凛々しく！力強く！選手へ届け！！鼓舞の声！！下妻一高・爲櫻應援團女子團

県立下妻第一高等学校には、部活動として年間を通して活動をしている「爲櫻應援團」があります。学ランを着る応援団リーダー部とチア服を着るリーダー部の総称で、水海道一高との定期戦や夏の野球応援に向けた活動を行っています。
応援団といえば一般には男性社会というイメージが強い中、応援団リーダー部には女子団員が半分以上を占めています。なぜ女子生徒が増えたのか、そして「爲櫻應援團」を選んだ彼女たちの思いに迫りました。

（※内容は2016年6月25日時点のものです）

県立下妻第一高等学校（以下・下妻一高）は、来年度に創立120周年を迎える県内でも長い歴史と伝統を持つ学校です。為桜（いおう）学園という愛称でも親しまれ、現在においても脈々と受け継がれています。
　下妻一高は、高い進学率を誇りながらも、95%以上の生徒が部活動に励んでいます。学習と部活動を切り離さず、一体となって心身の発達を目指す姿勢、「文武不岐」の精神をモットーに、生徒たちは日々の学校生活を送っています。
　数ある部活動の中でも、この数年で変化を迎えた部が純黒の学ラン姿の「リーダー部」と、華やかなチア服の「チアリーダー部」からなる「爲櫻應援團」です。一般には男子生徒が応援団、女子生徒がチアリーダー部ときっぱり分かれ、それぞれに異なる社会性を持つ部活というイメージですが、この下妻一高の爲櫻應援團リーダー部には、ある特徴があります。それは全17名のメンバーのうち、過半数の10名が女子生徒であることです。
　爲櫻應援團OBであり、現在顧問を務める大久保敦彦先生は言います。「應援團に初めて女子生徒が入団したのは、今から5年前の平成23年のことでした。その時バレー部に所属していた女子生徒がリーダー部に入りたいとやって来ましたが、兼部は認められませんでした。どうしても入りたいのであれば、バレー部を辞めることが条件と伝えたところ、次の日にはバレー部を辞めて、改めて入団を申し入れてきたんです」誰もがその厳しい条件で諦めるかと思いきや、それを呑んでまでも入団の意思を貫いた彼女は新人監督まで立派に務め上げました。そんな彼女の姿勢に感化されたかのように、リーダー部には毎年女子生徒が入団するようになったのです。