真・前列右から2番目）。ピッチングは現在絶好調で、堅実な守りと高い意識が持ち味の水戸商との相乗効果も期待されます。

見どころPoint!!
★体感速度170km/h級の球速による迫力
★野球よりも塁間が短かく、スピード感のある試合展開が楽しめる
★浮き上がる「ライズボール」はソフトボール独自の球種

ゆめ国体・公開競技 綱引
■古河自衛隊クラブ
■T・S・T・C

綱引といえば運動会の定番種目ですが、競技としての綱引はひと味もふた味も違います。ポイントは、腕の力で綱を引くのではなく足を踏み込んで「踏ん張る」こと。1チーム8人、競技時間は無制限で、均衡状態が3分以上続くこともあります。

茨城代表として国体に出場するのは、陸上自衛隊古河駐屯地の職員で結成した『古河自衛隊クラブ』と、古河市民を中心とした地元チーム『T・S・T・C』。「自衛隊ならではの息の合った“引き”を見てください」「試合が始まるときの気合いの入った“掛け声”にも注目してください」と、それぞれ見どころを教えてくれました。総体重の重さに加え、息の合ったプレーと持久力、一瞬の綱の弛みを見逃さない判断力が勝敗を分ける、見ごたえ抜群の競技です。

見どころPoint!!
★一瞬の弛みが勝敗を分ける緊張感
★シンプルかつ明快なルール
★チームの個性が出る試合前の掛け声

ゆめ国体・正式競技 バスケットボール
青木 裕哉さん
（日立金属ブルドッグス）
1996年5月31日生まれ 日立市日高中出身

今年、日立金属ブルドッグスに新加入した青木さんは、チームの拠点と同じ日高町出身。大卒ルーキーながらアシストで周囲を活かすポイントガードとして、チームを勝利に導いてきました。

国体に出場するのは、今回で5回目。「日立に戻ってきたタイミングで、地元開催の国体に出場できるだけでなく、日立がバスケの開催地となってとても嬉しい。今までやってきたことをチーム全員で発揮し、今まで支えてくれた人、応援してくれる人の期待に応えたいです」と強い意志を持って臨んでいます。

小中学時代は県大会の常連で、ジュニアオールスターにも選抜。つくば秀英高時代は国体選手として全国で準優勝、バスケの名門・日本大学でもインカレ3位入賞も経験してきました。

日立市出身の小瀬真弘ヘッドコーチが率いるブルドッグスは国体常連で、最大の武器はチームワーク。国体用の選抜メンバーによる構成ではなく、ブルドッグスの単独チームである強みを活かし、ハードなディフェンスと機動力で、最後まで走り勝つスタイルで挑みます。「もちろん狙うのは優勝。チーム全員で『Team First』で臨めば、きっと成し遂げられると信じています」と頂点を見据えています。

見どころPoint!!
★アップテンポなトランジション（※攻守の切替え）
10点差が1、2分で覆る攻守の切り替えの速さ！
★大量得点で一喜一憂！
豊富な攻撃パターンによって、場合には数秒で得点をGET！
★激しい球際の攻防
2m近い選手らが激しくぶつかり合う姿は迫力満点！

ゆめ国体・正式競技 軟式野球
加賀屋 諒さん
（常陽銀行野球部）
1995年7月9日生まれ 日立市十王中出身

昨年に開催された「平成30年度第73回国民体育大会茨城県大会」で優勝し、2年連続で国体への出場を決めた常陽銀行野球部。入部2年目の日立市十王町出身・加賀屋諒さんは、その投手陣の柱の一人です。

物心付いた頃から野球を始め、小学4年から強豪の十王ファイターズに入り、十王中野球部で投打を磨くと、日立一高では副キャプテンとしてチームを県ベスト8に導きました。そして大学野球界で頭角を現す桐蔭横浜大学で全国レベルの打者を相手に健闘し、地元の常陽銀行野球部へ入部。

右腕から繰り出すストレート、カーブ、フォークを中心とした安定感のある投球が武器で、打たせて取ってリズムを生み出す全員野球でチーム初の国体優勝を狙います。

昨年の福井国体は初戦敗退。その悔しさを糧に、「折角の地元開催ですし、原点回帰した自分たちの野球が全国でどれだけ通用するのか示せる機会でワクワクしています」と大会を心待ちにしています。スローガンは自覚。「地域の人々に人として成長した部分も見て欲しいです」。威風堂々とマウンドに立つ加賀屋選手の姿に注目しましょう！

見どころPoint!!
★点を線に繋げるプレー
チームの色を出しながらコツコツと打線を繋ぐ！
★地域色の強い戦術
巧みに相手を攻略する戦術の違いが一目瞭然！
★攻守のスピード感
攻守陣の必死さがストレートに伝わるプレーは必見！

ゆめ国体・正式競技 卓球
出澤 杏佳さん
（大成女子高等学校）
2002年6月28日ひたちなか市生まれ

出澤さんは今年1月、全日本卓球選手権大会ジュニア女子の部で初優勝を飾った現チャンピオン。今年5月にはトップおとめピンポンズ名古屋と契約合意し、現役女子高生Tリーガーとして戦う天才卓球少女です。

地域クラブ「日立大沼卓球」で練習を重ね、小学時代から全国の舞台へ躍り出ると、6年生で出場した東アジアホープス卓球大会で日本代表として個人3位、団体2位に入賞。中学時代はJOCジュニアオリンピックカップ13歳以下で個人とダブルスで3位、14歳以下でベスト16と好成績を収め、茨城国体を見据えて大成女子高に進学。そしてジュニアトップ、現役女子高生プロの座にたどり着きました。

フォアは高速球を打つ表、バックは回転をつけるツブ高という独特のラバーで繰り出す変化球が持ち味。それによってチャンスメイクし、スマッシュで決めるスタイルが出澤流です。初戦で敗れた昨年の国体を教訓に、都内の大学でトレーニングを重ねています。

「挑戦者としてやるべき準備をしっかりして、自分は全勝してチームに貢献したいです。メンバーはみんな負けず嫌いなので、ベスト8を目標に最後まで諦めない姿を見せたいです」

見どころPoint!!
★特色ある戦型
個々のストロングを活かした戦型で相手を翻弄する頭脳戦！
★回転とスピード
1秒間に150回転以上、時速120キロ以上と言われる圧巻の攻防！
★高速のラリー
息つく暇もなく至近距離で打ち合う、ダイナミックな高速ラリー！

ゆめ大会・正式競技 卓球（身・知・精）
小濱 悠太さん
（ゆうあいクラブ）
1998年9月20日生まれ 日立市助川中出身

知的障がいを持つ小濱さんは、中学1年で卓球を始めると、個人と団体両方で県大会に出場。水戸高等特別支援学校時代は、毎年2回開かれる知的障がい者卓球の全国大会「FIDジャパン・チャンピオンシップ」でベスト16に輝くと、1年、3年の時に全国障害者スポーツ大会でも活躍。どちらも金賞を受賞する快挙を成し遂げました。

卒業後は2017年から北茨城を拠点に活動する知的障がい卓球クラブ「ゆうあいクラブ」に参加。サーブを長く出して、浮いたレシーブをドライブで打ち込む攻撃面を磨き、昨年の障害者スポーツ大会に引き続き、4回連続の金賞獲得を目指しています。

茨城県卓球連盟理事も務める「ゆうあいクラブ」の中野敏監督は、「どんな選手が相手でも安定してドライブを繰り出せて、冷静にカウントを気にしながら試合を俯瞰して進められる選手。同点の場面などの勝負どころでは集中力が切れずに、一気にポイントを取りにギアを入れられる選手」と高く評価しています。

ライバルは個々のレベルが高い東京勢。「東京の選手に勝つことができれば上に行けるので、金を獲得するために頑張りたいです」と意気込んでいます。

見どころPoint!!
★ラリーの緊張感
ゲーム終盤で拮抗している場面は特にエキサイティング！
★変化球のバリエーション
サーブ一つにしても似ているようで全く違う球種！
★サーブ直後の展開
スマッシュを打つのか、ラリーをするのか。手に汗握る駆け引き！