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土浦市消防本部から学ぶ防災術

日頃の準備で万全の防災対策を!

数十年に一度の災害が全国各地で頻発する昨今。いざという時のために、改めて防災意識を高めたいものです。そこで、土浦市の防災対策に日夜取り組む土浦市消防本部へ、大事な人命や家屋を守る防災術をお聞きしました。

(※内容は2017年8月25日時点のものです)

災害時の心構え

地震心得10ヶ条を今一度、確認を

土浦は江戸時代から、桜川の氾濫や霞ヶ浦の洪水による水害に度々悩まされてきた地域。近頃は全国各地で豪雨の被害が頻発し、「土浦は大丈夫だろうか?」と懸念している方も多いのではないでしょうか。しかし、現在は護岸工事など様々な水害対策が進んでおり、その心配はあまりないとのこと。

土浦の防災拠点となる土浦市消防本部で今、最も警戒している大規模災害とは震災。可能性が指摘されている首都直下型地震、南海トラフ巨大地震等の大震災を想定した訓練が日々取り組まれています。そして私達も東日本大震災の時のように、かけがえのない人命や家屋を守るための心構えが再び必要です。そんな中、警防救急課の持丸恒次さんは、「地震心得10ヶ条を今一度、確認を」と市民へ呼び掛けています。

「まず第一に自分と家族の命が大事です。建物内にいる時は机の下にもぐって、様子をみましょう。東日本大震災もそうでしたが、揺れは長くても1分程度。周囲の状況を確かめて落ち着いて行動をしましょう。もし火が出ていた場合、揺れが収まってから落ち着いて消火して下さい。余震で建物が歪んで出られなくなる場合があるので、出る時は扉を開けっ放しに。外に出る時は防災頭巾やヘルメットで頭の保護を必ずしましょう。ショッピングモール等にいる場合は周囲の人と協力して、単独行動をしないように。自動車は左に寄せて停車し、規制区間での運転はNGです。急な斜面や海岸には近づかず、高台に避難を。避難する際は車を使わず身軽な格好で歩く。そして、デマに惑わされず、正しい最新情報をチェックしましょう」と語っています。
自宅、通勤や通学、休暇の外出時などで被災した場合、その時々でどう行動をすればよいのか。再度、しっかりイメージトレーニングをして、万が一に備えましょう。

左:予防課課長補佐 消防司令・橋本浩一さん
右:警防救急課課長補佐 消防司令・持丸恒次さん

地域住民の皆さんへ気を付けて欲しいこと

日頃から地域で防災に備えることが大事

実は東日本大震災時、土浦市内で通電火災による被害が発生しました。通電火災とは、災害に伴う停電が復旧し、通電された際に発生する火災。つけっぱなしの電気ストーブやオーブントースターが復旧した後に出火したり、地震によって傷ついた配線がショートして付近のほこりやガスに引火する恐ろしい二次災害です。予防課の橋本浩一さんは、それらの被害を未然に防ぐため、感震ブレーカーや火災警報器の設置を推奨。
「通電火災は避難する前にブレーカーを落とせば簡単に防げるのですが、災害時は冷静な判断がなかなかできないもの。多少の費用はかかりますが、対策グッズを活用して、大事な家屋を守っていただきたいです」とアドバイスしています。

そして震災時に大きな役割を果たすのが、地域の自助・共助の力。大震災時は、消防隊員がすぐに駆け付けられない状況が起こりうるかもしれません。そんな時のために、日頃から地域で防災に備えることが大事です。
 「『あの家には足が不自由なおじいさんがいる』とか、地域の情報は地域の方々だからこそ持っているもの。普段から地域ぐるみで非常時への対策を練ることが重要です。市内では、災害時に黄色いハンカチを飾って無事を知らせる地域、自分達で非常用の井戸を掘った地域もあります。そういった防災活動を地域で広げながら、より安心安全な街を一緒に作っていきましょう」

第44回茨城県消防救助技術大会で土浦市消防本部は障害突破の部で優勝!県内1位の技術で市民の皆さんの救助活動をおこないます!

土浦消防署 特別救助隊隊長・渡邉喜世志さん

今覚えておきたい防災術!

【その1】
3日分の食料と水の常備を!

特別救助隊隊長の渡邉喜世志さんが、改めて呼び掛けているのは、3日分の食料と水分の備蓄。「大規模災害でライフラインが途絶えた場合を想定して、白米、カレー類のレトルト食品、缶詰、乾パンなど、日持ちするものを準備しておきましょう。水は一日一人あたり約3~5Lは必要なので、ペットボトル等を常に保管すること。夏場は熱中症予防のために、塩分が入った飲み物やスポーツドリンクも用意するのがベターです」と語ります。

【その2】
防寒具や救助用品も用意

防寒具も忘れてはいけない必須アイテム。コンパクトに収納できるアルミシート、毛布類も家族分を準備すること。救助に役立つバールなどの破壊器具、居場所を伝えるための笛、防御のためのヘルメットなどもあると、いざという時に安心です。

【その3】
避難場所の確認をしよう!メールマガジンに登録を

まずは自宅近くの避難場所を確認すること。詳しくは市のHPや市役所総務課の危機管理室等で知ることができます。日中に災害が発生した場合、会社や学校から家族でどの避難所に集まるのか、事前に決めておくといいでしょう。
災害時は正確な情報を確保するのも重要。市内の情報によりフォーカスした「土浦市安心・安全情報メール」に登録しておきましょう。

【その4】
地域の防災訓練に参加。プロから直接学ぶ対処法!

市内の各町内で年一回、自主防災訓練を実施中。消化器の使い方から心肺蘇生法まで、消防職員が地域住民に指導しています。回覧板などで日程をチェックして、プロから直接、防災術を学んでみては?
2017年11月25日は市全体の防災訓練を土浦五中で実施予定。是非、参加してみてはいかがでしょうか?

取材協力いただいた土浦市消防本部

■土浦市消防本部
土浦市田中町2083-1
TEL:029-821-0119

土浦市消防本部 消防長/飯村甚(じん)さん

土浦市民の安全の拠点

潜水施設を備えた県内初の訓練棟を有し、電力、水、食料、ガソリンなどのライフラインが寸断された場合でも72時間は自立可能な施設として整備されています。日中はどなたでも随時見学OK!

「土浦市民の安全の拠点となる、開かれた施設です。日々訓練を重ねている土浦の消防士達を多くの方々に知っていただき、これからも安心して街で暮らしていただければ幸いです。是非、見学に来て下さい!(消防長/飯村甚(じん)さん)」

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