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筑西キングポーク

関東平野の肥沃な大地と豊かな水源のもと、筑西市小栗地区で養豚を営む小菅忠一さん。
原種豚から一貫で飼育しているため、味や仕上がりにばらつきがないのが特徴です。
赤身と脂肪は光沢があり、しっとりと柔らかく甘みがあります。その味に辿りつくまでの試行錯誤、飼料の工夫、豚そのものの資質を見極めての成果とこれからを取材しました。

(※内容は2016年9月25日時点のものです)

取材協力:北斗養豚有限会社 筑西市小栗8391 TEL.0296-57-2917

研究により作り出された理想の豚肉

小菅忠一さんが養豚業を始めたのは昭和38年のこと。庭先養豚のために、1頭の豚を買ったことから始まりました。3年後の昭和41年には自宅から少し離れた畑の中に肥育豚舎を建設し、徐々に規模を拡大。頭数が300を超える頃には、食肉用の豚を生産するためのブリーダー業も開始しました。
 豚肉を語る上でよく耳にするキーワードといえば「 三元豚」が挙げられますが、これは3種類の品種を掛け合わせた一大雑種の豚のことを言います。小菅さんはその何世代にも渡る繰り返しの中で、病気に負けない強健な遺伝子、柔らかでキメ細やかな肉質の遺伝子を作り出しました。そして平成9年品質の均一性と安全性を確立し、キングポークとしての生産が開始されました。「ポークの王様」の名に恥じない美味しさと品質、そして生産者の誇りが詰まった豚肉です。

「究極の豚肉」を求めるきっかけ

「豚を突き詰めて考えると、それは『穀物を肉に換える家畜』です。発育が良く、豚そのものが健康であれば、私たちも食べて美味しいと感じます。それがより良い豚であると私たちは考えています」そう語る小菅さん。
現在、キングポークを肥育する畜産農家は茨城県と栃木県で8軒。母豚の数は2000頭、出荷頭数は44000頭以上にも上ります。肥育をするのはキング宝食研究会の会員のみで、豚に与える飼料も研究を重ねた末「大麦15%」「キャッサバ5%」「パン粉(菓子粉)20%」とこだわりの配合となっています。
「大麦入りの飼料を与えた分だけ豚肉の味は良くなりますが、豚は甘い味が好きなので、食いつきが悪くなってしまいます。飼料の食いつきと栄養のバランスが良いものを与えることで、豚肉の味も良くなるのです」
優れた遺伝子を持つ親豚から生まれ、良い飼料を与えられることで、肉質はより良く発育します。肉汁がほとんどないので独特のくさみもなく、脂身には甘みも乗って口の中でとろける食感です。
小菅さんがブリーダー業から肥育業に転身した当時、豚肉を販売する小売店では飼料にひと工夫加えた特徴ある豚肉が販売されていました。「消費者にしてみれば珍しいものと手に取ってみても、味は他の肉と大差なく感じてしまう。そのうちに飽きられて、数年の内に自然消滅してはまた新しいものが出てくる。その繰り返しでした」また海外産のハイブリッド豚が感染症を持ち込んでしまい、日本国内にも病気が蔓延したことで、豚肉に安全性を求める動きも出始めました。食品においては地産地消の機運が高まります。 
「平成14年には、茨城県内で生産・加工された名産品にだけ認められる「うまいもんどころ」にも認証され、念願だった県内での流通も始まりました」
売り場にはキングポーク生産者全員の顔写真入りパネルが置かれたり、メンバーが実際に売り場に立って消費者と接点を持つことで、生産者の顔が見えて安心して食べられる豚肉であることを積極的にPRしています。

「良い豚」とは?

小菅さんが良い豚と見極めるポイントは皮膚被毛だと言います。
「皮膚が薄くて毛の長さは短い。体全体が柔らかく、足腰が丈夫であることも重要です」
ブリーダーとして何世代にも渡って豚の遺伝子を研究し、様々な角度から改良と選抜を繰り返していくうちに見えた確信が、今に繋がっているのです。

「生まれたばかりの子豚は産毛のような細かく短い毛に覆われ、キレイなピンク色をしています。皮膚が薄ければ薄いほど、血管を透かして肌はピンク色となるため、ピンク色は皮膚が薄く良質な豚の証とも言えるでしょう。その証に「うまいもんどころ逸品★コンテスト2015」では大賞を受賞しました。」(小菅さん)

消費者に愛される豚肉生産を目指して

キングポークを使用したとんかつ。 豚本来の持ち味が凝縮され、ソースや調味料をつけなくとも甘みが広がる絶品です。取材協力:とんかつ入船

キングポークを肥育するメンバーは月に1度定例勉強会を行っています。各自の経営内容や飼養管理面での技術を教え合うことで、肉質の均一性を維持するための取り組みを行っています。
「メンバーの多くに後継者が育っていることが、キングポーク生産の取り組みの中で、一番の喜びです」
そう語る小菅さん。元は小菅さんから始まったキングポークは徐々にメンバーを増やし、その思いを引き継ぐ次世代も育っているそうです。
キングポークは生産者の顔が見える産地直送の豚肉として、徐々に知名度を上げています。約20年間で10世代の豚を独特の改良方法で育てた結果、見えた道筋。それを信じたことで生まれた、本物の、究極の豚肉。生産者が自信をもって薦める「ポークの王様」をぜひご賞味ください。

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