古河壮年サッカー愛好会『ラッツォス古河FC』
オヤジパワー全開! 夢は全国制覇!
昨年行われた50歳以上の全国大会で悲願の優勝を遂げた『ラッツォス古河FC』。
そんなオヤジたちの魅力と強さの秘密に迫りました。
(※内容は2016年5月25日時点のものです)
創部34年目のシニアサッカーチーム
1982年に創設された、長い歴史をもつ古河壮年サッカー愛好会『ラッツォス古河FC』。発足当初の部員数は20名程でしたが、サッカー人気もあり現在は117名が在籍。40代から80代までのサッカー愛好家たちが日々練習に励んでいます。
シュート練習やミニゲームなどが行われているグラウンドには、威勢の良い声がこだまし、真剣な表情のなかにも楽しさが溢れていました。 チーム名の「ラッツォス」とは、スペイン語で『絆』や『友情』という意味。サッカーを通じて仲間との親睦を深めると共に、古河市におけるサッカーの発展や普及に尽くすことを目的として名付けられました。
全国大会優勝、県勢初の快挙
昨年の6月に静岡県で開催された50歳以上のチームの日本一を争う『第14回全国シニア(50歳以上)サッカー大会』に出場したラッツォス古河。そこで、初の全国大会優勝という快挙を成し遂げました。
準決勝ではかなりの苦戦を強いられ、終盤まで1点を追う形となりましたが、残り5分での逆転。劇的な勝利を収めました。決勝では関東大会予選会で一度破れた強豪チームFC前橋と対戦。しかし、決勝まで進んだラッツォスはその歩みを止めず、強者揃いだった全16チームの頂点に立ちました。
大会に出場した選手たちは、「50代にもなって、みんなで抱き合って泣くとは思いませんでした」と笑い合い、選手たちの絆の深さを垣間見ることができました。
強さの秘訣は大きな夢があること
40代〜60代すべての年代別チームで全国大会出場の経験をもつラッツォス古河。練習時間は多い人で年間100日にものぼるといいます。会長の井上明雄さんに、チームの強さの秘訣を伺うと「練習量ももちろんですが、我々には目標としている夢があります。それが40代〜60代すべての世代で全国制覇をすること。それがひとつの大きな夢です。夢に向かって努力していくことで、それが結果的にいい成績につながっているのではないかと思います」と朗らかに答えました。
88歳の最高齢現役選手
チーム内には今年で88歳になる最高齢選手がいるといいます。現在、名誉会長を務める齋藤一也さんです。齋藤さんは東京都内で開かれる80歳以上のシニア大会などに出場し、今も現役でプレーしているといいます。
事務局長の藤沼光さんは「80歳以上の方で60歳代のチームメイトといっしょに走ってボールを蹴ることができるのは本当に凄いことだと思います。同じぐらいの年齢の方でもそれができる人はなかなかいないと思う。チームのみんなが尊敬し、目標としている人物です。年々体力の消耗は激しくなりますが、私たちも名誉会長のように生涯現役であり続けたいですね」と語ります。
夢に向かって突き進むラッツォス古河
全年代全国制覇という大いなる夢を掲げ、さらなる高みを目指して進化を続ける選手たち。「全力を出し切った大会終わりに、チームのメンバーと酒を飲むのが一番の楽しみです」と笑う井上さんと藤沼さん。友情という固い絆で結ばれた『ラッツォス古河FC』の活躍に今後も目が離せません。