【いばナビ】ホーム > 茨城イイトコナビ > 記事一覧 > 2018年のラーメン業界の展望を語る!THE対談!茨城出身店主の百麺・宮田氏×茨城No.1の人気店活龍・芝山氏特別対談

茨城出身・茨城で飛躍するラーメン店主と、茨城出身・都内で活躍するラーメン店主の対談です!

茨城を代表する人気ラーメン店のひとつ・活龍グループの代表を務める芝山氏。そして、茨城出身・東京農大前で人気を誇る名店「百麺(ぱいめん)」の代表、宮田氏。かねてより交流のある店主ふたりに、気になるラーメン事情や展望について語り合ってもらいました。

【出会いのきっかけはラーメンイベント】

百麺のラーメンは豚骨醤油スタイル。東京農大生を中心に足しげく通う根強いファンの多い一杯

AG>おふたりが最初に知り合ったきっかけは何でしたか?

宮田>つくばの二回目のラーフェス(※つくばラーメンフェスタ2013。活龍は県内店舗とのコラボで出店)に出店した時に、芝山くんも出ていたのが最初だったよね。

芝山>そうでしたね。ブースが隣で。

宮田>実はあれが、百麺(単体での)イベント初出店だったんだよね。隣の芝山くんたちのブースがめちゃめちゃ並んでて、すげえなって思ったのが印象的だった。普通、イベントって他県からの出店者に対して地元出店者の集客はかなり難しいじゃない?

芝山>そうですね。あの時は、地元のイベントで地元の店に一番並ばせたいって思ったんですよ。

宮田>期間中毎日のように、イベントが始まる前からブースの前にシャッター(※開店前に並ぶこと)のお客さんがいたんだよ。すげえなって思ってたら列も途切れないし。地元の人に愛されてるのがすごい!その後、芝山くんと話して、県内で何店も出してたり自社で製麺工場を作って卸もやるって聞いて、やってる規模に衝撃を受けた。これから茨城のラーメン業界を支えていく男のひとりだなって、目をつけてた(笑)

芝山>そのあとにも共通の知り合いの紹介で一緒に食事したり、だんだん付き合いが広がっていったんですよね。

AG>一緒のイベントに出店したのは、そのつくばラーメンフェスタ以外に機会はあったんですか?

芝山>この間の水戸(※水戸のラーメンまつりⅢ、2017年11月に開催)ですね。
宮田>うん、出店者としてはそうだったね。つけ博(※大つけ麺博)とかラーメンショー(※東京ラーメンショー)とか、都内のイベントに芝山くんのところが出てる時に会う機会はあったけど。

【お互いの店のラーメンについて】

AG>お互いの店のラーメンは、食べたことあるんですか?
芝山>ありますよ!この間も、うちのスタッフが「宮田さんのところ行きたいです」っていうから東京ラーメンショーのあとに世田谷の百麺に寄ってきました。

宮田>まずさあ、店が臭かったでしょ!?(笑)

芝山>ちょっと先の駐車場に車を停めたんですけど、スタッフが「店が見えなくとも、匂いで店の方向が分かる」って言ってました(笑)昔から作り方を変えずに今もあの(豚骨の)匂いを出してるのがすごい。

AG>クレーム出ないんですか?

宮田>出るよ!(笑)でも、消そうとしたけど、味を変えないでは無理だったね。あれでもだいぶ減った方だよ。

芝山>あれで!?(笑)

宮田>そこは変えらんないんだよね。ごまかせないから。

芝山>僕、今まで色んなスープ作ってきましたけど、一番苦手なのが「匂いのバランス」なんですよ。豚骨の呼び戻し(※豚骨スープの取り方。特有の匂いと濃密な旨味が特徴)とかあるじゃないですか。ついつい匂いを抑えちゃって、強烈な臭さを出すことがあまり得意じゃないんです。本当に、コレって難しい。

宮田>あっそう?匂いの出し方ならいつでも教えるよ、聞いてよ!(笑)

AG>宮田さんは、活龍グループで印象に残っている一杯はありますか?

宮田>俺はね、甲殻堂の雲丹(つけめん)を初めて食べたときの衝撃が忘れられない。あんなラーメン東京でも見たことないし、すごい量入れるでしょ?雲丹。

芝山>がっつり入れてますよ。けど、雲丹は好みが分かれるリスクがあったんですが…

宮田>そもそもラーメン自体が好みで選ぶ食べ物でしょ。だから、突き抜けて旨けりゃいいんだよね。

AG>宮田さんはひたちなか市の出身ですが、他に記憶に残っている店はありますか?

宮田>勝田に昔からある店。暖宝、大進、あじ平、めちゃめちゃ行ってた。勝田といえばスタミナラーメンでしょ。もちろん寅さんラーメンもよく行ったし、水戸の松五郎もね。あとは、(母校の)勝田工業の近くに「丸十食堂」ってところがあってね、よく行ってた。毎週ラーメンとチャーハンとギョーザ食べてたよ(笑)今も実家帰った時とかたまに行くね。

芝山>いいですね。僕の地元(桜川市真壁)には、そんなにたくさん店なかったですよ。

宮田>久しぶりに、何年かぶりに行っても変わらず美味しくあってほしい。俺もそういう店を目指してる。例えば(東京)農大の卒業生が10年ぶりにうちの店に来て「変わらずうまいわ」って言ってくれたら俺の勝ち。だって、深層心理の中で美味しさって上乗せされるじゃん?絶対変わってないわけないもん。けど、久しぶりに食べても変わらず美味しいって感じるってことは、基本線から大きく逸れずに、より味をブラッシュアップできてるってことだよね。ずっと同じままじゃ先がない。でも、伝統の味は守れてる。だから俺の勝ち!

活龍がイベントで出店する際に出す「雲丹そば」。2017年東京ラーメンショー第一陣で人気投票第2位も獲得。

【2018年のラーメンについて展望】

AG>都内のラーメン店の最近の動きは、どんな感じですか?

宮田>どうだろうなぁ。俺個人として好んで行くところは新しくオープンした店よりノス系(※昔懐かしい「ノスタルジック」なラーメン。昔からある店など)が多いから。けど、新店は多いよ。

AG>都内も多いんですね。

宮田>あとは、名店で修行して独立して、10席前後の小さな、こじんまりとしたスタイルの個人店が増えたかな。今はおいしくないラーメンを出すところの方が少ないよ。蔦(※Japanese Soba Noodles 蔦)がミシュランで星獲ったことで流れが変わった。2店舗、3店舗と手広く大きくやっていくよりは、ここだけを守る!的な。小さい店も磨き上げれば大きくなる。

芝山>僕は、昔ほど都内に目を向けなくなったというか、あえて意識しなくなりました。

AG>海外とか出さないんですか?
芝山>いやいや、海外進出は考えてないですね。茨城にしっかり根を張って。皆さんにリピートしてもらえるラーメンを出し続けていきます。


AG>ちなみに、おふたりが予測する2018年のラーメン業界とそのトレンドは?

宮田>わかんないなぁ。ああでも、「ジビエ」が来そうって聞いた。鹿とか猪のガラとかだね。今、都内でも実力があるラーメン屋の間ではそんな話になってるよ。

芝山>確かにその流れありますね。鶏白湯とか、油そば、まぜそばも定着しましたし…。ラーメンの種類も、だいたい出尽くしたんじゃないでしょうか。そう考えると、ジビエは確かに次のムーブメントにはふさわしいかもしれませんね。

宮田>そういえば今年は鮮魚が流行ったよね。鯛とか。

芝山>そうですね。都内の新店でも鮮魚を扱う店が続々とオープンしましたね。でも、一大ブームになる味っていうのは、もうないのかもしれないですね。

AG>なるほど。それでは最後に、お二人にとって2018年の展望をお聞かせください!

宮田>俺は会社で、ラーメンとはまた別業態の新しい事業をはじめるので、チャレンジの年!あとこれまでは、茨城の店と県外のラーメン屋を繋げたい、橋渡ししたいと思ってた。前のイベントで心残りだった部分が少しあったんだ。だからそれがずっと目標だったんだけど、今年の水戸(のラーメンまつりⅢ)でそれが少し補えたかな、と。

芝山>そこが宮田さんのすごいところです。面倒見が良くて、みんなの兄貴分で自然にまとめてくれる。自分がいいと思ったアイデアとかも全然隠そうとしなくて。スープの炊き方からタレの作り方まで、相談すれば色々教えてくれる。お店は都内かもしれないけど、茨城出身のラーメン屋にそういう兄貴がいるって安心感ありますよね。僕も宮田さんのそういうやり方を見習っていきたいです!

宮田>そうだよ。茨城県内でも、誰かが音頭とってまとまるような動きがあるといいよね。

AG>芝山さんはどうですか?

芝山>うちとしては、2018年も水戸を中心に新しく、複数店出店を予定しています。それから、材料の卸では全国の全都道府県に取引先を作るのが目下の目標です。今はだいたい半分くらいまで達成しましたかね。

宮田>それ本当にすごいよね。僕も色々と芝山くんに助けてもらって頑張ります(笑)

芝山>いやいやこちらこそ(笑)よろしくお願いします。


宮田さん、芝山さん、ご協力ありがとうございました!

いばナビラーメンアワード2017-2018

2017年最も注目を集めたラーメン店と、2018年に飛躍が期待されるラーメン店を勝手に表彰!!

いばナビラーメンアワード2017-2018

https://ibanavi.net/contents/special/61/

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