新たな花火文化を発信!全国の花火師が技を競う大会
土浦の一大イベントまでの道のり
(※内容は2017年9月25日時点のものです)
土浦全国花火競技大会の歴史は古く、第1回目は1925年まで遡ります。土浦市文京町にある神龍寺の住職・秋元梅峯(あきもとばいほう)さんが、霞ヶ浦海軍航空隊の殉職者の慰霊と関東大震災後の不況から街を活性化するため、私財を投じて開いたのが始まりでした。
その後、地元の協力を得ながら、土浦の一大イベントに。そして全国の花火師が磨き上げた技術を競い合う大会へと成長していったのです。
それ故に、花火大会の実行委員会が懸ける思いは、並大抵のものではありません。「新しい花火文化を土浦から発信したい。常に日本一の大会を目指しています」と商工観光課の木沢貴さん。約2時間半の大会のために、なんと一年も前から準備を進めているのだとか。
「火を扱いますし、一日70万人が来場するビッグイベントですので、様々な関係各所と綿密な打ち合わせを重ねています。一番の懸念材料は当日の天気。毎年、気象神社で願掛けをしているんですよ」。
毎年3万キロ以上出る来場者のゴミ対策も課題の一つ。昨年は3400人のボランティアと街の清掃活動に取り組みました。「所定のゴミ箱に捨てるか、持ち帰りましょう」と実行委員会。きちんとマナーを守って、花火鑑賞を楽しみましょう!
都市産業部商工観光課
木沢 貴(きざわたかし)さん
『花火の型や種類を解説するレクチャー花火や余興花火、様々な演出も注目して下さい!』
日本最大級!打ち上げ幅70mのスターマインに注目
色彩や鮮明度、打ち上げのリズムと間のバランスが重要な「スターマイン」
ラジオの音楽を聞きながら観るのがオススメ
土浦の花火と言えば、スターマインの競技部門の先駆け。スターマインとは、数百発の花火を連続で打ち上げる「速射連発」のこと。かつて仕掛け花火の脇役だったこの花火を、いち早く競技の対象としたのは土浦でした。
今では各地の花火大会の大トリを飾るスターマイン。日本の夏の夜空を変えたのは、土浦の大会と言っても過言ではないのです。
さて、気になる2017年第86回大会の見所とは?「昨年から打ち上げ幅を、従来の40mから日本最大級の70mに拡大。これにより迫力が増し、更に実力差が出るようになりました。各業者が昨年を踏まえ、どうアレンジしてくるか注目です。
ちなみに、スターマインは音楽付き。離れた場所で観る時は、茨城放送の特別ラジオ番組から流れるBGMを聴きながら鑑賞するのがオススメです」と木沢さん。
日本トップクラスの花火師が、ここ一番の新作を発表する勝負の場。どの花火もお見逃しなく!
10号玉と創造花火
一発勝負の「10号玉」は色や芯の鮮やかさ、円の正確さなどを競い合います
独創性のある絵柄で観客を沸かせる「創造花火」。花火師の攻めの姿勢や遊び心が垣間見られる種目
第86回 土浦全国花火競技大会花火大会日程
▲オススメ観覧スポットはコチラ♪
2017年10月7日(土)
会場/桜川畔 時間/18:00~20:30
※荒天の場合、10月8日(日)、9日(月・祝)、14日(土)、15日(日)のいずれかに延期
☆☆☆お問い合わせ☆☆☆
土浦全国花火競技大会実行委員会
TEL/029-826-1111