市内で一番?早咲きの桜

結城市立結城小学校は、明治5年に創立された歴史ある小学校です。2つの校舎と広大なグラウンドを持ち、その周囲を城壁のような白い壁に囲まれた特徴的な外観をしています。明治40年に行われた陸軍特別大演習の際には、大本営が設置されました。もちろんその跡地が現在もあり、実際にこの場所には明治天皇が訪れたということを証明する御座所も残っています。

そんな史跡を擁する結城小学校。そんな結城小学校の春の風物詩といえば、通称『すずめ門』から数えて3本目にある桜の木です。この1本の桜だけは、毎年なぜか他の桜が咲き始めるよりも約一週間前に咲き始めると言います。同小学校教頭の関篤先生によると「他の桜と種類が違うのかどうかという記録もなければ、なぜその1本だけが早く咲き始めるのかもよくわかっていないんです」とのこと。創立100周年のときの空撮写真を見てみると、校舎の南西には幼稚園があり、その頃はまだ桜の木も現在の場所にはありませんでした。しかし、それから40年後の空撮写真では、現在と同じ場所に桜の木が植えられていることが分かります。「正直なところ、誰が植えたかも分からないんです」っと、不思議な謎に包まれている早咲きの桜。それでも、小学校に通う児童たちや地域に暮らす人々にとっては、当たり前の光景のようです。

開花時期に近付くと、小学校の桜に目をやったり、校門からのぞき込むように桜の様子を気にする人々が増えるそうです。すずめ門の手前にある小さな公園のようなスペースにも自然と人が集まり、その時を今か今かと楽しみに待つ市民の姿が見られます。最初の1本の開花が、結城市の春の訪れを告げる、大切な役割も担っているようです。

▲ 以前は写真左下に幼稚園がありましたが、40年後の写真では幼稚園が移転し、代わりに桜並木が見えます。

珍しい 黄緑色の桜

桜といえば、ソメイヨシノのような薄く白みがかったピンク色や、八重桜のような濃いピンク色を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、そんなイメージを覆す桜が早咲きの桜がある結城小学校にあります。

すずめ門から数えて1本目と2本目、開花の時期は4月下旬頃。『御衣黄』と呼ばれるその珍しい桜は、黄緑色の花が咲きます。花弁の色が高貴な方が身に付ける衣装の萌黄色に近いことから名付けられたと言われています。環境によって花弁に個体差が出る性質を持っているため、結城小学校では、花の大きさが2cmから2.5㎝なのに対し、北海道では4cmから4・5㎝にもなるそうです。

御衣黄は、萌黄色に近い鮮やかな黄緑色から咲き始め、次第に黄みがかり、花の最盛期を過ぎる頃には中心から赤く変わっていくという神秘的な変化が特徴です。花弁の枚数も10枚から15枚と多く、外側に反り返るように花が開く様子はソメイヨシノとは対照的な美しさがあります。
御衣黄そのものは京都府の仁和寺が始まりといわれ、多くは京都府内で分布しています。そこから全国に広がり、主に記念樹やシンボルツリーとして植樹される機会が多いことから、結城小学校の御衣黄も、明治天皇の行幸の証に植えられたのではないか、という説もあるようです。

▲ 結城小学校に咲く御衣黄の木。萌黄色の桜が咲きます。

▲ すずめ門から一番奥に見える3本目の木が早咲きの桜。その手前の2本が御衣黄です。

一番桜がくれる笑顔

春の訪れを告げる桜たち、それを愛でる市民が自然と集まり、憩う結城小学校。この春、新一年生となる子供たちを最初に出迎えるのも、この桜です。最初の1本が開花した後を追うように一斉に咲き始める桜は、小学校をぐるりと囲む白壁を越え、もたれかかるように咲き乱れます。結城市民はもちろん、観光で結城市を訪れる多くの人々にも楽しまれることでしょう。

誰がいつ、どのような想いを込めて植えたのか、どうして1本だけが最初に咲き始めるのか。本当のところは誰にも分かりませんが、春の訪れを告げる第一報を心待ちにしている人々がいることは確かです。「また今年も一番に咲いたね!」そんな子供たちの声、地域に暮らす人々の声や笑顔が、穏やかな春の風に乗って、私たちの元にも届くのが待ち遠しいですね。

結城市のおすすめ桜スポット

結城市内にはいくつかの桜スポットが点在します!どこも素敵なスポットばかりなので、ぜひお花見を楽しんでください!

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