鹿嶋市子育て支援サイト『かしま子育てねっと』
子育て世代メンバーが情報発信!必要な情報を早く・確実に届けたい
「かしま子育てねっと」というウェブサイトをご存知ですか。そう、鹿嶋市が運営する子育て応援サイトです。4年前の3月に公開を開始。地域で子育て中の皆さんから好評を得ているといいます。今回はその「情報発信の現場」にお邪魔しました。お話を伺ったのは、創設時から現在まで、中心となって企画推進に取り組んできたメンバーの皆さん。これまでのこと、そしてこれからのことを大いに語っていただきます。
(※内容は2016年6月25日時点のものです)
子育てに必要な情報を 簡単に手にいれたいと…
健康福祉部 福祉事務所 こども福祉課 課長 吉井 聡さん。「かしま子育てねっと」の担当者として企画段階からかかわっ た中心人物。開設からポータルサイト化に尽力。さらに役立 つ情報発信を目指して日々奮闘中です。
総務部 総務課 係長 堀口敏克さん。吉井課長とともに「子育てねっと」を立ち上げ育 てたひとり。今年度から総務課在籍となりました。
現在では「身近な役立ち情報が集まっている」「子供を連れて行けるイベントがまとまっているので助かる」と、子育て中の皆さんから好評を得ている「かしま子育てねっと」。しかし、4年前のサイト公開当時は、周りの市町村ばかりでなく、全国的に見ても「子育て支援」に関してまとまった情報を発信する試みは、まだ芽吹いていない時期でした。なのになぜ、鹿嶋市でこの先進的な企画が動き始めたのか…。 それは、さらにさかのぼること3年。ことの始まりは平成21年のころだったといいます。「当時、長男が1歳前でした。突然発熱したときに非常に困ったんです」と話すのは、こども福祉課の吉井課長。「子育てねっと」に企画段階から携わってきた中心メンバーです。「片手に子供を抱えて、ノートパソコンを開いて情報を見つける…。欲しい情報にたどり着くまでに、ずいぶん時間がかかってしまった」と、当時を振り返ります。その時「必要なことだけがまとまっていたら便利だろうな」と、漠然と思ったといいます。
その秋、吉井課長が東京ビッグサイトで行われた「地方自治情報化推進フェア2009」を視察し、現在の「子育てねっと」のもとにがあったことが、企画を具体化させる後押しとなったといいます。
震災直後の混乱! 子育て中のママたちが困った
少子化対策室 主幹 布施琢也さん。
こども福祉課 管理栄養士 山口 悠さん
ある程度の構想がまとまり、いよいよ来年度から本格的に取り掛かろうとしていた平成23年3月。東日本大震災が起きました。「震災の対応で、すべてが止まりました。あらためて動き出したのは8月を過ぎてから」と吉井課長。地震への対応の中で、緊急・救急対応の診療情報や「災害時に役立つ子育て情報」の強化。子育て支援に特化したサイトの必要性を強く感じたといいます。
公開に向けて情報収集開始! あれもこれも発信したいが…
【子育てハンドブック】「妊娠・出産 ~ 各種 子育てに関する情報」を掲載。 サイトからダウンロードできる他、保健センター、少子化対策室での配布も あります。
【鹿嶋市施設マップ】子育て関連施設へのアクセスに便利。
まずとりかかったのは、市役所内の各課が持つ「子育て支援に関する取組みや情報」の交通整理。「10月になって、市役所各課に子育てに関するコンテンツの提供を依頼」したといいます。当時、吉井課長とともにこの企画の中心にいた堀口係長(現・総務部)は「集まってくる情報の取捨選択が難しかった」と当時を回想します。「情報量を増やしすぎると、やはり目的の情報にたどり着きにくくなるから」とは吉井課長。スマホが普及し始めたばかりで、ガラケーの人も多かった時期でもあり「どのツールでアクセスしても均一な情報を手元に届けられるよう」構成やデザインなども慎重に進めたといいます。「親しみを持ってもらえるよう、かわいいデザインにしたかった」と、二人はトップページのイラストにもこだわりました。人間の家族の他に、鹿嶋市の花「ハマナス」。市の鳥「キジ」と鹿島神宮の「鹿」の親子がトップページにデザインされています。
利用者に寄り添う姿勢を大切に 子育て世代が発信する支援情報
【お出かけカレンダー】「検診」「読み聞かせ」「ママ講座」など今日 あるイベントがまとめて確認できます。
鹿嶋市健康福祉部 こども福祉課 少子化対策室
現在、情報発信の中心となっているのは、少子化対策室の布施さんとこども福祉課の山口さん。ともに、小さい子供を育てている人たちと同世代。今後についてたずねてみると…。「うちには2歳と3歳の子供がいるので、ユーザーでもあります」と布施さん。「ブログを見るような感覚で、楽しみながら情報を手に入れられるサイトを目指したい」といいます。また、子育て関連施設のイベントや図書館の講座や読み聞かせなど、保護者向けや、子供向けのイベント情報を取りまとめる山口さんは「イベントカレンダーや記事を見やすくスピード感をもって提供したい」と考えているそう。イベン
ト情報の提供は、保健センター、教育委員会、図書館や子育て支援センターが中心。保育園や幼稚園からの情報提供も増えているとか。「いろいろな、子育てに関する情報の『メール配信サービス』にも力を入れたい」と山口さん。忙しいママたちが、見に来てくれるのを待つのではなく、イベントや施設の情報を積極的にお知らせする
ことで「アクセスしたくなる情報サイトにしてゆきたい」と話してくれました。 遊びに行くイベントを決めたら「施設マップ」で、場所を確認して出かける。実は、この鹿嶋市は、関西からの転勤者が多い地域でもあるといいます。「公共機関を中心に、子育て関連施設が掲載されているので、移住者の方にも便利に使ってもらえれば」と山口さん。 今後は「さらに、必要な情報を簡単に手に入れることができるように、使いやすさを強化してゆきます!」と、布施さんからも力強いコメントをいただきました。スタッフのみなさんの意気込みに、圧倒されてしまいました。 ますます便利になって、子育て世代の皆さんの支えとなってくれることが期待できそうです。
鹿嶋市子育て支援サイト『かしま子育てねっと』
鹿嶋市役所
http://kashima-kosodate.net/
鹿嶋市が直接運営管理する子育て支援サイト。平成24年3月に開設。鹿嶋市独自の情報を発信しています。「市内で行われる子育て支援関連のイベント開催日等を集約した「イベントカレンダー」や「子育て関連」の公共施設へのアクセスに便利な「施設マップ」も好評です。
【問合せ】
鹿嶋市健康福祉部 こども福祉課 少子化対策室
茨城県鹿嶋市平井1187-1 TEL0299-82-2911